ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

177.オフロードに。

何かがしたい、という欲望はみんな持っている。
しかし、その動機によっては、
追求していくうちに、
ほんとうにしたいことなのかどうか、
わからなくなってくるものだ。

しかし、ガンジーさんの現在の「したい」は、
読んでいていちいちおもしろい。
したいことが多くありすぎて、
現れては消えていくというような感じもあるけれど、
「したい気持」にぶれを感じさせない。

ま、読んでみな?

ところで、先日のガンジーさんの投げかけた問題、
「頭がいいって、どういうこと?」への回答、
たくさん集まりました。ありがとう。
まとめて、全部転送しました。
このへんで、締め切っておきましょうね。

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「行きたいのはやまやまなれど」

もし、またオートバイに乗れる事が出来たら?
ヤマハのセローにしたい。 
NHKの下老さん(したおい)が乗ってる型。
オフロード車だが、
ショートマンのガンジーにも乗れる気がする。
排気量は250cc. 
セルモーターもついてる安心型なんだ。
山は、ヤマハがいい、
書店に行くのはホンダがいい。
「本だ!」
夏は、スズキがいい。
「涼きい!」 
北京ダックは、皮先きぃ!
「カワサキだ」。

70代でもオートバイ狂はいるが、オフはさすがに少ない。
しかし、バイクの楽しさは、
山野を走りまわることが第一、と思う。
セローだから、セロセロ走ろう。 
若い人のようには乗らない。

山道のツーリングはひとりぼっちがいい。
自然はひとり旅を歓迎してくれるから。
見晴らしのいい所でひと休み、
道から少しはずれた場所に腰をおろす。
倒木なんかがあれば言う事なし。 
難しく言えば 「最高!」
ヘルメットを脱いでテンガロンに取りかえ、
石ころを拾ってきて
地面を平らにしコーヒーを沸かす。
缶詰のカンで作ったコーヒーカップ、 
「これでなくっちゃ」
チーズをかじりながら飲むコーヒーの味は、
彼女とのキッスに数倍まさる。
こういう至福の状態を、英語では 
「I feel million dollar!」
って言うらしい。

もろもろの事を忘れる、座禅を組んでる気分だね。 
風がなんか言ってる。
「How,s your business?」 
なんて彼は聞いてこない。
天気予報を知らせてくれるんだ。 
「ゆっくりしていきなさい」と優しい。
「ありがとう、そうするよ。 
帰ればタスデ美の鞭が待ってるもん。」

イタチが出てくることもある。 
身の上話を聞いたりして。 オイタチを。
セブンイレブンのお握りを、
少し分けて放り投げてやるんだ。
一宿一飯の義理を感じ、以後、
彼はガンジーの前へ突然飛び出してきて走りを
邪魔することはないと思う。 
親戚新聞で一族にも伝えるだろう。

空にはトンビがゆうゆうと舞っている。
ストレスなんかないんだろうなぁ。
それとも...家族のことで、
なんか問題を抱えてるんだろうか?
進学について子トンビと意見が分かれてるかも。
「東大へいきたい!」 
「トンビもない!地元の大学にしなさい、
とてもウチでは下宿代が払えないから」 
「でも僕は、”鳶が鷹を生む” の鷹だとおもうけど」
「お前、うまい事いうねぇ あたしの子だもんね。
よぅーし! ここはひとつ、
父ちゃんのケツを蹴っ飛ばしてお金をまきあげるか?」

トンビが舞い始めると風が強くなる。
セロセロ帰ろうか。 ぴいひょろろ!

今日の新聞、こりゃ隅田川賞もんだぜ! いぇ〜ぃ!

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書いていて、気持よかったんだろうなぁと、
うらやましささえ感じてしまった。
逆だよね、それじゃぁ。

(つづく)

2001-02-18-SUN

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