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自伝小説『佐賀のがばいばあちゃん』が 大ベストセラーとなり、 映画化・漫画化され、作家としても 大ブレイク中の島田洋七さん。 その島田さんが、2ヵ月に1度、 新宿のロフトプラスワンで行っている トークイベントが「笑魂伝承」です。 本書はそのトークイベントを書籍化したもの。 秘話とウラ話が満載で、また、 若手芸人さんからの真剣な人生相談に、 ずばっと答える島田さんのアドバイスも 興味深いです。 このご本を担当されたロフトブックスの 今田さんにお話をうかがいました。 (「ほぼ日」渡辺) ******************************** 担当編集者 /LOFT BOOKS 今田 壮 浅草キッド、 南海キャンディーズ、 アンタッチャブル、 ブラックマヨネーズ、 レイザーラモン、 大木こだまひびき、 麒麟。 テレビのゴールデン番組でもありえない この超豪華ラインナップを結びつけるキーマンは、 実はB&Bの島田洋七さん。 『島田洋七とがばい芸人たち 笑魂伝承』は、 日本初のトークライブハウスである ロフトプラスワンのライブを単行本化した 「Talking Loft」シリーズの第3弾です。 トークライブハウス・ロフトプラスワンでは、 政治、文学、映画、アニメ、ネット、オタク、 お笑い、SMなどなど、 とにかくノンジャンルのトークショーを開催しています。 しかも連日連夜、時にはオールナイトで朝までやってます。 新宿歌舞伎町のど真ん中、 地下二階というシチュエーションもあってか、 一部の人からは「なんか怪しい、コワいとこ」と 思われていたりもするようですが(笑)、 それはともかく、よく考えてみたら これだけの雑多なラインナップを、 生でせいぜい200人ぐらいの人だけにしか 発信しないのはもったいない。 このラインナップがズラリ本屋に並んだら圧巻だろうなあ、 というわけで、 イースト・プレスさんの強力なバックアップを得て、 前代未聞のサブカルチャー対談シリーズ 「Talking Loft」は昨秋に刊行開始と相成ったわけです (ちなみに第1弾は大槻ケンヂ『オーケンのほほん学校』、 第2弾は林雄司『小エロのひみつ』)。 2カ月に一度、ロフトプラスワンで開催されている 人気レギュラーイベント「笑魂伝承」には、 毎回「旬」の芸人がゲストで登場しています (ちなみに次回は8月16日。ゲストはタカアンドトシ)。 ホストの洋七さんが自分の芸人人生を振り返りつつ、 ゲストの芸人にガンガン突っ込んでます。 南海キャンディーズしずちゃんの恋愛観。 『M-1グランプリ2006』で優勝したばかりの ブラックマヨネーズには生活の激変ぶりを。 レイザーラモンRGキャラの誕生秘話(「悲話」かも)。 浅草キッドとは「殿」ことビートたけしの素顔について。 ![]() ![]() ![]() 洋七さんはもともとボケ役なんで、 ボケながらゲストにいろいろ突っ込んでいくんですが、 そのボケの内容は大体、 自分の芸人人生から拾って来た話題。 で、話はいつしか洋七さんの数々の 「がばい(佐賀弁で、すごい、ハンパじゃない などの意味)」エピソードへとなだれこみます。 年収8億、気づいたら押入れに 現金が3億4,000万あった、漫才ブームの黄金期。 カブトガニのメイクのまま、 タクシーで女の子に会いに行ったり、 1,500万円現金払いでベンツを買ったりした話。 仕事がヒマな時代、夕食の準備して たけしさんの帰りを待っていた「女房役」時代。 その後、たけしさんがフライデー事件で謹慎した時、 週1のレギュラー番組が終わると、 毎週のように沖縄の潜伏先まで訪ねて行っていた話には、 男同士の友情にちょっと泣けてきます。 とはいえ基本的には、とにかくどれも 漫才のネタのようなエピソードばかりで、 どこまでがホントでどこまでが嘘かわかりません。 その一方で、レイザーラモンに対して 「周りが『ダメだよ、そんなネタやっちゃ』 っていうやつのほうが売れるねんて」 など、さすがに長年生き残ってきた ベテランならではの鋭い指摘も。 「ふつうのサラリーの3倍以上稼いでも意味ない」 という教訓めいた話も、 どんなぜいたくしても 「毎日3万以上食事に使えんぞ。 酒も3日連続で飲んだらしばらく飲みたくなくなるし」 と実体験を語られると、 なるほど、そういうもんかとうなずくことしきり。 ふぐ屋で「もっと厚く切ってくれ、お金払うから」 と注文していた姿を想像すると笑えます。 「オレら漫才でもリハーサルなんかせえへんかったよ。 だって何が出てくるかわからんから相方もおもろいねん」 という洋七さんならではのアドリブトークは、 女の子の話が突然パプアニューギニアの 酋長につながったり、 勢いに任せて時にはとんでもない方向にも展開。 それに洋七さんのしゃべりはとにかく早口でよどみない。 しかもペースが全く落ちない。 ライブのテープを起こしてみたら、 文字数が普通のトークの3倍近くもありました。 この対談集には、「ええ話」と「嘘みたいな話」と それにときどき「なんでやねん!」と突っ込みたくなる 「まるっきりデタラメなボケ」が渾然一体となっています。 アドリブ満載のライブの雰囲気を なるべく直に伝えるために、 そのへんはあえて整理せずにそのまま載せています。 機関銃のような怒濤のトークライブの 会場にいるイメージで、 笑いながら一気に読み飛ばしてもらえたら。 ********************************
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2006-08-08-TUE
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