谷川俊太郎の『家族の肖像』。

そこにいるのは、
父や母。

先週金曜日に銀座の王子ホールで行なわれた
谷川俊太郎さんと賢作さんの
コンサートの中継を、
たくさんの方々にお楽しみいただき
ありがとうございました!


たったいま、コンサート中継聞いてます。
音声も良好です。
ほんっと、ほぼ日最高です。
これがいいたいだけで、メールしてしまいました。
(キム)


いつも楽しく拝見してます。
今日は中継してくださってありがとうございます!
谷川さんの朗読の声が自分の部屋に響く感動といったら。
本来なら生ものゆえ、チケットを取れなければ
永遠に聞けないハズの谷川さんの声やステージの雰囲気。
ただただ、どうもありがとうございます。
休憩後すぐに外出しなくてはならず
後半聞けなかったのが残念ですが
本来なら永遠に味わえなかった、生の雰囲気を
どうもありがとうございました。
(ナオミ)

みなさんの部屋に
詩と音楽が響くようすが
タイムリーにメールでたくさん届いて、
ほんとうに、うれしかったです!

さて、みなさんからお送りいただいた
家族の肖像のご紹介、
そろそろ大詰めを迎えております。
本日登場するは、
満を持して、父と母。
わが家にも、いるいる!の声が聞こえそうな
いきいきとした写真が集まりましたよ〜。

自分の家族を端的にあらわす
おもしろい写真

空の広さにも負ケズな父

父にはもったいないくらい、
まるで映画のポスターのような写真です。
ビデオの操作もできず、
ラジカセのコンセントが抜けていることにも気づかず、
母姉妹には「マンガ」というあだなで呼ばれ、
秋田弁がうまく、
狐にもばかされたことがあると言ってはばからない、
そんな父親です。
(さくらぱ)


俊太郎
♪男の心の底の底
それは誰にも分らない♪‥‥

賢作

うっしゃー、そのまま愛されろ
ずんずんと我が道を
行くのであ〜る。



マイカーといっしょの家族

父と車

私と父の写真です。
アルバムには「特訓中」とコメントが。
もしかすると、新車を買って
練習中だったのかもしれません。
(YOKO)


俊太郎
なつかしいーーうちも乗ってたよスバル360。
日本の誇る名車です。
家族四人乗せてよく走ったよ。

賢作
そう、うちの母までも
この車運転して高速とばしてた。
平和だったなあ‥‥!?


ねまきの家族

玄関でギターをかき鳴らす父

私の帽子をかぶり 赤いスカーフをまいた 
寝巻き姿の父です。
父は ほぼ毎日 パジャマ姿で 
夜 玄関先で ギターを 弾いています。
ギリギリ クラシックなので 
近所の人も だまって許してくれています。
(みっつかん)


俊太郎
昔は父というものは
二枚目をはらなきゃならなかった。
今はキュートな父が人気だね。

賢作

なんか昔の映画監督みたいだね。
スカーフかっくいいー。



ねまきの家族

焼酎とテレビと父

夕飯を食べ、大好きな焼酎を飲んで、
ほぅとテレビを見ている、とうちゃんです。

いつもランニングにねまきです。
大工のとうちゃんは、家にいるときは、
いつもこの格好です。
母親が「着替えないから、もうくさいねん」と言って
けむたがりますが、
とうちゃんは、めげずにいつもこの格好です。
(匿名)


俊太郎

テレビが入るようになって、
茶の間という言葉も
あまり使われなくなった。
この写真まるで自分を見ているようです。


賢作

いい味でてるなあ。でも
怒るとこわそー
かつーんとこきーんと
江戸っ子でい(違うか‥‥)



自分の家族を端的にあらわす
おもしろい写真

弟のものを奪う母

弟が買ったスノボーを家ではく母です。
「そんなもん買ってきて‥‥」という母の目は
「私もやりたい!」オーラに満ちていて、
はかせたところこの通り。
「シャ〜」と言いながらしばらくはいておりました。
母は子の持ち物に何でも興味津々。今でも心は乙女とか。
(部長の娘)


俊太郎

人物もですが、
この室内の様子からも
家族の体温が伝わってきます。


賢作

いいなあ、おかん。
みんなで『家族の肖像』聴いて
ほろりんぽろぽろきてな。



自分の家族を端的にあらわす
おもしろい写真

父のなかの、わたしたち

家族の肖像で掲載される写真は本当にどれも素敵ですね。
子供の頃は昔の写真を見ても、
何とも思わなかったんですが
大人になってみると人様の写真を見ても、
何だか胸が熱くなってしまいます。

私の家族は、父、母、姉二人、私の5人家族で
私が小さい頃はあまり仲が良くありませんでした。
親同士の仲が悪かったせいで
いつも家の中はピリピリしていて、
親の気を損ねないように
子供ながらに気を使っていたような気がします。
結果的に親は離婚して、今現在母は再婚、
姉たちも仕事を頑張って、
私は結婚のためNYに移住、
父は生まれ育った地に戻り毎日元気にしています。

NYに来る前に婚約者の彼をつれて
一度父に会いに行きました。
父は無口な人だし、なかなか会う機会も無かったので
話したことはほとんどありませんでしたが、
その日は色んな話をしてくれました。
そして私たちが小さかった頃の写真を
たくさん見せてくれました。

写真の中に見た私たち家族は、とても幸せそうでした。
私の記憶が無かっただけで、
私たち家族はあの頃とても幸せだったんだと
父の話から初めて知りました。

父からもらったそれらの写真はNYまで持ってきて
大事に部屋に飾っています。
今日はその中の一枚をお送りします。
(ハル坊)


俊太郎

うーん、しんみりしてしまった‥‥
幸せな記憶は人を幸せにする。


賢作

父、こどもたちの写真はちゃんと
ゲットしておいたんですね。
たぶんぼくもそうする。


父や母は遠くにいたり、近くにいたり。
時と場所を越えて、
いきいきとした表情を
写真は届けてくれますね。

さて、次の更新は、月曜日です。
すてきな兄弟たちがいっぱい、出てきますよ。
どうぞお楽しみに!

2004-06-11-FRI

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