ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

421.ガンジーさんの立場。


ガンジーさんには、
ある程度のフィルターかけてるけど、
このごろは、なるべくたくさんのメールを転送している。
予定通り、いわゆる「病気モノ」のドラマのような
「人気ぶり」は一段落して、
落ち着いたメールがほとんどになっている。

でも、やっぱり、数多いメールを読んで、
ときにはそれに返事も出しているガンジーさんには、
けっこう疲れることも多いだろうなぁ、と思っていた。

今日は、そのあたりの気持ちについて書いている。
メールは、出すほうは一通だけれど、
受け取るほうは、その思いをこめた一通を、
たくさん読んでいる。
そこらへんの想像力を持ってくださいな。
つまり、おなじ立場に自分がいたらどうなんだろう、と。
けっこう、ラクなもんじゃないです。
でも、メールを読むのって、とても大きな励みです。
このジレンマがインターネットかねー。

超がつく人気個人サイト『侍魂』に、
こんな一行がありました。
『メールは返事のいらない方のみお願いします
 一通一通ありがたく読ませて頂いております。』
さんざん考え抜いた結果に掲載した知恵なんだろうなぁ。
ま、「ほぼ日」の場合は、返信を必要としているものも、
たくさんあるので、こうは言えないんですが、
「大至急、某さんの連絡先を調べて教えてください。
 私は、すごく大ファンなので、お願いします」
というようなものまで、どうすりゃエエのでしょうかね。

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メールは返事のいらない方のみお願いします


何度でもはっきりと否定しておきたいことがある。
それは読者の方からのメールで、
ガンジーが長生きしてるのはうれしいが、
あまりに有名になってしまい...という
返信ご催促のお便りについてだ。
有名だなんて断じてそんなことはないのです。

奇跡という言葉をあまり好きではないが、
奇石、奇妙な石と文字をおきかえると
ガンジーにぴったりなんだ。
利根川のせせらぎで糸井さんにひろわれた奇石だからね。
そのへんてこりんな石を好奇心おうせいな彼はもちかえり、
こいつぁおもしれぇや、と
ほぼ日を通じて全国に向けて発信したから
このへんてこりんな老爺が誕生したわけです。

このへんてこりん老爺はけっして話題の人でもなければ
有名人でもないのです。
そのことを是非読者のみなさんに
わかっていただきたいのです。
あなたがたのヒマつぶしのお役にたてればうれしい
と考えてます。
はじめのころあまりのうれしさに
一部の方々に返信しておりました
「続けよう」をこれまでとなえてきたガンジーとしては
今、ちょっぴり後悔しております。
ダーリンはそうなるだろうと読み、ガンジーの返信を
当選宝くじにたとえてくれました。
だんだんふえてくるメールに
それは無理だろうとの思いやりをくれたわけです。

もちろん糸井ダムを経ていただくみなさんのメールは
かならず読んでます。
1行たりとも飛ばしません。
写真についてはPCにくわしくないので
機種ちがいで見、ら、れないことがあり
これはご勘弁をおねがいします。
「ら」はいらないよ、という若いみなさん、
昭和9年うまれには
どうしても「ら」ぬきができないのです。
手ぬきは現役時代しょっちゅうだったのにね。

出前ガンジーの企画にしても、
めざせ有名人!というものではありません。
主役はあくまでご注文主のあなたです。
老若をとわずその人生の経験やら抱負を聞かせていただき
出来たらその内容を公開し
多くのほぼ日読者の方々に読んでもらえたら
と思っているだけです。

はじめにお伺いするところは
富山の「ぴんぐ姫」のお宅ですが
彼女の仲間の方たちがくわわりたいということで
大学の教室を使わせてもらいますが
正直なところあまり
おおぜいの学生さんあいての交歓会はにがてです。
著名な人の講演ではありません。
双方向でフラットがキーワードです。
ふらっと寄ってくだらないおしゃべりのなかに
何かがみつけられればいいな、と考えております。

そんなわけですので
これまで個人的にメールをさしあげたみなさんには
気まぐれなガンジーをどうかゆるしてやってくだせぇまし。



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許してやってください。
気まぐれな「ほぼ日」のことも、
ついでに許してやってくだせぇまし。

(つづく)


※『出前ガンジー』あるいは『ガンジー水戸黄門』の
企画について。
ガンジーさんの行脚先を募集しています。
詳しくは9月24日付けの『ガンジーさん』
ごらんくださいませ。

2001-10-24-WED

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