担当編集者は知っている。


『ザ・カタカナ語ディクショナリー』
著者:ササキマサタカ
イラスト:カズモトトモミ
価格:1,365円(税込)
発行:小学館
ISBN:4093876819
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プロバイダとプロトコル、CPUとメモリー、
スローライフとロハス、ワンセグと地デジなど、
知っているようで説明しにくいカタカナ語や、
はっきりと区別しにくいカタカナ語を、
独自のメソッドでわかりやすく解説している
ユニークな辞典です。
イラストは『新宿二丁目のますますほがらかな人々』
イラストでおなじみのカズモトトモミさん。
このご本を担当された小学館の彦坂さんに
お話をうかがいました。
(「ほぼ日」渡辺)


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担当編集者
/小学館 コミュニケーション編集局 彦坂淳


■カフェオレとカフェラテの違い

2年前の冬のこと。
スターバックスでこんな光景をみかけました。
客 「えっと‥‥カプチーノ‥‥カフェオレ? 
   カ、カフェラテください」
店員「サイズはいかがなさいますか?」
客 「(小さな声で)スモールで」
店員「ショートでございますね?」
客 「(恥ずかしさで思わず逆ギレして)
   Sだよ、Sサイズ!」
みなさんはこんなシーンに出くわしたことありませんか? 
あるいは、自ら経験したことはありませんか?
スミマセン‥‥実はこれ、私の実体験です。
カフェオレとカフェラテ、カプチーノの違いがわからない、
シアトル系カフェでのサイズの呼び名がわからない‥‥
なんてのは序の口。自慢じゃないけど、
他にもこんなことがわからないのです。
「コンフィチュールとジャムって同じじゃないの?」
「プロバイダとプロトコルって同じだよね?」
「スローライフとロハスってどう使い分けてる?」
「そもそもヘビメタとハードロックってどう違うのさ?」
「パンティーとショーツって違うの?」
「キャバクラとクラブ、スナックって
 どれがどうなのさ?」
「2ちゃん用語のスレとかレスって何?」‥‥などなど。
そんな区別がつかないイマドキのカタカナ語を
わかりやすく楽しく解説しているのが、
この『ザ・カタカナ語ディクショナリー』です。



■ 「たとえ」で解説、「ダジャレ」で記憶

この本の著者・ササキマサタカ氏は、
2年ほど前に『アレ何?大事典』という、
知っているようで知らないモノの名前について
まとめた本でデビューした気鋭の作家です。
寡黙で木訥としたこの青年は、コミカルかつシニカルに、
カタカナ語をわかりやすく楽しく解説してくれました。
そしてそこには彼が開発したササキメソッドなる
カタカナ語をマスターするための
画期的な方法論があったのです。
そのひとつが、
「ウェブはNHK、ウェブ2.0はみのもんたの番組」
「ダメオスは大人になったのび太」
のようなたとえ話を使ったわかりやすく簡潔な解説です。
そしてもうひとつが、記憶に残る
ベタなダジャレを多用するというもの。
たとえば「セクハラ」を解説しているページでは、
関連語として「パワハラ」や「スモハラ」など、
本当の意味での関連語を解説すると同時に
「キヨハラ」(そう、あの球界の番長です)も
素知らぬ顔で並べて解説しています。
「ノネナール臭(加齢臭)」のページでは
関連語として「カレー臭」、
「シロガネーゼ」のページには「カネガネーゼ」
「ダラシネーゼ」など、
多数の「ダジャレ関連語」が収録してあります。
おやじギャグといわれてしまえばそれまでですが、
こうしたくだらないダジャレと一緒に解説してあると、
覚えにくいカタカナ語も意外に記憶できるものなのです。


