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| 担当編集者は知っている。 |
本場ベトナムの料理400品以上を ベトナム料理研究家が徹底解説。 さらに、屋台、大衆食堂、高級レストラン‥‥ ベトナムの路地裏の隠れた名店から、 大衆食堂、人気の高級レストランまで、 約150軒のオススメのお店をコメントつきで紹介。 ベトナムを旅行される方や、 ベトナム料理がお好きな方は、 ぜひお手に取ってみてくださいね! このご本を担当された情報センター出版局の 日吉さんにお話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) ************************************** 担当編集者 /情報センター出版局 日吉久代 海外で有名な和食といえば “寿司・天ぷら・しゃぶしゃぶ”ですが、 実際に私たち日本人が毎日食べても飽きないのは、 肉じゃがなどの煮物や野菜のおひたし。 これと同じように 「間違っていないけど、 ちょっと違和感ありの先入観」なのが、 ちまたに浸透している日本のベトナム料理観です。 現地では“フォー”は朝食や夜食にササッと食べる軽食。 “生春巻き”にいたっては、 学校帰りに買い食いをするような 手軽なおやつでもあるのです。 “いつものご飯”といえば、 甘じょっぱい味付けの魚の煮付けや、 具だくさんスープなどに主食の白いご飯。 実は、日本人の味覚にもぴったり合う料理だったのです。 そんな、「目からウロコ」の 本当のベトナム料理を日本にも広めたいと タッグを組んだのが、 著者の伊藤さんと福井さんでした。 写真家の福井さんがベトナムに初めて訪れたのは13年前。 以来、十数回にわたり旅行者として訪れ、 ついにご家族で移住。今年3月に3年間の 移住生活を終えて帰国されました。 旅行者として在住者として変わりゆくベトナムを 撮り続けてきたからこそ、 福井さんの作品にはベトナムの空気、匂い、温度を 感じさせる魅力があります。 ![]() そして、ベトナム料理研究家の伊藤忍さん。 日本でフードコーディネータとして働きながら 休暇の度にベトナムへ通い続け、 ついには2000年から 2003年までの3年間、現地で暮らします。 レストランの厨房から一般家庭の台所にも入り込み、 ベトナム料理全般について研究を重ねていきました。 そして、偶然にも福井さんご一家と出会ったのです。 写真と料理。ジャンルは異なっても、 お互いのベトナムに対する並々ならぬ思い入れに意気投合。 地方に旨いものがあると聞けば、 ローカルバスやバイクタクシーを乗り継ぎ、 ライスペーパー工場や路上屋台の仕込み現場、 畑、漁港まで乗り込んで取材を重ねました。 ![]() 私自身、5年前にベトナムへ行ったことがあるのですが、 お二人のお話を聞くほど、 「私は表面的な部分しか見ていなかったのかも」 と思わずにいられませんでした。 料理にまつわる生産者や料理人、 ベトナムの食文化と現地の暮らし。 このお話を1冊の本として世に出すことができたらと思い、 それが縁でベトナム各地の郷土料理/名物料理を取材した 前作『ベトナムめしの旅』を 出版させていただくことになりました。 渾身の1冊ではありましたが、 まだまだお二人には伝えたいことが 溢れるようにありました。 前作がマニアックに追求した作品ならば、 次は初心者でもベトナム料理の虜になるような 「実践的で楽しいベトナム料理の案内書」を作ろう! と、話が進んでいったのです。 ![]() ▲ 主食は日本と同じ白いご飯。 少し甘めな味付けのおかずはご飯と相性抜群 ここで簡単に本書『ベトナムめし楽食大図鑑』の 構成をご紹介いたします。 ●おすすめ料理400品以上を [朝食・昼食・夕食]に分類して解説 ●ホーチミン・ハノイの約150軒を 食べ歩きマップ付きで紹介 ●ベトナム料理の味の成り立ちや作法、 現代ベトナム事情についてのコラム 著者お二人の強いこだわり、それは “ベトナムの食文化やそこに暮らす人々の 暮らしに即した食案内”であること。 料理一品とっても、 [朝食・昼食・夕食]のどこに分類すべきか、 料理名にはベトナム語を併記するかなど、 議論はつきません。 現地取材に一度、同行させていただいたのですが、 その料理の多彩さと撮影量の多さにびっくり。 在住仲間の方や日本から駆けつけた方々の 胃袋をありがたくお借りしても 撮影(=食べる)には終わりがありません。 でも著者のお二人は怯みません。 特に伊藤さんは並外れた胃袋の持ち主でした。 私は、たった4日間の滞在でも最終日にダウン。 目の前には、野菜がたっぷり入った具沢山スープに、 魚の煮付け、ヌックマム風味の炒め物に白いご飯。 貴重な最後の1食です。 長イスに横なっている私を横目に、 「日吉さ〜ん、大丈夫? これ食べちゃうけど」と一言。 こだわりの強さはもとより、 胃袋さえも足下に及ばないのだと痛感しました。 ![]() ▲牛の旨味たっぷりの半生牛肉のせフォー 取材中、印象深い経験をしました。 足もとには先客が捨てていったティッシュなどが散乱し、 以前のような観光旅行だったら 足を踏み入れないローカルなお店で 伊藤さんに教わりながらベトナム流の作法に従い、 フォーをすすってみました。 目の前を行き交うバイクや天秤屋台を見ていると、 次第にベトナムの空気に 馴染んでいくような感覚が芽生えたのです。 以前、福井さんが語っていた 「ベトめしは、あの雰囲気のなかで食べるから、 よりいっそう旨い」という言葉の意味を、 料理と一緒にその国の空気も味わうという旅の醍醐味を、 私自身、初めて実感したのです。 ![]() ▲ おじさんもベトナムOLも 路上の簡易テーブルで休憩中 本書が刊行されてから約5ヵ月が経ちます。 夏休みに本書を持って、 食べ歩きに挑戦してくださった方から 「どのお店も本当においしかった」 「フセンを貼って、20軒も食べ歩いた」 「料理の豊富さに感動」など、 嬉しい反響をいただいております。 ぜひ一度、書店で手に取ってみてください。 ページを開くだけでベトナムの空気に包み込まれる、 そんな1冊に出来上がっています。 **************************************
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2006-12-05-TUE
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