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| 担当編集者は知っている。 |
フラワーデザイナーの三代川さんが 旅行を終えた後に作るアルバムは 「ミヨガイド」と呼ばれ、 お知り合いの間で大評判だったとか。 本書はその三代川さんの 旅行アルバムがもとになってうまれた 大人のためのパリの街歩きガイドです。 旅上手だから知っている旅行のコツや、 パリの花や雑貨、おいしいものの情報が満載。 この本を担当された六耀社の宮崎さんに お話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) ************************************* 担当編集者/ 六耀社 編集部 宮崎雅子 通称「ミヨガイド」 旅の楽しさって、計画するところから始まりませんか? きれいな景色を見たい、そこに住んでいる人たちが 利用しているお店に行きたい、かわいい雑貨を探したい、 お目当てのお料理が食べたいetc.‥‥。 そこで始まるのが旅の計画。 いっしょに行く友達とだぶらないように ガイドブックを買って、 あそこに行きたい、これが見たい。 ポストイットやラインマーカーで印を付けて、いざ出発! ところが、実際行ってみると、 思ったようなお店ではなかったり、 地域が違って移動ばかりに時間をとられてしまったり。 こんなことなら、詳しい人に聞いておけばよかった! なんて経験ありませんか? パリへは仕事もかねて年2、3回は訪問するという フラワーデザイナーの 三代川純子(みよかわじゅんこ)さん。 この本の表紙の中央にいらっしゃる女性です (表紙写真撮影:吉田パンダ)。 毎回訪れたお店のウインドウディスプレイや 購入したもの、食べたお料理などの写真や ショップカードをおしゃれなアルバムにまとめて、 パリへの旅行を計画している友人や 知り合いの方に見せていたら、それがいつの間にか 「ミヨガイド」と呼ばれるようになったとか。 それを本にまとめて、という声が多く、 なんとなく考えていらしたときに、 私がタイミングよくお会いしたというのが、 この本の始まりです。 ![]() ▲旅の後に必ずつくるというアルバム。 日記風にして時系列に歩いたルートを追ってみたり、 「お花編」「食べ物編」「ショッピング編」に 分けてみたり。 手書きの地図も要所要所に入れていくのが三代川流。 写真撮影:梅原絵里 パリの魅力 お会いした方ならわかると思いますが、 三代川さんの印象はずばり「おしゃれで華やか」。 お洋服からバッグや靴、 持っているノートや携帯ストラップまで、 大人のセンスが光る素敵なものばかり。 もちろん高価なブランドのものもお持ちですが、 リーズナブルなものを組み合わせて センスよくコーディネートするのは、 さすがフラワーデザイナー。 フラワーアレンジメントというのは、 色彩感覚ばかりでなく、 材質感やプロポーションなどを含めた、 全体のバランス感覚がないと美しくならないもの。 それが持ち物のセレクトにも 反映されていることを感じます。 三代川さんは、大手の商社にお勤めのころ、 習い事として恵泉フラワースクールに通われたのが、 お花を始めたきっかけ。 そこで習った先生が、イギリスのアレンジメントや お庭のことを話していたのが印象的で、会社を辞めて、 イギリスでフラワーアレンジメントを学ばれたそうです。 帰国後、ジェーン・パッカーのスクールで 教えるようになり、 当時は「イギリス命!」だったそうですが、 上司に薦められてパリのフルリスト(花屋)へ 研修に行ったとき、 身振り手振りで一生懸命レストランの生け込みや ラッピングの方法を教えてくれた パリの人たちに好感を持ち、 すっかりパリびいきになったそう。 三代川さんいわく、 「パリの魅力は、街並みや風景、 そしてそこに流れる空気の美しさもさることながら、 女性の特に年配の方の凛とした姿が美しいこと」。 ![]() ▲パリ6区にあるフルリスト 「Odorantes(オドラント)」。 アルファベット好きの三代川さんは、 センスのいい花選びと、このお店のロゴに ノックアウトされたとか。 写真撮影:吉田パンダ 旅上手のコツ パリへは20数回も訪れたという三代川さんの旅の荷物は、 とてもコンパクト。 本書でも紹介していますが、スーツケースひとつで、 身軽に出発されます。 お聞きすれば、旅先で着る洋服のコーディネートは きちんと計画して無駄なく持っていかれるからだそう。 ところが、帰りは中に入れてきたバッグ数個に フラワーアレンジメントの授業に使う資材や おみやげがいっぱい詰まります。 