担当編集者は知っている。



『月曜の朝、ぼくたちは』
著者:井伏 洋介
価格:¥ 1,680 (税込)
発行: 幻冬舎
ISBN-13:978-4344014893
【Amazon.co.jpはこちら】


30歳を目前に控え、
現状にそれぞれ悩みを抱えた大学時代の友人7人。
卒業後、ひさしぶりにこの7人が再会することで
物語ははじまります。
再会したことにより、
そこからあらたに歩き出す7人。
著者の井伏さんは、
ビジネスマン向け雑誌の元編集長です。
その職歴ゆえ、登場人物ひとりひとりの描写に
とても現実味があります。
だから登場人物の選んだ答えは、
より胸に響くものがあるのではないでしょうか。
この本を担当された幻冬舎の
能勢さんにお話をうかがいました。
(「ほぼ日」小川)


**************************************

担当編集者 /
   幻冬舍 第三編集局 能勢亜希子



学生時代の友人に10年ぶりに再会したとき、
昔のように屈託なく笑いあうことはできますか?
久しぶりの再会を喜ぶ気持ちのどこかに、
友人の仕事や恋愛に嫉妬したり、少し背伸びをして
自分を大きく見せたりした経験はないでしょうか。
10年という歳月は、
驚くほど自分自身を取り巻く環境を変えてしまいます。
このまま流れにまかせて人生を送ることもできますが、
まったく違う人生を歩むことができます。
そんな人生の岐路に立たされるのが、30歳目前の頃です。
本書は、まさに人生の岐路に立たされ、
悩んでいる7人の若者たちの姿を描いた
青春小説になります。

物語は、
大学のゼミ仲間7人が、
仲間のひとりが開店したレストランで、
再会を果たすところからスタートします。
仕事の業績を上げられず降格寸前の
人材派遣会社の里中正樹、
理不尽な理由による部署移動を命じられた
カタログ出版の新名栞、
30歳目前にしてフリーターの亀田直太郎、
自分の出世のために友人を裏切る
銀行員の北沢利賢、
脱サラしたレストランにお客が入らない八木誠二、
末期の肝臓ガンを煩う来生明宏、
地元のショッピングセンターで働く野原康男。
様々な人生を歩んでいた7人ですが、来生の死をきっかけに
再びつながりあいます。

昔の恋人との再会で、気持ちが再燃したり、
田舎での穏やかな生活に満足していたはずが
都会で働く仲間達に嫉妬したり、
仕事がうまくいかなくなって結婚に走ったり‥‥。
7人にとっての再会は、過去の思いを呼び起こされる
辛いことでもありました。

著者の井伏洋介さんは、
仕事柄、様々な職種のビジネスマンを取材しています。
そのため、7人それぞれの登場人物の
仕事上の悩みや状況が、非常にリアルに描かれています。
私は30歳女子なので、まさに
新名栞の心境に共感できるところが多かったのですが、
井伏さんは
亀田の不器用な生き方が自分に似ている
と仰っていました。

装画は、
新進気鋭のイラストレーターであるヒロミチイトさんです。
小説の舞台が吉祥寺なので、桜がきれいな井の頭公園を
描いていただきました。

坂を下りきったら、みんな別々の方向へと散っていく。
そして明日から再び、
それぞれの重荷を背負って歩き出すのだ。
                     <本文より>

この物語の登場人物たちが、
様々な壁にぶつかりながらも、必死に生きていく姿は、
読後に大きな勇気を与えてくれます。
自分と向き合うことは辛いことですが、その先には
必ず本当の幸せを得ることができる、
そう信じさせてくれる作品です。

仕事や恋愛に悩んでいる人に、
是非手にしてもらいたい1冊です。

**************************************



『月曜の朝、ぼくたちは』
著者:井伏 洋介
価格:¥ 1,680 (税込)
発行: 幻冬舎
ISBN-13:978-4344014893
【Amazon.co.jpはこちら】

担当編集者さんへの激励や感想などは、
メールの題名に本のタイトルを入れて、
postman@1101.comに送ってください。

2008-05-30-FRI

BACK
戻る