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| 担当編集者は知っている。 |
人気スタイリストであり、 シンプルであたたかみのある作品をつくる 手芸作家でもある大橋利枝子さん。 よいものをつくるには、 流行や人の意見にゆらがない 自分の「好きの基準」を持つこと‥‥ 自分の「好き」を知る方法や、 材料の探し方、デザインの考え方など、 大橋さんがつくるときに 大切にしていることを綴ったご本です。 巻末には手芸の基礎と掲載作品のつくり方が、 イラスト付きでていねいに解説されています。 このご本を担当された六耀社の宮崎さんに お話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) *************************************** 担当編集者 /六耀社 宮崎雅子 手芸の楽しさってどんなところに感じますか? 材料を集めているときの満足感だったり、 ちくちく針を動かしているときの充実感だったり、 気に入ったものができたときの達成感だったり。 ひとつのものをつくるにも、材料集めから完成まで、 それぞれの過程でさまざまな感じ方があります。 つくり方だけではわからない 手芸の楽しさを伝えられたら。 そんな思いからこの本の企画は始まりました。 大橋利枝子さんは、「かわいい」の代名詞のような 雑誌『Olive』でスタイリストをされていた方。 スタイリストの仕事をきっかけに、 手芸の仕事もされるようになり、 その作品はさまざまな本で 紹介されるようになりました。 どの作品もかわいいものばかりで、 どうしてかわいいのだろうと、 よくよく見ると、布地や毛糸、リボンなど 素材の選び方にスタイリストらしい 微妙なこだわりがあることに気付きます。 「どうやって材料を集めるのだろう。 デザインのアイデアはどんなところから 発想するのだろう。 忙しい時間の合間にどうやってつくるのだろう。」 手芸をするときに誰もが感じる疑問をひもときながら 作品を紹介する新しい形の手芸の本をつくりたいと 大橋さんにお話ししたところ、 快く引き受けてくださいました。 それからの打ち合わせで大橋さんから提案される 「かわいく仕上げるコツ」は、 とても参考になることばかり。 材料の買い方をお聞きしたときは、 さっそく自分でも巾着袋をつくってみようと 材料を買いに行って、 すいすいと思った通りのものを 選ぶことができてびっくり。 とってもいいヒントになったと思い、 内容は材料集めのヒント、デザインのヒント、 つくり方のヒントと手芸の過程を3つに分け、 大橋さん流のヒントを話していただきながら 作品を見せるということになりました。 撮影の場所は葉山にある大橋さんの事務所。 古い日本家屋にかわいいものが 居心地良さそうに置いてあるところは さすがスタイリストさん。 仕事で集めた素敵な雑貨がそこかしこにあり、 長年、もの集めをしている 積み重ねの大切さを改めて感じました。 撮影で一番気をつけたのがリアルということです。 すこしでも体裁よくきれいに整えてしまうと、 現実味がなくなってしまいます。 打ち合わせしたときに使った コーヒーのドリッパーとカップをそのまま使って、 ポットマットの作品を撮影するというように、 できるだけつくり込まないように 大橋さんがスタイリングしてくださいました。 撮影をお願いした高橋ヨーコさんは、 作品を見るたびに 「こんな素敵なものがつくれるんですね」 と感心されながら撮影。 言葉では綴ることができない表現力のある写真に 大橋さんともども、ただただうっとりするばかり。 ブックデザインをお願いした林修三さんは、 「本棚に飾りたくなるような本にしましょう」と、 白い紙と青い紙を組み合わせて、 大橋さんのやさしい人柄が そのまま表現されたような本を考えてくださいました。 さらに表紙には薄い紙を使って、本を開いたとき、 女性の手に優しいようにしていただきました。 作品は、巾着袋や刺繍のクロス、 モチーフ編みのコースター、 アフガン編みのポットマットなど、 どれもかわいらしくて実用的なものばかり。 つくり方ページには、つくり方だけではなく、 手芸の基礎として、 ボタンの付け方や布の角の折り方など、 ちょっとしたコツも掲載しています。 余談ですが、モチーフ編みのコースターと アフガン編みのポットマットは、 つくり方を解説するために、 実際に編んでみたのですが、 編み出したら楽しくてとまらなくなり、 それぞれふたつずつつくってしまいました。 ぜひぜひつくってみてください。 この本は、はじめて手芸をする方に手芸の楽しさと かわいく仕上げるコツを伝えていますが、 手芸中級の方が見ても、 材料の選び方や大きさの決め方、 デザインの考え方など、 再確認できることがたくさん詰まっています。 大橋さんはこの本の中で、 どんなに忙しい時でも、ちくちく針を動かすと イライラしなくなり、頭がすっきりしてくる と書かれています。 すこしでも多くの方が、手芸を生活に取り入れて、 笑顔で毎日を過ごせますように。 そんな願いも込めた1冊です。 と、原稿を送ろうと思っていたところに、 重版という嬉しいニュースが舞い込んできました。 購入していただいた方、 たくさんある本の中から選んでいただき、 本当にありがとうございます。 そして、大橋さん、高橋さん、林さん、 つくり方のスタッフの方々、 皆さんの力でここまで来られました。 本当に、本当にありがとうございました。 ***************************************
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2006-11-28-TUE
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