作家はまじめに「プロポーズ」したけど、
編集者は、いちどは断った。

一冊のギャグ漫画本が生まれるにあたり、
漫画家と編集者との間に、
どのようなやり取りが交わされたのか?

読者の側にはわからない、
一冊の本の裏側の「真剣勝負」について、
当人同士に語っていただきました。

もちろん、ここで紹介するのは、
ひとりの漫画家とひとりの編集者による、
ひとつの「場合」。

旗の台の街を歩きながら、
断片的に交わされた会話を繋ぎあわせて、
全3回として、おとどけします。

担当は、「ほぼ日」編集者の奥野です。

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藤岡拓太郎『夏がとまらない』

Amazonでのおもとめは、こちら。

どういう人が、この本を楽しむのだろう。

つねに新鮮な笑いを求める
飽くなきギャグ漫画好きは、もちろんだ。

担当編集者の村井光男氏のように、
そこここに秘められた
詩情や文学性を愛でる向きもあるだろう。

大喜利選手には悔しい一冊かもしれない。

そんなある日のこと、小学2年の娘が、
私の『夏がとまらない』に、
大量に「ドッグイア」をつくっていた。

「好きなページを折っている」
折ったページの何が好きかと問うてみた。

「顔」
なんと、ギャグの意味がわからなくても、
漢字が読めなくても、
「おもしろい顔が好きな小学2年生女子」
の笑いのツボに、ビンビンひびいていた。

おそるべし、藤岡拓太郎の世界。

(藤岡さんご自身は、
子どもにウケると非常に嬉しいそうです)

小学2年生女子のフェイバリット(顔)作品。