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| 担当編集者は知っている。 |
写真家の西澤丞さんが、 「がんばる日本を伝えたい」と、 東京の地下を通る高速道路の工事現場を 2年かけて撮影した写真集です。 東京の地下がこんなことになっていたなんて! SF映画に出てくるような 不思議な風景やマシーンの機能美に感心したり、 最新技術を目の当たりにして、驚きの連続でした。 この写真集を担当された 求龍堂の佐藤さんにお話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) *************************************** 担当編集者/ 求龍堂 編集部 佐藤佳子 『首都高山手トンネル』とは これは東京の中心部をつなぐ高速道路、 新宿環状線のトンネル部分の建設現場を撮った 写真集です。 環状新宿線とはC2(中央環状線)の一部で、 そのほとんどの部分が地下を走ります。 トンネルですからもちろん地下で撮影したものですが、 特別な照明などは使わず、現場の自然光で撮っています。 ですから生の迫力がガンガン伝わってきます ![]() ▲代々木シールドトンネル ちなみにCとはCIRCULAR(循環する)の略。 内側の環状線からC1、C2となります。 現場では最新技術を使ってトンネルを掘っていますが、 完成してしまうと二度と見ることはできません。 この本ではその技術についても どんな機械がどのように使われているのかも 簡単に触れています。 ![]() ▲松見坂立坑 なぜ首都高建設現場の写真集? 建設現場ではいつも資料用の写真を残しています。 でもそれは本当に事務的なものでした。 首都高のように大きなプロジェクトでは 世界が注目しています。 ましてや地下を通る高速道路は 世界のなかでも珍しい例となります。 首都高速道路では いろいろな広報活動をしていましたが、 その際に作るパンフレットなどに載せる写真を カッコイイ写真で一般の人々にも見てもらいたい という気持ちから西澤氏に白羽の矢が立ったのです。 それから2年経ち、 撮りつづけられた写真は膨大な量になりました。 そして、今回2007年12月の 新宿〜池袋間の開通に合わせ、 1冊の本にまとめることになったのです。 ![]() ▲立杭 西澤氏の写真 西澤氏はこれまでも地下写真などを たくさん撮っています。 今回写真集をつくるにあたり 西澤さんから候補写真を見せていただきましたが、 数百点もある写真は どれも今まで想像したこともないような写真でした。 ![]() ▲富ヶ谷出入口 ![]() ▲東中野特殊クレーン ![]() ▲東中野換気所 巨大な虫みたいにうねるケーブル。 「うわ。タチコマ?(※)」 などと思ってしまう 特殊クレーン。 なにかが降臨してくるかのような 地下の作業現場にふり注ぐ地上からの光。 地下都市ができるのも そう遠い時代ではないのだろうという気がしてきます。 そのなかでも圧巻なのがトンネルを掘る シールドマシン(掘削機)。 2,000トンもあるこの巨大マシンが 地中を掘りすすむところを想像してみると 重機マニアでなくとも 「実物が見たいっ!」という気分になります。 また当然、地下ですから 換気所や消音装置なども設置されていますが、 効率や機能を突き詰めたその設備は デザイン作品として通用するくらいの 美しさを見せてくれます。 ちなみに首都高速では地下見学会なども 行っていますので WEBなどでマメにチェックしてみてください。 首都高速道路株式会社のサイトはこちら。 <注釈> ※アニメ『攻殻機動隊S.A.C.』中に登場する 人工知能搭載の完全自律型ロボット。 写真集の見方 この写真集では池袋から渋谷まで ルートに沿って写真をならべています。 また、トンネルの工法やプチ情報も掲載しました。 本格的な説明はしろうとには難しくて わからない事ばかりなので、 できるだけ簡単に西澤氏に解説をしてもらいました。 もう今ではスコップやつるはしなどは 見かけることもできないのだそうです。 ぜひ、この写真集を見ていただき、 機会がありましたら完成した山手トンネルを どうぞ走ってみてください。 なんとなく地下帝国にいるような気分に なれるかもしれませんね。 ![]() ▲本町シールド 山手トンネルと高速道路のこれから 山手トンネルはなぜ地下を走るのかというと、 騒音対策やCO2の削減というテーマを持ち、 環境にやさしい都市をめざしているからです。 このあとまだ首都高速道路と東京都は協力し、 渋谷〜品川間の道路を建設します。 これが完成するとC2(中央環状線)が東京の町を ぐるっと一周しますので、 そのときはまた新しく全線紹介する本が できるかもしれません。 どうぞお楽しみに! ![]() ▲西池袋出入口その1 ![]() ▲西池袋出入口その2 ***************************************
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2008-01-15-TUE
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