▲ササキマサタカ氏&カズモトトモミ氏

■カズモトトモミとシミズハジメ

このササキ氏の文章に華を添え、
単なるダジャレ満載辞典を
ハイセンスな本へと仕上げてくれたのが、
現代ポップアート界で活躍中のアーティスト、
カズモトトモミさん。
「一見まじめな辞典の挿絵風だけど、
 よく見ると微妙にトボけたテイストを!」とのお願いを、
(たぶん)快く引き受けてくれました。
正直な話、「LSD」や
「メタボリックシンドローム」「インポテンツ」など、
どうやってイラストで表現するか心配していましたが、
ほらご覧の通り、イメージがばっちり伝わる、
ハイセンスだけど、どこかキュートでシュールな作品に
仕上げてくれました。






さらに、この本を女性が持ち歩いても
恥ずかしくないように、
装丁やレイアウトもオシャレで上品にしよう‥‥
という考えのもと、
以前何度かお仕事をさせていただいた
プリグラフィックスのシミズハジメさん
『オトナ語の謎。』『ほぼ日手帳の秘密』の装丁でも
 おなじみ)に装丁&本文デザインを依頼しました。
発売から1ヵ月経ちましたが、
購入してくださった方の約7割が女性である
という事実からすれば、シミズさんのデザインは
まさに的を射たものといえるでしょう。

■ナンチャッテ辞典?

ところで、この本はカタカナ語についての解説は
きわめて正確ですから、
辞典としての機能を十分に兼ね備えています。
というよりも、
実際に辞典として使っていただきたいのです。
従来の辞典の形式に疑問を抱いていたササキ氏は、
いままでなかったタイプの辞典にしようと、
さまざまな工夫を凝らしています。
まず例文を身近な、日常生活でよく使われる
フレーズにしました。
「ふふふ‥‥店長の頭もバーコードリーダーで
 読み取れるかな?」
「これ、私のモブログ。
 お店に来られない日はチェックしてね♪」


▲このバーコードもカズモトさんの手描きです♪

また、IT用語や経済用語だけにとらわれず、
「エロカワ」「キモカワ」などの流行語から、
2ちゃん用語、広告業界用語まで幅広く解説しています。
もちろん書店さんでも辞典コーナーに
置いていただきたいのですが、
カズモトさんのイラストや
ダジャレ満載の文章に混乱したのか、
サブカルチャーコーナーに置く書店さんもあれば、
エッセイコーナーに置く書店さんもあり、
統一されていません。
ここで声を大にしていわせてください。
この本は「辞典」です!

■ゴク‥‥かなり高いでしょーな!?

さいごに、「ほぼ日」読者のみなさんだけに、
この本の秘密をお教えしましょう。
この本には、アナグラム
(「ゴク‥‥かなり高いでしょーな!?」を並べ替えると
 「カタカナ語ディクショナリー」
 になるようなことば遊び)や、折り句
(この文章の見出しの■の次の文字だけを読むと
 「カたカナゴ=カタカナ語」になるような隠し言葉)
のような「暗号」が随所に隠されています。
そんな隠されたメッセージを探すのも、
この本のもう一つの楽しみ方です。
『ザ・カタカナ語ディクショナリー』は、読んで楽しく、
使って便利、手にしてオシャレな、
知性とセンスを兼ね備えたオトナのための辞典なのです。

カズモトトモミ個展のお知らせ
『カズモトトモミneo pop-art INSTANT』
〜カタカナ語をモチーフに
 カズモトトモミが時代の瞬間を描く!〜

■会期:
 2006年11月7日(火)〜21日(火)
 11時〜20時(最終日のみ18時)
■会場:
 LAPNET SHIP
 東京都渋谷区神宮前1−9−11―1F
 http://www.lapnet.jp/
■入場無料
■お問い合わせ:
 株式会社ラップネット
 03-6406-6378


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『ザ・カタカナ語ディクショナリー』
著者:ササキマサタカ
イラスト:カズモトトモミ
価格:1,365円(税込)
発行:小学館
ISBN:4093876819
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担当編集者さんへの激励や感想などは、
メールの題名に本のタイトルを入れて、
postman@1101.comに送ってください。

2006-10-31-TUE

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