ほぼ日の塾から生まれたコンテンツ。
このコンテンツは、「ほぼ日の塾 実践編」で塾生の方が課題としてつくったコンテンツをデザインし直したものです。
「ほぼ日の塾 実践編」について、くわしくはこちらをご覧ください。
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ハナコさんの最高のオムレツ
——
ちなみに、「最高のオムレツ」って、
どんなものなんですか?
ツレハナ
最高のオムレツはね‥‥
私には、作れないんです。
——
えっ、どういうことですか?
ツレハナ
むずかしくって。
何度もチャレンジはしたんですけど。
きちんとしたホテルの朝食で出てくるような、
まわりはつるつる、中はふわふわとろとろの半熟、
でもけっして卵液は、皿に漏れ出さず、
形は絵に描いたような「オムレツ」…というような、
パーフェクトなオムレツは作れない‥‥。
——
志が高い‥‥!
ツレハナ
もっともっと練習するか、
1回修行にいかねばならないと思ってます。
どうせ作るなら、
こんなふうにキレイに作りたい。
あ、この写真のメニューは
「こがしバターのオムレツ」なので、
あえてこげめがついてますけど。
『自慢したくなる卵の料理』(平野由希子・講談社)
でも、オムレツはなかなか作れないけど、
オムレツ卵サンドが大好き!

卵に牛乳をたっぷり入れて、
塩、こしょうをちょっと入れて、
フライパンにバターをたっぷりとかして、
そこに卵をじょわっ!と入れて、
ゴムベラで、すくうようにして焼くの。

すくって、卵を折りたたむようにするんだけど、
半熟だから、卵がくっついて、
やわらかい層ができるのね。
そういうすると、卵とバターが一体化して、
てろん、というか、ぷりん、とした卵になるの。
オムレツ形にはならないんだけど、
それをサンドイッチにはさむのがすごく好き。
——
おいしそう‥‥
わたし、オムレツサンドというものを
食べたことがない気がします。
ツレハナ
東京だと、たまごサンドといえば
ゆでたまごをつぶして
マヨネーズとあえたものをはさむんだけど、
関西では、オムレツサンド文化なんだよね。

あっ、新橋で、すっごくおいしいやつ食べられるよ!
まさに、いま言ったオムレツがはさまったみたいなやつ。
——
えっ!
ツレハナ
支留比亜珈琲っていう、
もともとは名古屋のチェーン店みたいなんだけど、
ここのハムエッグトーストサンドがすばらしくって。
トーストしたパンに、焼いたオムレツをはさんであって、
カリカリしたパンと、プリプリしたオムレツがおいしくて…
もう、なんか、なんかもう、
「おいしいーーーーー!!!!」ってなるの!
——
ええええ、食べたいー!食べたいよー!
ツレハナ
しかもね、注文すると、
厨房から、卵をフライパンに入れる
「じゅわっ」って音がするの!
——
し、幸せの音‥‥!
ツレハナ
ほかほかのオムレツのほかに、
きゅうりとハムがはさんであってね、
おいしいんだよ‥‥ちょっと甘い感じで‥‥
バターの香りがふわっとして。

最近、何かといっては、ここに行くようにしていて。
たとえば待ち合わせで、ここに行くとするでしょ。
そのとき、事前にメールで
「ここのハムエッグトーストサンドが、
とってもおいしいですよ」とか書いておくの!
——
その人が、話に出してくるように!
撒き餌をしておくんですね?(笑)
ツレハナ
そうそう、それで「頼みます?」って言われたら、
「頼みましょう!」って即答(笑)
(つづく)
2016-8-23-TUE