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| 担当編集者は知っている。 |
落語に興味はあるけど、どうしたら? ‥‥という落語初心者の若い女性向けに、 「恋するように寄席に行こう!」 というコンセプトで作られたご本です。 『はじめての落語。』でおなじみの 春風亭昇太さんはじめ、 立川談春さん、柳家喬太郎さん、 古今亭志ん輔さん、柳家花緑さん、 林家たい平さん、三遊亭白鳥さん、 林家彦いちさん、桂吉弥さんの 9人に徹底インタビュー。 巻末には落語会の探し方や、 寄席の近くのお店mapなどの情報も。 このご本を担当された現代書林の小林さんに お話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) ************************************ 担当編集者 /現代書林 編集部 小林優子 私はもともと落語好きだったわけではなかったのですが、 流行りものには飛びつくたちで、今思えば、漠然と 「なんか落語が流行っている(イケてる?)」 そんな感じから落語の企画を考えたのでした。 そんな時、著者である橋上さんからの 落語企画が飛び込んできたのです。 ラジオの情報番組の原稿を書いていた橋上さんによると、 落語ブームで新しく落語に興味を持ち始めた人は 20〜30代の女性が圧倒的に多く、 「誰を観たらいいのか」という 問い合わせが多かったということ。 そこでとにかく女子目線で、 落語家さんに恋してしまう感覚、 「恋するように寄席にいく」女性向けに、 『恋寄席通い』が誕生! 落語初心者が「実際に落語を観に行くこと」ができるように ・誰を観ればいいの? ・どこに、どうやって観に行けばいいの? というふたつのブロックからできている本です。 私個人的に映画俳優の「L・D」 (はずかしいので、頭文字にしました)が大好きで 彼の出ているものは雑誌、単行本など、とにかく集め、 映画もどんなマイナーなものでも観に行ったものでした。 イメージとしては、落語ブームの中で、 落語を観たいと思う今の女子は、 そんな感覚の人が多いのだ ということを確信し、 本が出来上がっていったと思っています。 そこで、最初のカラー巻頭は、 好きな噺家さんの写真を切り取って使えます (切り取り線はないけど)。 サイズ的には写真立てに入れたり、 他は‥‥、うぅ〜思いつきませんっ(苦)。 巻頭写真は苦労しました。 高座での写真撮影は、かなり制限があります。 (1)フラッシュNG 舞台の照明のみなのでどうしても赤っぽくなるんです。 (2)シャッター音NG カメラにぐるぐる布を巻いて音消。 完全には消えないんですけど‥‥。 (3)“まくら”の時だけ撮れる まくらの噺はほんの数分(たまに長い人もいますが)。 なので短時間勝負となります。 (4)撮影位置が限定される お客様がいるのであたりまえなんですが。 間近で撮影できることがあまりないので、 近い位置となるとかなりサイドからになってしまいます。 以上のような制限の中で撮影した写真なんだ、 ということを踏まえて写真を見ていただくと、 また何か感じ取れるかも(??)。 ![]() ▲本に掲載したものとは違うバージョンです。 ![]() ▲のし付き手ぬぐい。 さて、なぜこの9人なのか!? ということですが、 落語大大大好きで 週に何度も落語を観に行っている著者が、 落語関係者と相談のうえ選んだ9人です。 そして、 取材をしていくうちに強く感じたことがあります。 ★それぞれの落語家さんの思いや考え方が、 まったく違うこと。 ★私が想像していた以上に落語に対して熱いこと (と表現していいのか、うまい言葉が見つかりませんが)。 ★普段の姿と高座の姿がちがうこと (私服のほうがかなり若く見えます。 でも、どちらもカッコいいです)。 ★落語を通して、みんなメッセージを伝えている ということ。 テレビで見ているイメージ、ラジオで話しているイメージ、 多分人それぞれ違うと思うのだけど、 この人は本当はこんな考えを持って、噺をしているんだ、 と思うとなんだか見方が変わってくるんです。 そんな意味でもこの本を読んで噺家さんを観ると 視野が広がるかもしれません (もちろん、この本の内容だけで、 その落語家さんが全て分かるわけではないのですが)。 できるだけ、彼らの口調をそのままに残してあるのも、 その人を身近に感じてほしいという気持ちからです。 この本を読んで、高座を観に行くと 数倍噺が楽しめるはずです。 実際、私は、取材で彼らの話を聞き、 撮影で高座を観ることができました。 根本は同じ古典の噺の内容でも話す人によって、 全然違うし、取材で聞いていたことが背景にあったので、 「この噺はこうして出来たんだなぁ〜」と、 なんだか「自分だけ知ってるんだぞ」みたいな 優越感も感じたりして‥‥のめり込みました。 おもしろいですっ! 著者も言っていますが、「映画を観る感覚」と同じです。 話に入り込み、終わったあと、「あー、おもしろかった!」 あるいは「つまんなかった」と、思うんです。 ここに挙げた9人は、どなたもおもしろいです! カメラマンもおのずと噺を聞くこととなり、 全員の撮影終了後、 「落語、おもしろいねっ! 俺は、たい平さんの噺がよかったなぁ」 と言っていました。 はみ出し情報として、 原稿チェックや写真チェックをお願いした際、 皆さん、きっちり締め切りを守ってくれるんですよ。 その日が無理なら、しっかり連絡をしてきて、 「こういう理由でその日は無理だから何日に戻します」 と。 1、2日遅れてもまぁ許されるでしょ、みたいな業界で、 私はこの件に関しては結構印象に残りました。 昇太さんの撮影に行った際、 待ち時間で楽屋前で待っていたら、 昇太さんが、和菓子を「はい」と持ってきてくれました。 うまかったですっ! また、昇太さんの渡し方がかわいらしかったんですよ〜。 たい平さんの取材の最中に、 お子さんから何度も電話がかかってきて、 「お父さん、今仕事中だから帰ってからやったげるから」 と、言っていました。 なんかいいお父さんなんだなぁ と、ほんわかした気分になりました。 ************************************
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2006-08-22-TUE
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