パッキングのために必要なエアパッキンやガムテープは 必ず持っていかれるとのこと。 こんな計画的な三代川さん、 本書でも少ない日数で効率よくまわれる旅のプランを 紹介しています。 パリ歩きのポイントは、 日ごとに歩くエリアを決めること。 初日はサンジェルマンへ行ったら 2日目はシャンゼリゼというように。 本書は7つのエリアに分けて地図に廻る場所を明記し、 パリの街を一週間でまわれるようにしました。 ![]() ▲日ごとに歩くエリアを分け、 パリの街を一週間で効率よくまわります。 写真撮影:吉田パンダ 1日目 サンジェルマン・デ・プレ/ フルリストやインテリアブティック巡り 2日目 シャンゼリゼ、凱旋門、イエナ/ ホテルの花を見よう 3日目 マドレーヌ、オペラ、サントノーレ/ マダムも憧れるパリの雑貨を買おう 4日目 ランジス市場、16区/ 雑貨やおしゃれ小物を探そう 5日目 マレ、レ・アール/ 個性的なブティックを探そう 6日目 モンマルトル/ 布を探そう 7日目 メゾン&オブジェ/ 見本市に新作を見に行こう パリロケ 実はこの本の撮影、担当者の私は パリへ行っていないんです(本当は行きたかった‥‥)。 取材のアポイントは、パリ在住のコーディネーター、 高田昌枝さんに(フランス人の旦那様と タイトルのフランス語訳も考えていただきました)、 撮影もパリ在住のフォトグラファー、 吉田パンダさんに(犬好きおいしい物好きが 三代川さんとの共通点)お願いしました。 パリは日本と違ってのんびり時が流れているようで、 時間の面でいろいろなご苦労をおかけしたようですが、 幸いお天気に恵まれて、 気持ちのいいパリの写真が見られるのも この本のお薦めのひとつ。 取材中に吉田さんからメールで送られてくる写真を見て、 私もパリにいるような気分になったほどです。 パリといっても、ただ歩いているだけでは、 素敵なお花屋さんや雑貨屋さんが見つからないことに、 パリへ行った方なら経験があるのでは。 フルリストや雑貨屋さん、おいしいものがあるお店など、 三代川さんのセンスで見つけた素敵なお店を厳選。 実際に取材して感じたお店の方たちのお人柄も 紹介しているので、商品だけでなく、 どうしてそれが売られているのかも伝わってくるよう。 商品についても、今話題の「ラデュレ」では、 マカロンを入れる箱がエルメスの箱と おなじ所でつくられていて、 柄もパステルカラーやトリコロールがあるとか。 手芸専門店の「ラ・ドログリー」では、 リボンやボタンなど買いたいものをリストアップしたら、 スタッフの人をつかまえると、 ショップを一緒に回ってくれるとか。 普通のガイドブックにはない、 ちょっとしたアドバイスもあります。 さらに、お花好きの方に、 パリで購入した器やリボンを使ったアレンジを紹介。 旅先で何を買ったらいいかわからないなんていう人には、 とても参考になると思います。 伝えたいことがたくさん詰まっていますが、 ブックデザインの渡部浩美さんが、 三代川さんのセンスの良さが伝わるように、 タイトル文字や色選びにも工夫を凝らして、 わかりやすくデザインしてくれました。 旅上手、お買い物上手の三代川さんからの アドバイスを読んでいるうちに、 いつの間にか自分も旅や買い物の達人になっている、 そんな気分になる本です。 ![]() ▲シャンゼリゼにある「ラデュレ」。 ショコラ、モカ、ピスタチオなど 10数種あるマカロンばかりでなく、 オリジナルの箱も魅力のひとつ。 写真撮影:吉田パンダ わくわくする旅 この本は、パリで撮影したものばかりでなく、 パリで購入したものでアレンジしたお花を フォトグラファーの梅原絵里さん(パリと日本で活躍中)に 日本で撮影していただいた写真も入っています。 三代川さんのアシスタントの河野かすみさん、 青陰さと子さん、そしてパリにも同行してくださった 小林真弓さんがお手伝いしてくださいました。 皆さんパリが大好きで、 三代川さんを囲んで旅の話をされているのを 聞いているだけで、わくわくしたのを覚えています。 このわくわくする旅の気分を読者のみなさまにも 感じていただきたい! と思いながら この本をつくりました。 最後になりましたが、取材先のお店の方をはじめとする この本に協力していただいたスタッフのみなさま、 ありがとうございました。
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2007-06-19-TUE
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