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| 担当編集者は知っている。 |
恋の歌人・佐藤真由美さんの 直球ストレートど真ん中の1冊です! 恋愛観がストレートに表れたというか、 経験に裏打ちされた言葉の数々に、 おお!と 思うこと請け合い。 恋愛の教科書みたいな本です。 恋はゲームじゃなくて、真剣勝負、 そうやって恋愛してこそ学ぶものがある、 と実感する1冊。 是非是非、女性なら読んでみるべきです! (男性にも読んで欲しいですが、 男性にはハードル高いかも?) (ツルミ) **************************************** 担当編集者 /集英社文庫編集部 武田和子 あなたにも会えないほど忙しいなんてことが あるわけないんだけど、 今週と来週は恋愛運が悪い。 と、言い放つ女性と、 会えなくて生きた心地がしないうえに、そんなに 好きになってどうしようという思いで、 スケジュール帳に突っ伏す。 なんてことをしている女性は、同一人物でしょうか? ![]() 答えはもちろん、イエス。恋する女性というものは かくも矛盾を抱え、不条理を生きているものなのですね。 同じ人物が詠んだ短歌にこんなのがあります。 今すぐにキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて(『プライベート』より) ドキリとする女の本音が詠みこまれた鮮烈な歌で 現代短歌界の風雲児・枡野浩一さんを狂喜させ、 百戦錬磨の書評家・北上次郎さんをうならせて、 恋愛短歌の名手と呼ばれてきた佐藤真由美さんが、 初めて「短歌なしのエッセイ」に 挑戦されたのが本書『恋する四字熟語』です。 まえがきで著者が書いているとおり、四字熟語とは 古典の叡智、生きるヒント、教養の泉。 社長や上司の訓示や、教師や親の説教、 漢字テストに大活躍の、 「人生に役立つ」ものの代表選手。 現代女子のナマの会話に登場することは、 ほとんどありません。けれど、太宰治が 「どうせ何でも泡沫夢幻だからね。」 と書いたように、三島由紀夫が 「恋というものは常住不断の苦しみでございます」と 言わせたように、平成に生きる女子にも、この本を読んで 四字熟語入りの恋バナをしてもらおうじゃないの! ![]() ‥‥という、野望に燃えていた担当者ではありましたが、 著者からの原稿を受け取るたびに、 何種類もの辞書を手にして悪戦苦闘。 こんな熟語が! とか、意味を間違えていた! とか ‥‥これ、なんて読むんでしょうか、などという 発見と驚きと、自分の無教養ぶりを反省する毎日。 とはいえ、力を合わせて二人三脚、粉骨砕身。 さらに、イラストのヨシタケシンスケさん、 デザイナーの篠田直樹さんという 最強布陣を組んでからは、飛び交うメールの表題は 常に漢字四つ! という日々。 ようやく前代未聞の 「恋愛四字熟語エッセイ 豪華イラスト付」という 贅沢なオリジナル文庫ができあがりました。 当初、リニューアルしたばかりのweb集英社文庫で 半年くらい連載しながらまとめていきましょう! という計画でしたが、結局、 すべて書きおろしていただいたものを、刊行直前に サイトで短期集中掲載するという形になったのは、 ご愛嬌。 思えば、前担当者から引き継いで、佐藤さんの著作を 手がけさせていただくのもこれで、3冊目。 『恋する歌音(カノン)〜こころに効く恋愛短歌50』 『プライベート』と、ご一緒するうちに 「佐藤真由美の恋愛物語」にもずいぶん詳しくなりました。 編集作業を進めながら、この彼はいまごろ‥‥と、 ふいと考えてしまうのはいつものこと。 自分の横で笑っていた男たちのことも必ず思い出し、 因果応報の意味をかみしめる‥‥ と、いうのも3冊目となっても変わらないのでした。 ![]() ――かつての自分と恋の記憶を、 甘さも苦味も切なさもぴったりとフェアなバランスで、 ざっくりと取り出して見せられる―― 一度でも恋をしたことがある人ならきっと わかっていただける、 佐藤真由美さんのエッセイが持つ不思議な力は、 この『恋する四字熟語』にもたっぷりと詰まっています。 「いつも本をお贈りするとすぐにご連絡くださる 男性たちから、今回は何のレスもない‥‥」と、 ご本人が軽く気にされていたその理由は、きっと 佐藤真由美の恋愛エッセイの肝ともいえる、 あのクセになる毒っけが、 ますますパワーアップしているからなのでしょう。 それが証拠に(?)刊行から1週間後、 担当編集としていちばん嬉しい 四つの漢字の組み合わせ、重版決定という 表題メールが関係各所に送られたことをみなさんに ご報告させていただき、改めて御礼申し上げます。 さて。この原稿内で太字になっている熟語は、 すべて本書に登場しています。 ――全122語収録の『恋する四字熟語』、 お手にとっていただき、軽妙洒脱なエッセイを 楽しんでいただければ幸いです。 ちなみに冒頭の質問に使ったふたつの文章は、 本書収録の「恋する四字熟語辞典」より抜粋したもの。 忙中有閑(ぼうちゅう・ゆうかん)と、 一日千秋(いちじつ・せんしゅう)の 「佐藤真由美的新解釈」です。きっと、あなたも 自分だけの恋愛四字熟語辞典を作ってみたくなりますよ。 ![]() ****************************************
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2006-11-14-TUE
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