担当編集者は知っている。


『恋する四字熟語』
著者:佐藤真由美
価格:580円(税込)
発行:集英社
ISBN:4087460835
【Amazon.co.jpはこちら】

恋の歌人・佐藤真由美さんの
直球ストレートど真ん中の1冊です!
恋愛観がストレートに表れたというか、
経験に裏打ちされた言葉の数々に、
おお!と 思うこと請け合い。
恋愛の教科書みたいな本です。
恋はゲームじゃなくて、真剣勝負、
そうやって恋愛してこそ学ぶものがある、
と実感する1冊。
是非是非、女性なら読んでみるべきです!
(男性にも読んで欲しいですが、
 男性にはハードル高いかも?)
(ツルミ)


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担当編集者
/集英社文庫編集部 武田和子


  あなたにも会えないほど忙しいなんてことが
  あるわけないんだけど、
  今週と来週は恋愛運が悪い。

と、言い放つ女性と、

  会えなくて生きた心地がしないうえに、そんなに
  好きになってどうしようという思いで、
  スケジュール帳に突っ伏す。

なんてことをしている女性は、同一人物でしょうか?



答えはもちろん、イエス。恋する女性というものは
かくも矛盾を抱え、不条理を生きているものなのですね。
同じ人物が詠んだ短歌にこんなのがあります。

  今すぐにキャラメルコーン買ってきて
  そうじゃなければ妻と別れて(『プライベート』より)

ドキリとする女の本音が詠みこまれた鮮烈な歌で
現代短歌界の風雲児・枡野浩一さんを狂喜させ、
百戦錬磨の書評家・北上次郎さんをうならせて、
恋愛短歌の名手と呼ばれてきた佐藤真由美さんが、
初めて「短歌なしのエッセイ」に
挑戦されたのが本書『恋する四字熟語』です。

まえがきで著者が書いているとおり、四字熟語とは
古典の叡智、生きるヒント、教養の泉。
社長や上司の訓示や、教師や親の説教、
漢字テストに大活躍の、
「人生に役立つ」ものの代表選手。
現代女子のナマの会話に登場することは、
ほとんどありません。けれど、太宰治が
「どうせ何でも泡沫夢幻だからね。」
と書いたように、三島由紀夫が
「恋というものは常住不断の苦しみでございます」と
言わせたように、平成に生きる女子にも、この本を読んで
四字熟語入りの恋バナをしてもらおうじゃないの!



‥‥という、野望に燃えていた担当者ではありましたが、
著者からの原稿を受け取るたびに、
何種類もの辞書を手にして悪戦苦闘
こんな熟語が! とか、意味を間違えていた! とか
‥‥これ、なんて読むんでしょうか、などという
発見と驚きと、自分の無教養ぶりを反省する毎日。

とはいえ、力を合わせて二人三脚、粉骨砕身
さらに、イラストのヨシタケシンスケさん、
デザイナーの篠田直樹さんという
最強布陣を組んでからは、飛び交うメールの表題は
常に漢字四つ! という日々。
ようやく前代未聞
「恋愛四字熟語エッセイ 豪華イラスト付」という
贅沢なオリジナル文庫ができあがりました。
当初、リニューアルしたばかりのweb集英社文庫
半年くらい連載しながらまとめていきましょう! 
という計画でしたが、結局、
すべて書きおろしていただいたものを、刊行直前に
サイトで短期集中掲載するという形になったのは、
ご愛嬌。

思えば、前担当者から引き継いで、佐藤さんの著作を
手がけさせていただくのもこれで、3冊目。
『恋する歌音(カノン)〜こころに効く恋愛短歌50』
『プライベート』と、ご一緒するうちに
「佐藤真由美の恋愛物語」にもずいぶん詳しくなりました。
編集作業を進めながら、この彼はいまごろ‥‥と、
ふいと考えてしまうのはいつものこと。
自分の横で笑っていた男たちのことも必ず思い出し、
因果応報の意味をかみしめる‥‥
と、いうのも3冊目となっても変わらないのでした。



――かつての自分と恋の記憶を、
甘さも苦味も切なさもぴったりとフェアなバランスで、
ざっくりと取り出して見せられる――
一度でも恋をしたことがある人ならきっと
わかっていただける、
佐藤真由美さんのエッセイが持つ不思議な力は、
この『恋する四字熟語』にもたっぷりと詰まっています。

「いつも本をお贈りするとすぐにご連絡くださる
 男性たちから、今回は何のレスもない‥‥」と、
ご本人が軽く気にされていたその理由は、きっと
佐藤真由美の恋愛エッセイの肝ともいえる、
あのクセになる毒っけが、
ますますパワーアップしているからなのでしょう。
それが証拠に(?)刊行から1週間後、
担当編集としていちばん嬉しい
四つの漢字の組み合わせ、重版決定という
表題メールが関係各所に送られたことをみなさんに
ご報告させていただき、改めて御礼申し上げます。

さて。この原稿内で太字になっている熟語は、
すべて本書に登場しています。
――全122語収録の『恋する四字熟語』、
お手にとっていただき、軽妙洒脱なエッセイを
楽しんでいただければ幸いです。
ちなみに冒頭の質問に使ったふたつの文章は、
本書収録の「恋する四字熟語辞典」より抜粋したもの。
忙中有閑(ぼうちゅう・ゆうかん)と、 
一日千秋(いちじつ・せんしゅう)の
「佐藤真由美的新解釈」です。きっと、あなたも
自分だけの恋愛四字熟語辞典を作ってみたくなりますよ。



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『恋する四字熟語』
著者:佐藤真由美
価格:580円(税込)
発行:集英社
ISBN:4087460835
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担当編集者さんへの激励や感想などは、
メールの題名に本のタイトルを入れて、
postman@1101.comに送ってください。

2006-11-14-TUE

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