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智慧の実を食べよう。
300歳で300分。

「ほぼ日」創刊5周年記念超時間講演会。

ウィークリーぴあ編集長、
野口勉さんに訊く。


──智慧の実を食べよう。300歳で300分。

創刊5周年企画となるこのイベントは、
東京国際フォーラムにて9月13日に開催されます。
キャパシティーはじつに1500人。
間違いなく、ほぼ日刊イトイ新聞史上
最大規模のイベントとなります。

現代を代表する5人の長老をお招きして過ごす300分。
もちろん、たんに長いだけではなく
あの手この手でみなさまをおもてなしする
300分になるわけですが、
それがいったいどういう300分になるのか、
うまく想像できない方も多いと思います。

「ぼくはあの人たちの話を聞いて
 ずいぶん元気づけられて生きてきたんです。
 それをみんなに分けてあげたい」


darlingこと糸井重里は、
まるでそこになんらかの使命を感じているかのように、
この前代未聞のイベントを提案しました。

最初のうちは、私たちもみなさまと同じように
それがどういう意味を持つイベントなのか
よくわかっていなかったと思います。
けれど、イベントへ向けて具体的に動くにつれ、
その意義を肌で感じるようになりました。

イベントまであと約1ヶ月。
この300分がどういう時間になるのかを、
少しずつ伝えていきたいと思います。

前回のMAYA MAXXさんに続き、
このイベントのコンセプトに強く共感し、
ご協力いただくことになった方を紹介します。



ウィークリーぴあ編集長の野口勉さん。
これまで数え切れないくらいの、
さまざまなイベントに実際に立ち会ってこられた
イベントの専門家ともいえる方です。

「いや、無謀だと思いましたよ」

イベントの第一印象をそう語る野口さん。
いまは『智慧の実を食べよう。300歳で300分』を
全面的にバックアップしてくださっています。

イベントのプロは、
現代の長老を招いて過ごすこの300分を
いったいどのようにとらえているのでしょうか。

「職業柄、いろんなイベントを見てきましたからね。
 最初にこの話を聞いたときは、
 無謀だと思ったんですよ。
 例のないイベントだし、
 本番まで2ヶ月しか時間がなかったし、
 チケットの販売期間もそう長くはない。

 ただ、企画コンセプトをうかがっているうちに
「このイベントはぜひ行ってみたい!」と
 思うようになったんですよ。
 
 講演してくださる方々が80歳前後の方々で
 糸井さんが今年で55歳でしたよね。
 ぼくは今年で35歳なんですけど、
 講演者と糸井さんの歳の差と
 糸井さんとぼくの歳の差というのが
 ちょうどほとんど同じなんですよね。
 
 たぶん、糸井さんは、
 講演してくださる方々から
 たくさんの影響を受けたと思うんです。
 そしてそれと同じように、
 ぼくも糸井さんから強い影響を受けたんですよ。
 その糸井さんがおすすめする人なんだから
 とにかく、聞いてみたい。
 そう思ったんです。

 だから、この300分は、
 自分のための時間にしたいなって思います。
 受け売りで人に話すようなことじゃなくて
 自分のために智慧の実を消化するということが
 このイベントの楽しみ方なんだろうと思います。

 

 登場されるどの方にも興味があるんですけど、
 あえて、おひとりを選ぶのであれば
 いまは詫摩武俊さんなんですよね。
『おじいさんやおばあさんといった
 老人の方といっしょに住んでいた子どものほうが
 精神が健やかである』という
「ほぼ日」の記事を読んで
 さらに詳しいお話を聞きたくなりました。
 このイベントではたぶん、
 詫摩先生が最初に登場されて
 キーノート的な役割を果たすんですよね。
 まずは詫摩先生のお話で
「老人の話を聞こう」というモードに入ることから
 このイベントは始まっていくんだろうと思います。
 そうすると、より、後に登場する方の話も
 素直な気持ちできけるんじゃないかと
 個人的に楽しみにしているんです。

 とはいえ、過度の期待をしているわけでもないんです。
 なんというか、「すぐに役立つヒントが欲しい!」って
 肩に力を入れて臨むような
 ものじゃないと思うんですよね。
 
 糸井さんも、「ぴあ」のインタビューで
『眠くなったら寝ちゃってもいい。
 何かひと言でも心に残ってくれればいい』
 と、おしゃってましてけど、
 ぼくもそういうスタンスです。
 つい「講演会」っていうと、
 一言一句もらすまいと、たくさんメモをとったりして
 そのとき聞いたことを
 つい人に伝えたくなったりするもんですけど、
 今回のイベントで聞けるお話は
 そうやって、人に押しつける必要はないと思う。
 今回、講演をしてくださる5人の方々も、
 決して偉ぶる方じゃないし、
 ぼくらのような年下の人間に対しても
 すごくフラットに接してくださいますよね。
 だから、いい意味で、
 期待せずに臨みたいと思ってるんです。
 
 イベントをたくさん見てきた立場から意見をいうと、
 このイベントって、最近開催される
 音楽関係の野外フェスティバルに近いと思うんです。
 レイブやトランスのイベントもそうですけど、
 一晩中、休みもせずに踊り続けることは
 ほとんど不可能なんですよね。
 1時間ごとにDJが入れ替わり、
 好きなDJや好きな曲がかかるまでは
 どこかで休憩したりしているわけです。
 各講演者がDJだと思って、
 その場その場を有意義に楽しむというのも
 この長丁場のイベントの楽しみ方のひとつですよね。
 なにせ、300分ですから(笑)。
 そういう意味では、とっても贅沢な時間だと思います。
 だから、まずは、自分の時間を
 しっかりと楽しみたいと思います。
 いらっしゃる方も、この貴重な時間を
 その場その場で楽しんでほしいですね」




300分の長丁場を、みなさまが楽しく過ごせるよう、
スタッフはさまざまな企画を練っています。
当日、少しでも多くの人にお会いできることを
楽しみにしていますね。

2003-08-15-FRI

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