へなちょこ雑貨店。
一寸の虫の五分のたましい物語。

第35回 完全勝利!

売られた喧嘩、高値で買います。
毎度おなじみ26 two-sixでございます。

さぁ、いよいよ根拠のない強気が売りの26 two-six、
怒涛の反撃の始まりです。

やるべきことは不動産屋Bへの揺さぶりなのですが、
Bと言えば、この1年、
管理のオヤジA以上に感じの良い人だっただけに
こういう問題が起きたとき、どういう態度に出てくるのか、
予測がつきにくい存在でした。
難しいことは後にとっておき、
わたしたちは、ジャンクヤードの家主であるCとの
直接対決を決意したのでした。

さて、ここで第一の問題が発覚。
家主Cの連絡先が分からない。
家賃の振り込み先でありながら、
契約書には電話番号の記載が一切ない。
だって管理会社が間に入ってるから、
今まで不自由しなかったんだもん。

ということで、間髪入れずに「104」へ問い合わせ。
んが。
ねぇんだよ、登録が。
う・さ・ん・く・さ・ぁ・い。

さぁ、皆さん、声を揃えて。
はい、う・さ・ん・く・さ・ぁ・い。



東京の、渋谷区の、神宮前の! 物件の家主である会社が、
104に登録をしていない。
あんたは一人暮らしの若い娘か。
いやーん、いたずら電話がこわいもーん、
てことなのか、それは。あーん?

そしてそれは104だけでなくインターネットの
電話番号検索サイトでも結果は同じ。
さぁ、皆さん声を揃えて。
はい、う・さ・ん・く・さ・ぁ・い。

つのる不信感。
仕方なく不動産屋Bへ家主Cの連絡先を
問い合わせることにしました。

オオタケ敷金返還隊長(以下隊長)
     「家主Cさんの連絡先を教えて
      いただきたいんですけども」
不動産屋B、思いの外鋭く、
     「何か問題があったの?」。
隊   長「いえ、べつに」
不動産屋B「いや。べつにじゃなくて。
      何かあったの?(しつこい)。」
隊   長「……。
      実は、管理会社Aに、敷金を半分しか返さない、
      と言われたので、他のテナントの方々にも
      そうしてらっしゃるのかどうか、
      お聞きしたいと思いまして」
不動産屋B「えっ(絶句)。
      君たちはなんのペナルティで
      敷金を引かれることになっちゃったの?」
隊   長(この時点でもまだ不動産屋Bを信用していない)
      「Aには『世間の常識だから』とだけ
       説明されたんですけども」
不動産屋B「……。
      Cさんとこの連絡先って言っても、ウチは
      Dさん(個人名)という人の携帯電話の番号しか
      知らないんだよ」

個人の、しかも携帯電話の番号!!
さぁ、皆さん、声をそろえてっ。
はい、ますますぅっ!
う・さ・ん・く・さ・ぁ・い。

不信感を4トントラックで3杯分くらいに増量させた隊長、
Bからその携帯の番号を教えてもらい、
早速かけてみました。

家主Cの(個人名)D氏、こちらは思いの外気弱な感じで、
「お、俺はナンにも知らないんだ。
 ジャンクヤードのことなんて、分かんないんだよぅ。
 全部管理Aに一任してるんだ」。

あーららららら。
言っちゃった、やっちゃった。
もう、オッサン正直者っ。
あんた、ダミー会社の人なんだね。
誰のって、管理Aのさ。
名前を貸してるだけでしょ、アンタの役割ってさ。

