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| 担当編集者は知っている。 |
落語の「あくび指南」「じゅげむ」 「蒟蒻問答」「芝浜」などの演目について、 「ほぼ日」でもおなじみの立川志の輔さんと、 作家で僧侶の玄侑宗久さんが 熱く、深く、語り合う対談集です。 各演目のあらすじも紹介されているので、 落語がはじめてというかたも楽しめます。 ちなみに、このご本の出版記念ライブ 「卯月の風流 落語と禅と音楽と」 (4月26日/紀尾井小ホール)のチケットは、 大人気で即完売だったとか。 このご本を企画制作された ざぶとん亭風流企画の馬場さんに お話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) *********************************** 担当編集者 /馬場憲一(ざぶとん亭風流企画) みなさんはじめまして。 ざぶとん亭ばばと申します。 普段は落語や音楽のライブの主催なんかをしています。 ざぶとん亭ばばちゃん初めての出版事業、 「ロッタちゃんはじめてのおつかい」の 如しでしたが(笑)、 いやあ、楽しかった。 名人立川志の輔師匠と、芥川賞作家の玄侑宗久和尚の おもしろ落語対談、 初対面のおふたりながら、対談の初めから盛り上がり、 企画段階の想像を超えて、 鳥肌が立つような、すごい内容となりました。 落語本にして、落語本にあらずです。 『21世紀のあくび指南』と名付けました。 読んでいただくと、このタイトルに込めた意味が すぐにわかってもらえると思います。よろしくっす。 ![]() 写真:橘蓮二 落語、生で聴いたことありますか? 「ほぼ日」の「はじめての落語。」で昇太師匠を聴いて、 落語って思ってたのと違って 超面白いじゃんって気づいて、 「続・はじめての落語。」で志の輔師匠に遭遇して、 ますます落語って楽しいぞ、と思った方、 あなたの感性は素晴らしい! そして、ラッキーです。 そうなんです。 落語って、お年寄りの笑いだろって思っている方が、 まだまだ、ほとんどなんです。 落語ブームといわれて3年くらいたつのかな、 そんな今でも、なんか古くさいイメージをお持ちの方って たくさんいるんです。 だから、落語をものすごく新鮮に伝えて下さる 糸井さんはじめ、「ほぼ日」の皆さんって、 とってもありがたいんです。 新作落語ばかりでなく、 古典落語を扱うにも同時代性がないとつまらないんです。 ![]() 写真:橘蓮二 立川志の輔師匠は、 古典落語の中に、必ず、現代に繋がるテーマを見つけて、 作品を深く見つめ、構成を練りに練って表現しています。 だからこそ今を生きる我々に深い感動を与えてくれます。 一方、玄侑宗久和尚は、 般若心経の現代語訳に精をお出しになったりと、 お経や禅語を、わかりやすく伝えようと努力しています。 このふたりに落語を語ってもらったら、 古典落語の中の現代に通底するテーマが 解読できると思ったのです。 本書は、古典落語10演目を通して、 作品論ばかりでなく、 今の時代に、落語がいかに必要かを解き明かしています。 ![]() 写真:橘蓮二 ちょっと映画予告篇みたいに 〜スタンダップコミックの清水宏くんスタイルで(笑)! この対談の魅力をダイジェスト! ◯浅草、老舗天婦羅屋、志の輔は待っていた。 懐かしの浅草で、初対面の宗久和尚を。 急な御葬式を終え駆けつけた宗久和尚に 「待ちかねたぞ武蔵!」 とは、言わなかったが、 対談は、冒頭から白熱した。 ◯宗久和尚、『寿限無』にプチ切れ! 「じゅげむ じゃなくて、じゅむげ なり!」の迷言。 ◯志の輔師匠、禁煙ブームに喝! なんか変だよね、と愛煙家のふたり大いに盛り上がり、 おっとー、ハナシは横道にそれるそれる・・・・。 ◯気がつくと、 クレージーキャッツの歌を大合唱するふたり。 1曲、2曲、3曲、こうなりゃまとめて5万曲! 「スーダラ節」にはじまって「五万節」にいたるまで、 いったい何曲歌うんだ。 JASRACにいくら払えばいいんだっちゅーの(笑)。 ◯「美しい日本」は、落語の中にはある、 もっと落語を聴きなさいと、志の輔大いに語る。 ◯さて、本題の落語について、濃い内容の連続。 おもしろ落語対談、ぐっぐーっと加速。 対話も進むが、酒も進む。不死身の天才ふたり! ◯『あくび指南』の真の意味が今明かされる。 