エナガのねぐら。  カワイイ小鳥の観察記 フロム富士山麓
 
今週のエナガ  つがいでデート 2012-3-16
 

冬のあいだ10羽前後の群れで暮らすエナガですが、
暦はもう三月の中旬、暖かい日中には、
つがい(カップル)で行動しはじめています。

といっても、
いきなりイチャイチャするとか、
巣を作りはじめるとかではなく、
まずはデートとでもいうのでしょうか、
二羽だけでそっと群れから離れ、
いっしょにエサをさがしたりしています。

そうして暖かい日中を思い思いに過ごした
つがい達は、夕方になると、
再び集合して、冬の群れに戻りました。

群れに戻ったエナガ達は、
皆で仲良くカエデの樹液をナメていました。
さしずめ寝る前に飲むコップ一杯の水、
といったところでしょうかね。

いつでもどこでもブラーンと
ぶらさがっちゃうところも、
エナガの魅力のひとつですね。

群れはこのあと、
ねぐらに帰って寝た…わけですが、
私はすっかり彼らの行方を見失ってしまい、
今日もねぐらの位置は、わかりませんでした。

 

その1 エナガの顔

まるくて小さくてモフモフしたものが好きなみなさま、
こんにちは!

エナガのリアルタイムをお届けする本編とは別に、
ページの下のこの部分では、
エナガのことをもっとわかってもらうためのアレコレを
毎回記していこうと思います。
エナガへの想いがあふれて、書きたいことがありすぎて、
ときどき長ーくなっちゃうかもしれませんが、
どうぞこちらも本編同様、お付き合いください。

さて、エッセイ第1回目の今回はまず、
エナガの「顔」をじっくりと見てみましょう。

●短いクチバシ。
このいかにもチマチマした感じのクチバシ、
とってもかわいらしいですね。
エナガはいつも、
この小さなクチバシで、
写真のような樹々の冬芽や、
アブラムシなどの小さな昆虫を、
上手につついて食べています。

●黄色いマブタ。
なんてオシャレなアイシャドウ。
巣立つ頃の雛は、マブタが赤いです。
成長にしたがって、徐々に黄色に変わるようです。
雛が巣立つ季節=5月下旬の写真をお楽しみにー!

 

●前方に揃った両目。
短いくちばしの先端を、
両目で見つめることができる構造です。
そのため、エナガの正面顔は、
素晴らしくカワイクなってしまっています。

 

●カッコイイ月代(さかやき)。
時代劇でよく見る、
ツルっとした頭のところ、
あれを月代(さかやき)と呼ぶのですが、
エナガの頭は、あの月代にそっくりですね。
キリっとした若侍のようです。
なんともいえず、かっこいい。

というわけで、
エナガの顔をつぶさに見るだけで、
なんか、こう、モンモンと
こみあげてくるものがありますね。
はぁ…はぁ…はぁ…

それでは、息を荒らげつつ、また来週〜!

2012-03-27-TUE
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