怪・その28

「エレベーター・2」

私が小5の冬に、実際に体験した話です。
家族で台湾のホテルに泊まりにいきました。

それは豪華なホテルで、
全てが綺麗に整っていました。

私は暇になり、
1人でホテル内を冒険する事にしました。

そして、フロントから離れた
一番奥のエレベーターに乗ったのです。

私はレストランのある5階のボタンを押しました。

エレベーターには、私以外

誰も乗っていなかった、

はずでした‥‥しかし、

突然最上階のボタンが光りました。

誰も押す人がいないのに、です。

私は気味悪くなり、
全階のボタンを押して早く出ようとしました。

でもエレベーターは止まりません。
そのまま最上階に着いてしまったのです。

そしてドアが開きました。

すると、豪華なホテルからは想像もつかない、
荒れ果てた、おそらくもともと、
レストランがあった場所のようでした。

真っ暗で、机と椅子が乱雑に置かれ、
はちゃめちゃでした。

私は怖いものみたさで、一歩、そこへ出ました。

するとエレベーターのドアが、
すぐに閉まりかけたのです!

急いで乗って、なんとか無事でした。

数年後、そのホテルがある場所に
昔あった井戸で、子どもが亡くなった
という噂を聞きました。

私も子どもだったから、
一緒に遊びたかったのかなあ。
今でもわかりません。

(K)

こわいね!
2017-09-05-TUE