KAGUCHI
カナだから、の手紙

<ササキさんの「お礼メール」と
クマちゃんの「チヌ釣り」の巻>

えーっと、今回は、
鼠穴のダイニング部に
ゲストで来てくださったササキさんからの、
「お礼メール」
(ちょっとテレるのですが、えいっ!と)と、
「チヌ釣り」に行ったクマちゃんの報告メールです。

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樋口さま

すっかりごちそうになりました。
楽しい時間を過ごさせていただき
ありがとうございました。
こんなに親切でシンパシーあふれる歓待を
いただいていいのでしょうか。とても幸せです。
皆さんがあんなに伸び伸びと楽しそうにしておられるのは、
糸井さんと樋口さんのお人柄ですね。

私、あの樋口可南子さんにお会いしたのですよね。
まだ実感がなくって、いま静かに反芻しています。
メールと同様、
お話しさせていただいて本当に楽しかったです。
なんかすごっく、日頃人に話さないこともしゃべったりして、
ヒグチ・マジックにかかってしまったようです。
いつのまにか時間が過ぎていました。失礼しました。
鼠穴事務所も、とってもとっても素敵。
居心地がよくって、
すっかり長居してしまって申し訳ありません。

あのー。松茸のお吸い物ですが、
私、変なこと言っちゃったみたいです。
松茸はやはり少し火を通した方がいいと思います。
だから、あらかじめお椀に「ふ」を入れておいて、
作っておいた松茸のおすましを
そそぎ入れるというのがいいと思います。
あまり詳しくなくって。

ほんとうにできればご飯食べにいけますように。
樋口さんがお忙しくなられないうちに。

今夜は(昨夜です)、ありがとうございました。

PS.タクシーはスムーズに乗れたのですが、
運転手さんに怪訝そうな表情で
執拗に顔を眺められたのですが、
帰宅して気づいたらあのマハラジャ・マークを
額につけたままでした。

Chikako Sasaki

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★ただいま夜中の2:30。

まだ起きてらしたんですね。
佐々木さんとついに今夜お会いできて、
わたしもちょっと興奮気味です。

ササキさん
とうとう佐々木さんに会えた。
2人の間から見えるのはコロッケ。

ずーっと、メール交換させていただいていたので
なんだか初めてお会いした方のような
気がしませんでした。
想像とちょっと違ったのは、
佐々木さんが意外と長身の方だった
というくらいです。
170センチってわたしより5センチも高い!

あと今まで知らなかったのは、
10年前まで●●●●●で
いらしたこと。
やっぱり佐々木さんは、不思議な方だ。
計り知れない!

今夜は、もっと美味しいカレーを
食べていただくはずだったのに
コロッケを揚げてるあいだに、
お焦げのカレーになっちゃった。
これはものすごいショック。
2時間以上もタマネギ炒めたのに・・・。(4人がかりで)
おもわず鼠穴ダイニング部長と見つめ合ってしまった!

わたしはなにが悲しいって、
料理がうまくいかなかった時くらい悲しいことはない
という者なのです。
家だったら、ビービー泣くか、
イトイに八つ当たりしてたと思います。
すみません。
今度こそ、もっとおいしい物作ります。

あと・・・たくさんの
【大阪みやげ】ありがとうございました。

松茸→もちろん初物。
ご指示のとおりにおすましにしていただきます。

よーじ屋セット→
ここの(あぶらとり)って 定番ですよね。
いまついでにメガネも拭かせていただきました。
(口紅)と(紅筆)お着物の時に使ってみます。

たこ焼き味のプリッツ→
これぞ大阪。東京で見たことない。

ホントに楽しい夜でした。
またご飯、近いうちにご一緒できますように。

※わたしのマハラジャマークは、
いつのまにか消滅していました。
あのシールって、額につけただけで
インドな気分にさせる力がありますね。

  Kaguchi Hinako

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★働き者のクマちゃんへ

いまごろクマちゃんはどこにいるのでしょう?