こうして家主Cは相手にならないことが
アッサリ判明しました。
自分からAに電話してそちらに連絡させるから、
とだけ言って早々に電話を切ってしまう始末。

もちろん、
Aから素直に電話がかかってくるはずがありません。
怒り心頭の隊長、
もうこうなったら不動産屋Bへの揺さぶり作戦へ
シフトするしかねぇな。

でもね、こういうときこそ冷静に。
隊長は深呼吸を一つしてからBへ電話しました。

「家主Cは分からないの一点張りであるから、
 分かる人間とつないでもらえないだろうか?
 こちらにだって考えがあるから、そちらの出方次第では
 あなたの会社の信用問題に発展する
 可能性だってあるわけ。
 こちらには、借りた当初の物件の写真を保存してあり、
 それ以前にジャンクヤードのような物件で
 家主側の原状復帰に敷金の半分の額がかかるだなんて
 信用しろという方が無理があるんだなぁ、これが」

不動産屋B、電話の向こうで考え込むこと数秒。
「わたしから管理Aに話すから、少し時間をくれないか」

隊員であるわたしは、
携帯メールで隊長から逐一、
途中報告を受け取っていました。
BがAに話すから待ってくれ、と言ったというメールを
3月某日の午後6時12分に着信しています。
それからわずか30分後の6時48分、
その日何度目かのメールを着信したわたしは、
バイト先への道の途中でひとり奇声をあげ、
すれ違った女性から白い目で見られることになります。

「Bの結論。
 『Aは最初に、敷金を返さないだなんて
  一言も言っていなかった。
  ウチの立場もあるから、
  きちんと返還するように言った』
 んで、こっからがスゴイ。
 『返還金はAの経理の人間が出張中のため、
  一週間待ってほしい。ウチが責任を持って預かるから。
  ウチから26へ連絡する』
 つまり、この言葉を信じるならば、
 この一件で不動産屋Bは、
 管理会社Aを信用しなくなってしまったわけ。
 世の中、誰が味方で誰が敵か、さっぱり分からーん!」

そう、前回の掲載から一転、
あっけなく完全勝利してしまったのでした。
なーんだ、ということは、
単純に最初から不動産屋Bへ揺さぶりをかけていたら
よかったのでしょうか。
それとも、地味に「わしらは本気だかんね」という姿勢を
Bに感じさせていたからこその結論なのでしょうか。
実際のところは分かりません。
某日の30分の間にAとBで話し合い、
「思ったより小娘のくせにくいついてきやがる。
 26って本当はバックがでかいんじゃないか?」
なんて想像しあっちゃったのかもしれません。くす。
俗な好奇心から、ぜひそれを確かめたいと思ったので、
BがAから敷金を預かって、
わたしたちに連絡をくれる日を心待ちにしていました。
「この度はお世話になりました」と、
菓子折の一つでも持参して様子をうかがおうと思ったのです。
ふふ。

さて、この度はメールをくださった皆さま、
どうもありがとうございました。
皆さんのおかげで、自信を持って挑むことができました。

そしてこの先、引っ越しをお考えの方、
これからは契約書をよく読み込んで、ちょっとでも
「おかしい」と思ったら、
どうぞ一歩も引かずに立ち向かってください。
今回はたまたま活躍の場がなかった
「相談センター」などを活用して、
ナメた相手をぎゃふんと言わせましょう。
正義も、たまには勝ちますから。

さて、この話のオチですが、
26 two-sixの完全勝利宣言から1週間経っても
わたしたちの元へ不動産屋Bからの連絡は来ませんでした。
さらに1週間待っても何も言ってこなかったので、
「ちょっと怒っちゃおうかな」とばかりに
隊長がBへ連絡したところ、
「もう、Aは振り込んだって言ってるよ?」
とのお返事。

そう、Aのやつ、Bのところにも顔を出せずに
コッソリうちの口座に振り込んでいたんです。
つまり、Bは潔白で、今回の件はAの一人相撲、
この一件で社会的信用をちょっとばかり失ったようです。
な・さ・け・な・・いったら、ありゃしない。
わたしたちには、
じぶんでじぶんの首を締めているAの姿が見えるようです。
(つづく)

「TurboPliyers」

かっこいいでしょ?
名前といい、

パッケージといい。
なんてったって、
ターボです。
two-six自慢の一点モノ。
決してプレミア品ではなく、
一般品?ですけども。

2001-04-28-SAT

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