ほぼ日ハラマキ応援企画 はらよわ男の座談会。 (ジュエリー仕様)
第8回 名前が、ハラマキでした。 (トパーズ仕様)
ほぼ日 カツキさんは中2のときに、
おなかがよわいのが治ったと。
タナカ そうそう、ピターーっとね。
トパーズがふつうになった。
ほぼ日 それからはもう大丈夫なんですか? 今とか。
タナカ ん? まあね、大丈夫よ。
浜野 あ、おなかよわくないんだ。
タナカ ん?
星野 じゃあ、厳密にいえば、
カツキさんが
ここにいるのはもしかして、おかしい?
ボーズ 「おなかがよわい男」の集まりだからね。
浜野 「昔おなかがよわかった男」じゃなくて。
星野 ‥‥カツキさん、
なんで、いるんですか?
一同 (笑)
タナカ いやいやいや、
だからほら、ハラマキの経験談をね。
なにしろちっちゃいころ、
ぼくはずっと巻いてた子どもだったから。
星野 あ、そうか、ハラマキの先輩として。
タナカ そうそう、じゃあ先輩の話をしましょうか?
あのね、昭和50年代ですか、
そのころには、けっこうね、
かわいらしいハラマキが売ってたの。
ボーズ うそ? ほんとに?
タナカ 巻いてましたから、ぼく。
生き証人ですから。
子ども用のハラマキには、
かわいいのが、そこそこあったんです。
星野 あ、子ども用で。
タナカ オシャレとまではいかなくても、
ま、ストライプ、とかね。
ボーズ へえー、そうなんだ。
タナカ ぼくはそれをずっと寝るときつけて、
幼稚園も小学校も巻いたまま通ってました。
ボーズ 固形のトパーズ
出ない子どもだったから。
タナカ そうなの。
で、中2でおなかよわいのが治って、
トパーズもふつうになったんで、
ハラマキはいったん巻かなくなりました。
星野 いったん、ということは、また?
タナカ そう、大学のときに、また。
ハラマキブームが来たんです、自分の中で。
ボーズ またおなかがよわくなった?
タナカ や、そうじゃなくて、
おなかを下さないためじゃなくて。
とにかくハラマキは、
「あたたかい」ということに気づいたんです。
星野 だいぶ、遅い気づきですね(笑)。
タナカ 大学時代は京都の山奥に住んでたんで、
冬はめっちゃ寒いんですよ。
浜野 そうか、カツキさん、京都の学校だ。
タナカ ほんまに寒い。
なんとか防寒したくて、
みんな革ジャンとか買ったりするけど、
まあ、お金もないんで、
ぼくは工夫してハラマキだったんです。
一同 ほおー。
タナカ さらにその時代はね、
デザイナーズブランドが
すごく流行り出したころなんですよ。
みーんな、なんや、
ピンクのジャケットとか着るようになって。
そこは、逆らいたいじゃないですか。
一同 (笑)
タナカ おれはハラマキや、と。
デザイナーズブランドやなんや知らんけど、
ハラマキのほうがええやろ! と。
ボーズ 推奨してた。
タナカ 推奨してたの。
ずっと地道にハラマキを推奨してたの。
もう、「ひとりほぼ日」
一同 (笑)
ボーズ それさ、ほんとの話?(笑)
タナカ ほんまですって。
‥‥じゃあもう、言ってまいますけどね、
ぼくは大学1年のときに
漫画家デビューしたんですけど、
そのときのペンネームが、
「ハラマキ」なんですよ。
一同 えええええーーーーーー?!
タナカ そうなの、実は。
浜野 いま考えたネタじゃなくて?
タナカ いやいや、ほんとに。
星野 漢字で?
タナカ そう、ちゃんと名前に見えるように、
原っぱの「原」、写真の「真」、
それに「己」という字で。
星野 なるほど、原真己
ボーズ 原真己。
浜野 原真己。
タナカ ね? そのくらい、
ぼくはハラマキのことが好きやったんです。
ボーズ すごい話になった(笑)。
浜野 すげえ。
星野 カツキさん、ここにいていいです(笑)。
ていうか今日、
いちばんいなきゃいけない人だ。
一同 (拍手)
ボーズ 大逆転だわ(笑)。
星野 ちなみにデビューした雑誌は?
タナカ 『ビックコミック スピリッツ』。
一同 へええーー。
ボーズ どんな漫画だったんですか?
タイトルは?
タナカ それは、言いたくない(笑)。
恥ずかしい!
ま、若かったからね。
編集者の言いなりになって描いてた。
一同 (笑)
タナカ けっきょくその原真己は、
4年やってやめたんですけどね。
星野 へえー。
ボーズ 初耳だわ、それ。
タナカ そうだったんですよ。
ほぼ日 そんなの、ぜんぜん知らなかった。
タナカ おおやけの場で、初めて話したよ。
ボーズ カミングアウト(笑)。
星野 ほぼ日誌上で自ら過去を暴露(笑)。
タナカ なんや、今日はもう、丸裸にされてます!
一同 (笑)
タナカ えー、ほぼ日の読者のみなさん。
わたくしタナカカツキはかつて子どものころ、
軟トパーズばっかりしていました。
そして大学時代に一度、
原真己という名前で漫画家デビューしてました。
デビュー作のタイトルは‥‥
「ミート・アゲイン」です!
一同 (爆笑と拍手)

※座談会後に入手しました↓



『ビックコミック スピリッツ』
 昭和61年1月15日号より
 協力/小学館


(つづきます!)   


2009-07-10-FRI