うむ、この噺は五本の指に入る。 ◯『茶の湯』の風流は、本来の風流か? そして、このサゲは落語の美学なり。高級なサゲ。 ◯『文七元結』は、日本版「24-TWENTY FOUR-」だ! 娘の人生と引き換えに借りたお金が50両 落としたお金が50両。 金額の一致に神仏は宿る。 ◯『芝浜』の最後、 「よそう夢になるから」と 酒を飲まないのは合点がいかぬ! 呑ませましょう呑ませましょう、せがむ宗久。 かわす志の輔! そして、志の輔が出した、ある答えとは!! 落語の重要なテーマが次々と暴かれて行く! いったいこの本のこの先はどうなるのだー。 気になる方は書店に急げ! 立ち読み大歓迎! 回し読み大歓迎! カミングスーン! おっと、もう発売してるんだった。 みなさん、ぜひお買い求めを! あ、そうそう、対談を終えて、 後日のふたりの書簡のやりとりが、絶品です。 対談の余韻が響き渡りますよ。いいお手紙なんです。 ![]() 写真:橘蓮二 そして、あとがきにも書きましたが、 宗久和尚が、PARCO劇場の 志の輔師匠の新作『歓喜の歌』を観賞して、 「完璧だ」と呟き、涙した姿が忘れられない、 いい思い出です。 その日から、ほぼ一年後に完成したこの本。 素晴らしい内容だと確信しております。 ちっぽけなざぶとん亭の大胆な呼びかけに ご理解を下さったおふたりに、 心の一番深〜いところから、感謝を申し上げます。 さて、ご紹介が無事終了したところで、 っていいのかこんなんで、 対談の日のちょっといいハナシ。 この日、 浅草の中清さんという老舗の天婦羅屋さんに集まったのは 著者のふたりだけでなくて、 スタッフワークをお願いした皆さんにもおいで願った。 装丁を榎本了壱氏にお願いすることになっていたので、 自然と話題が「ご教訓カレンダー」へと。 志の輔さんは、 自宅とオフィスとに掛けてあるほどのファン。 宗久さんも若い頃から馴染んでいる。 あらすじ担当の松田健次君は入選したこともある強者。 それぞれ、みんな覚えているご教訓ネタを披露して 談笑していたのだが、 宗久さんの覚えていたネタが、 なんとも、ここでは書きづらい、 つまり、下ねただったのね。 えーと、うふふ。 それで、もう一同大爆笑! 心をつかむ宗久和尚のサービスだったかな。 もうひとつ、 対談の中に志の輔師匠の落語哲学 「ジャパニーズドリーム」という概念が 頻繁に出てきます。 志の輔師匠の作家性が随所に現れたことも、 この本の魅力の大きな要素です。 そして、逆に 僧侶であり作家の玄侑宗久さんのユーモア、 センスあるんだよなあ。 なにげない気配りや、リラックスさせる一言。 このあたりをインプットして読み返すと、 一層、愉しみが増しますよ。 対談を終えて、店を出ると、浅草の夜は早くて、 もうちょっと飲みたいな、と互いに見交わす顔と顔。 そんな時、抜かりありません、ざぶとん亭。 宗久さんが宿泊する旅館の部屋に、 対談前に、すでにワインを持ち込み済み! なんか、修学旅行のチョイワル高校生みたいだね、と 志の輔さん、宗久さん、スタッフ一同。 この時の会話も、実は、 162ページ「志の輔らくごの原点を語る」に掲載。 油断もスキもあったもんじゃないって? こりゃ、また失礼致しましたー。 最後にありがたい三氏の推薦文を 紹介させていただきます。 端的で温かい理解のある言葉です。 ありがとうございました! 寿限無に喝! 師匠と和尚の果てしなきこんにゃく問答 「読むかい?」 「よそう‥‥。また勉強(ため)になるといけねぇ。」 高田文夫 落語家とお坊さん。 この一番関係無さそうで、 実は深い繋がりのある二人が生んだ 平成の「あくび指南」。 良質な落語指南であり、 生き方指南だ。 春風亭昇太 どうなってんだ、 おもしろいぞ、これは。 リラックスしながらマジトーク。 「芝浜」演るにも、 これほど心を揺らしているんだなァ。 よいお味の出ている本でございます。 夢枕獏 それでは、皆様、ぜひお読み下さいませ。 読んだ後、気持ちが楽〜になること請け合いです。 ざぶとん亭風流企画のホームページにも情報掲載中です。 ***********************************
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2007-04-17-TUE
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