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“WONDER SCHOOL !”
ほぼ日刊イトイ新聞 presents 超時間講演会。

【智慧の実チケットは完売しました(3/29 12:50)】
特別講演会のチケットは、完売いたしました。
沢山の申し込みを、ありがとうございました!
(チケットのキャンセル分などについては、未定です。)
講演会の詳細についてはこちらをご覧ください。



(※前回にひきつづき、
  松井孝典さんと糸井重里の対談を
  おとどけです。)
松井孝典さんプロフィール
糸井 天才待望論が出る業界って、
だいたいそのあとダメになるんですよね。
非常に特殊な何かがないと解決できないほど、
追いつめられていることの裏返しだから。
このへんは、聞きたいなぁ、と思います。

……学生さんには話せないような、
めまいをするような話を、
ぜひ、講演会場で(笑)。
松井 いいですけど、難しいのはね、
この話は、あるレベルにならないと
本質がわからないかもしれないことなんです。
糸井 いや、そこはたぶん、
たまに思い出していたら
クラクラしたみたいなことになると思う。
「整理できていない感じ」
は伝わるし、そのくらいの時が、
話は、いちばんおいしいですから。

今、おもしろいなぁと思うような人って、
みんな、ちょっと
松井さんに似たようなことを考えていますね。
松井 時代背景っていうのは、
やっぱり、あるんですよ。

科学論文で「世界最先端」って、出ますよね。
あれはだいたい、みんなが同じ頃に考えるので、
半年早いとか、遅いとかの話です。
「十年早い」ってことは、ないもんなんです。

ある時代背景っていうのがあって、
みんなが似たような発想を探すからそうなる。
二一世紀は、ひょっとすると、
さっきまで話していたような
「普遍」と「特殊」の時代かもしれないんですよ。
糸井 おもしろいなぁ、と思う人は、
通訳性を持っていることも、共通していると思う。
松井 最先端まで行くと、まわりが見えるんです。

今回の講演に登場する人は、
みんなそういう人ですね。

岩井克人さんも、
とてもおもしろいんですけど、
いわゆる経済学で、
グローバリゼーションという意味での経済学は、
しっかりわかった上で、たとえばその枠の中で
地球環境問題をどう考えるか、みたいなことでは、
いちばん、よく考えている人ですからね。

普遍を追求して
基礎がしっかりしていないと、
特殊な問題はわからないんです。

知の体系の内部にいるときには、
知の体系そのものを、
外界から捉えることができていない。

ところが、自分の分野で、
知の体系の一点を、突破することになる。
突破して、知の最先端に立てば
まわりが見えるから、
はじめて、全体像が見えてくる──。

だから、幅広くやっている人には、
絶対にわからない
知の世界の限界があると思います。
糸井 なるほどね。
松井 一回突き抜けてみないと、
この知の世界の意味がわからないんです。
突き抜けてしまえば、そういう人は、みんな、
共通の言語でしゃべれるようになります。
「知の体系」のなかで、何がおこなわれているかが、
外から、わかるようになるから。
糸井 その話も、おもしろそうだなぁ。

そんなようなことも含めて、もう、
自由にしゃべっていただきたいんですけど、
あとはもう、当日をたのしみにしています。

ちょっと、うさんくさい話になると、
すっごくいいなぁ、とは思っているんです。

「うさんくさい」って、お香を焚いたりしながら
あやしげなものを売る、というところから
やって来た言葉らしいんですけど、いいですよねぇ。
もう、「においこみ」で、商品じゃないですか。

そんなお話を、期待しています。
よろしく、おねがいします。
松井 (笑)うさんくさい話なら、
いくらでもありますよ。
ちょっと、考えてみることにします。
  (松井孝典さんと糸井重里との
 打ちあわせの様子は、今回までになります。
 次回も、おたのしみに!)





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