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| 担当編集者は知っている。 |
気は弱いけど愛情いっぱいの 新米パパ・阿部 潤さんが描く 男目線のリアルな育児マンガです。 はじめての妊娠・出産・育児は、 新しい発見やたのしさいっぱい‥‥とはいえ、 おっかなびっくりな出来事もいっぱい。 妻の妊娠がわかったときは 本当に自分に子育てできるか心配になり、 また、出産時の立ち会いについて 母親学級で質問されたときは 「え‥‥、あ、あの‥‥無理です」 と答えてしまう‥‥。 そんなトホホな本音も交えつつ、 よろこびにあふれた一家の1年間を綴ったご本です。 このご本をご担当された 秋田書店の菅原さんにお話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) ****************************************** 担当編集者 /秋田書店 新企画編集部 菅原明子 星新一さんの小説をマンガ化した 『コミック星新一 空への門』という オムニバスコミックスに作品を描いてもらうため、 阿部潤さんに初めてお会いしたのが2003年。 その後「奥さんが妊娠したんです」と伺い 「じゃあ、うちの雑誌で育児エッセイを!!」 と、お願いして、 この『はじめて赤ちゃん』の連載が始まりました。 ※エッセイコミック誌『全部ホンネの笑える話』 (奇数月16日発売)にて現在も連載中。 というのも、打ち合せ中に阿部さんがぽろっと言った 「ぼくは世の中で、奥さんのことだけを、 ずっとひいきしてるんです」 という一言が忘れられなかったから。 男性の口から「奥さんが大好き」というのろけを 聞くことがほとんどなかったので、妙に感動しました。 阿部さんのマンガを読んでいて、 人や物への愛情がとても深いと感じていたのですが、 そのイメージどおりの方でした。 出産・育児エッセイを描くのは女性ばかりだけど、 男の人が描いたらどんなものになるだろう。 しかも阿部さんが描いたら? 絶対面白くなると思い 「大好きな奥さんと、産まれてくる赤ちゃんのことを 思う存分描いてください」と連載がスタート。 ![]() 雑誌連載時には、妊娠から出産、育児の過程を リアルタイムで描いてもらいました。 妊娠が発覚して、教育費や生活費のことを思い 絶望的になったり、 胎動で奥さんのおなかが動くのを見て 感動どころか絶句したり、 立ち会い出産を全力で断ったり、 なかなか眠らない赤ちゃん(そのちゃん)に号泣したりと、 小心者ぶりをこれでもか! と見せつける 阿部さんの姿に、 読者から共感&心配の声が続々と寄せられました。 お子さんがいない読者の方からも 「一緒に育ててる気分です」と、 あたたかいハガキをたくさんいただきました。 ![]() ![]() 人って変わるものなんだ、と このマンガを描きながら作者自身も驚いていますが、 1話1話読み進めていくうちに、赤ちゃんだけではなく、 家族が成長していくのがよくわかります。 単行本の最後の1話を読んだときには、 思わず泣いてしまいました。 いつか自分のもとを離れて、 お嫁に行くであろう娘への 手紙のような1話なのですが、 これはぜひ単行本で読んでいただきたいです。 阿部さんの愛情、やさしさ、温かさが伝わってきます。 感動的な話ばかりではなく、 床に落ちているホコリを食べたり、 父のチンコを食べようとしたり、 ペットのうさぎのやっぱりチンコを触ろうと 必死になったりと、そのちゃんの奇行の数々も 笑いを交えながら描いているので 「こんなこと描いて、 将来そのちゃんに嫌われないかと‥‥」と 阿部さんは今から心配しているみたいですが、 最後の1話を読めば、 そのちゃんの怒りもとけるんじゃないかな、 と思います‥‥。 ![]() もうじき三十路を迎える担当編集者の私は、 育児経験はないものの、 ママになって幸せそうな友達を見るたび 「私でも、いつかちゃんと親になれるのかな」と、 ぼんやり不安な気持ちになることがよくありました。 私だけでなく、まわりを見ても 「子供産む自信がない」という人たちが異様に多い。 妊娠してもいないうちから 「陣痛って痛いだろうね。育児ってお金かかるよね。 産んだら自分の時間がないだろうね」と、 そんな絶望的な「もしも話」で盛り上がるばかりで 「早く親になりたい」という人のほうが少数派。 不安が圧勝です。 だから、 「こんなボクたちでもちゃんと親になれる!?」 という帯をつけました。 「不安がっても仕方ないし、みんなどうにかなるよ」と、 阿部さんのマンガは勇気をくれると思います。 ![]() 刷り上がった単行本を見た社内の男性から 「こういう帯を見ても、男は買いたいと思わないよ」と 言われました。 男の人は出産や育児に対して無関心だったり 気楽なんだなぁと痛感。 担当編集者としては、 男性にも手にとってほしいのですが‥‥。 “妊娠中の奥さんに、この単行本をプレゼントする夫” を見てみたい、というのがひそかな願いです。 「ほぼ日」読者の男性の方! ぜひ、彼女や奥さんと一緒に読んでみてください。 そして、阿部潤さんのような親バカ、奥さんバカが もっと増えたらすてきだな、と思うのです。 最後に、 『はじめて赤ちゃん』と同時発売になったのが ギャグマンガ界のカリスマ・榎本俊二さんの 『榎本俊二のカリスマ育児』。 ![]() 夫婦そろってマンガ家のため、 こちらは0歳の時から保育園を利用しての子育て中。 子育てマンガを描いても榎本ワールド全開!! 「さすが榎本!」とファン大絶賛の1冊です。 こちらもどうぞお読みください。 ******************************************
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2007-02-23-FRI
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