ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

434.落ち込んでいる。

なにか編集して、上手に読んでもらおうなんてことは、
考えちゃいけないのかもしれない。
いままで、はしゃぎ文体や、演説文体でしゃべってきた
ガンジーさんが、
このところは、「素」で語っている。
なんの手伝いも出来ないけれど、
今日のガンジーさんの「親戚へのことば」を、
全国の皆さんに転送する気持ちで、配信します。


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「今日も落ち込んでるよ」

人間は死期を知らない。
人間は物心ついたころから
いつかは死ぬということをことを知る。
だがそのまぎわになるとわからない。
動物は自分達がやがては死ぬんだということを知らない。
しかしある種の動物たちは
いよいよその時になると死期をさとり
墓場へと急ぐ、とか聞いたことがある。
象の死ぬ時とか、戦地で地雷を察知して
軍馬がどうしても前へ進まなかった話なども
聞いたことがある。

人間も、もしかしたらやばいんじゃないかな?と
おもうことはある。
去年のガンジーがそうだった。
そして今もそれを感じる。
でもそれらは状況証拠というヤツにすぎないと思うね。
医学の知識や判断、そしてデータによるものから
そう思うだけであって
「ひよっとすると」の域をでない。
デジタルばやりのこんにち
数値にしたらどのくらいになるのか。

まぁわからないほうがいいけどね。
でも多くの人をあの世へ見送った人たち、
たとえば医者とか看護婦とかは
なにかわかるのかもしれない。
死相とかいうヤツがでてくるんじゃないかな。

志望したわけじゃないけど
死亡確率の高い病気になっておもうのは
大戦時の特攻隊の人たちのことだ。
今か今かと思う気持ちはどんなだったろう。
きちがいになった人はいなかったんだろうか。
おそらくそんな人は上官に撃たれてしまったんだろうなぁ。
だれにでもおとずれる死だけど死にかたってむずかしい。

病死の場合は一人でひっそりと、というわけにはいかない。
死んでゆく本人のさびしさもあるが
まわりで見取る人もいるから
意識が最後まであるならなるべくカッコよく死にたい。
そんなことを考えてるけど実際にはどうなることやらね。
あの世とやらからメールを送れるといいんだけどな。

ガンジーはヤブに聞いてみたいことがある。
それはあなたは今年何人ぐらいの患者を見送ったか?
それは見送りストライクで
予想外のアクシデントによるものか、
あるいはあなたの誤診によるものか、とね。
聞けるわけないよね。
法律をつくって医者の義務として
公表するようにでもしなけりゃ実現しないね。
○○病院、本日の死者○人、担当医T医師
死因はその女性はボインではなかったから子音によるもの。

ホテルのように五つ星なんてつけてくれたら
患者は悩まずにすむ。
医学博士なんてのは
ちょっとした要領でとれるもんだとも聞いてる。
そんなうわさがあるくらいだから博士なんて
医者選びの基準にはしにくい。
料理ならまずけりゃ次ぎから他所へいけばいい。
でも命はひとつしかない。
口だけ達者な医者にごまかされ
病院ぐるみでだまされてはたまったもんじゃないぜ。

いやでも目にはいるのが数回もの手術で生還し
何年も生きている人のはなし。
でもそれは執刀医の技術や
その後の治療が適切だったんであって
病院をまちがえて死んじゃった例だって
そうとうあるはずだよね。
やっぱし病気は予防するにかぎるよ。
入国審査を厳重にすることだぜ。


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『ボイン』っていう懐かしい言葉が、目立った今回でした。
この言葉の発信の源は、いま民主党の大橋巨泉さまでした。

(つづく)


※『出前ガンジー』あるいは『ガンジー水戸黄門』の
企画について。
ガンジーさんの行脚先を募集しています。
詳しくは9月24日付けの『ガンジーさん』
ごらんくださいませ。

2001-11-06-TUE

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