ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

10.連載開始の前日だ。

この日までに、ぼくは、8回分の原稿をまとめていた。
もともと、再確認をしなくても、
ガンジーさんの連載への了承はとってあったはずなのだが、
もういちど、確かめないと気がすまなかったのだ。

『the親戚新聞』でのお返事をサインにして、
すぐに掲載の準備にかかった。
アッキィ画伯には、急いで頼むね、とアイコンを依頼した。
何を描いてもらうのか、まったく手がかりもないので、
「ほぼ日」のおさるがインドの方の先人に変装している
とういうような画を頼んだ。
そういう顔しているわけじゃないんだろうけれど、
顔があったほうがいいしさ、と。

そのことを、ガンジーさんに、しらせなきゃ。
明日から、はじまっちゃいますよ、と。
もう後戻りはしませんよ、と。

ただ、その明日、という日は、
もうひとつでかい記事がある。
『マザー3開発中止』についての発表と、
その事情を語り合った座談会が掲載される予定だったのだ。
そちらも、大事なニュースだし、
「謝罪」の要素もあるコンテンツなのである。
「ほぼ日」の紙面で、イトイが
すみませんと言っている印象があるはずだ。
それと、『ガンジーさん』の新連載か・・・。
ダブってもいいものだろうか?

しばらく考えたけれど、考えるのをやめた。
両方あるのが、「ほぼ日」だ。
どっちも、大事な記事なのだから、調整なんかを
へたにやるよりは、そのまま出したほうがいい。

そう決めて、ガンジーさんにメールを書いた。

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■糸井重里です。

>痛烈な皮肉をぶっつけてやるべぇ !

よかったです!
親戚新聞、ありがとうございました。
よくわかりました。

実は、もう、昨夜遅くから、
いままでのやりとりを8回分の原稿になおして、
掲載準備だけはしてあったのです。
ムダになっても、自分の思いでの記録として
残しておけばいいやと考えて、
ことこと作っておりました。

しかし、ムダにはならなかった!

早速、明日から、まずは4日間連続で、
掲載させていただきます。

またまた、文章のなかには多々失礼もあるかと
存じますが、お許しください。
ぼくのほうも、本気で正直に書き続けるつもりです。

まず、最初の目標は誕生日ですね。
「ほぼ日」をあげて、66歳を祝いましょう。

『ガンジーさん誕生記念』の紙面を作りましょうぜ!
たのしみにしてます。

では、まずはお礼とお知らせまで。

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我ながら、ガンジーさんの誕生日を盛り上げようぜ、
というのは、なかなかたのしい、いい目標の旗だと思った。

(つづく)

2000-09-02-SAT

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