ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

19.「悲しみ不感症」

前回の「ひとごと」のよう、について、
『the親戚新聞』では、こんなふうに触れている。

初っぱなから、くだらないおやじギャグである。
ほんとにこの人ったらぁ、と思いますよね、ふつう。

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◆「精子 じゃなかった 生死 について」

誰もが 死ぬことは恐れているだろう。 
だから 死 に直面した人間の心理
のぞきたい と おもうはず。

糸井氏が取り上げてくれ 
「ほぼ日」 に 連載がはじまったので 
死刑囚の あるいは神風特攻隊員の心境を
少しは書かねば と 考えてはいるが 
これがどうしても うまく表現できない。 
今だに ひとごとと 思えてならないのだ。 
確かに5月17日から何日かは 落ち込んだ。 
でも 一斉に知れ渡った看護婦たちの 空々しい同情 
わざとらしい激励の言葉を聞いてるうちに 
”この野郎!”と 思い
トイレットペーパーに 一文をしたため 
ナースステーションに持っていった。  

内容は
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「看護士.看護婦 各位」
諸兄諸姉の 優しいお言葉は 誠に有難く 
このようなことを 申し上げるのは 
はなはだ 心苦しいのですが 
正直に申します。 
ただいま非常に落ち込んでおり 
家族を含めて どなたの励ましの言葉も
かえって疎ましく感じます。 
よって しばらく そっとしておいて ください。

尚 私発信のジョーク
その他については この限りではありません。 

_______________________

そのことが あってから 俺の病気は 
ひとごとにかわってしまった。  
起久が見舞いに来た時 言った

”あかり君の お母さんなんか 手術後一年で死んだ 
それにくらべりゃお父さんは6ヶ月も..” 
と 言われたが 
”そうだね そうだね” と 素直に納得できた。 

どうも俺は 「悲しみ不感症」 らしい。   

唄を忘れたカナリヤはいい 
涙を忘れた ガンジー は 様にならねぇ。

人間 死ぬときゃ しみじみと悲しみ 
つくずくと歎く  
これでなくっちゃぁいけねえなぁ   
そうじゃないと世間がこわい!  
ある人は俺を 気狂い と言い 
またある人は 彼こそ ほんとに度胸のすわった男
と 思い違いされても迷惑。 

これから 悲しさのお勉強をしなきゃぁ  
「悲しみよ こんにちわ」 を買って...

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文章の最後も、つまらない冗談を飛ばしている。
まったく、たいしたおじさんだ。

(つづく)

2000-09-11-MON

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