デジカメ写真の保存はできるようになりました?
わたしは、鼠穴の電脳部にマニュアル作ってもらって、
あちこちいじっているうちに出来てしまった。
すっごくウレシイ。

Kanako

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Kanakoへ

オレの硝子エキシビジョンも、
オレがあっちこっち走りまわってるうちに、
好評らしいうちにお陰さんで無事終わったようだ。
前にKanakoたちにも予告したように、
750キログラムのクリスタル硝子のカタマリを
ハンマーでハツり(削り)ながら、光りを削り出している。
750キログラムはあまりにも重い。
ヒトの筋肉ではビクともしない重さなんである。
飛び散る硝子の破片は、
容赦なくオレの肌を狙ってきゃがる。
悪戦苦闘の末、オレは、
またもあたらしい縁のネットワークの網目の中に居たのだ。
墓石屋である。
そこの石工のオヤジさんがオレの片腕になった。
アリガタイことだ。
お盆休みでノンビリしているオヤジさんの小さな作業場に、
オレの硝子を運び込んで、
墓石を切るノコギリで巨大な硝子を切断していたのだった。
お盆の送り火も終わり、
オヤジさんはまた死んだヒトの石の家を造りだし、
オレは盗んだ石工の技で、光りの家を削りはじめたんだ。
もうすぐ4つのあたらしい作品が出来るゾ。
全部で1トンはかるく超える光りのオブジェである。
Kanakoの望みどおり、
今度は太陽の光の下でのお披露目だ。

そして今、束の間岡山に来ている。
備前焼の名人と作業服屋のオヤジとで、
明日の朝からチヌ釣りだ。
写真の取り込みはあれからすぐにマスターしたゼイ。
魚の写真送れると思う。
待ってなさい。近いうちまたメールする。

KUMA

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★クマちゃんへ

すごいねぇ〜。墓石屋サンまで味方とは・・・。
チヌのお写真お待ちしております。
パチパチ(大漁祈願の音)

Kanako

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Kanakoへ

今朝の瀬戸内の海は
クソ暑いばかりか潮の具合も良くなくて

小豆島のチヌ
小豆島のチヌ

磯に上がったもののなかなかエサの食いはシブかった。
何度も何度もエサを取り替えては打ち直す。
ダンゴ釣りといってサナギと土をブレンドしたもので、
ミンチのサシをダンゴ状に包み込んで
ポイントに落とす釣法である。
空しくエサの無くなった糸をたぐり、
また付けては打ち直す。
ただひたすら波間に漂う小さな
浮きに集中して、見つめているのだ。
何とかKanakoにチヌの写真を見てもらいたくて、
一匹でもとねばった釣果一匹。
Kanakoの折角の大漁祈願も虚し 、
昼過ぎに陸へ戻った。
明日はフカセ釣りといって、舟でポイントを流し
竿を使わずに直接指先でつまんだ
ラインで鯛を釣るんだ。
これは、いまはまっている海釣りだ。
原始的だけど、
自分の無防備な身体と強い引きの鯛との闘いである。
今日の釣果チヌの写真を送るぞ。
明日こそ鯛の大物との対決だ。

おやすみ・・・・・・・・・・・KUMA

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★クマちゃ〜ん。

写真届いた!届いた!
1匹でもあたしゃ、ウレシイよ〜。
初めてお写真付きのメールもらったので感激です。

そんな暑いなかで1匹でもよく釣れたよね。
写真の【チヌ】は、ピカピカしてきれいなお魚!
透き通った眼もなんだか可愛いじゃありませんか。

明日は、フカセ釣りですか。
また釣れたら、今度はクマちゃんと一緒のが
ゼヒゼヒ見たいのですが・・・・・・。

《おおきいチヌが釣れ〜る、でっかいチヌが釣れ〜る》
       ↑
はい、今度はまじないをしました。

Kanako

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Kanakoへ

今日東京に戻った。
5日間の釣り行だった。
オレはやっぱし働き者だから、

とどいた!
クマちゃんとチヌ

潮まわりが最悪で、鯛は釣れる状態ではないとの
地元民の忠告もなんのその、
毎朝3時起きで海に出ていた。
釣果は無残な結果だった。小さな鯛一匹。
ま、鯛の結果はイケなかったけど、
体のほうは元気になったわい。
瀬戸内の墓石屋から石工の
道具を購入したから、
またゲージツの日々だ。
ホッとするぞ。
Kanakoの大漁祈願に感謝して
小さな鯛の写真をおくる。
今度はもっと大きなヤツを約束しよう。
・・・・・・・・・・・・・・・KUMA

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というような、この1週間でした。

1998-08-25-TUE

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