![]() |
| 担当編集者は知っている。 |
お皿やお鍋の選び方から、 包丁やまな板の使い方や洗い方、 ごはんをおいしくいただく心遣いまで、 著者である料理研究家の小林カツ代さんが、 食にまつわる正しい常識を、 イラストたっぷりに解説されているご本です。 ご本には「基本以前の常識」とあるのですが、 知らないことが出てきて、 「え? そうだったの!」と、 読みながらも内心、ドキドキ。 お料理や食べることが大好きな方は、 自分の知識を再認識するために。 料理はあまりしない方や、 一人暮らしを始められる方には、 お料理やマナーの入門本として オススメします! (「ほぼ日」渡辺) ************ ****** ****** ****** ** 担当編集者 /朝日出版社 吉越久美子 これって、知っていますか? 料理をする前には、無香料の石けんで手を洗います。 これって、知っていますか? 包丁を人に渡すとき、手渡してはいけません。 これって、知っていますか? 塩少々と砂糖少々の「少々」は違います。 これって、知っていますか? きのこは切ってから洗うと、味が落ちてしまいます。 『キッチン・ルール 台所の法則』は、そんな、 常識以前のルールを集めた本です。 ちょっとしたことなんだけど、やってみると おいしさが全然変わってくる 「ふむふむ」といったことや、 知っているようで意外と知らない 「へえーっ!?」ということ、 わかってはいるけれど実はできていない 「あちゃーっ」なことなどを集めた 基本よりもっともっと手前の、 ぜひ知っておいてほしい常識集です。 おかげさまで読者カード、たくさん戻ってきています。 「いちばん役に立ったルールは?」という質問の答えに、 意外と多かったのが、 「エプロンをつけたままトイレに行かない」というもの。 アタマで考えると、トイレに行くのに エプロンをはずすのはあたりまえ。 だって、キタナイですもの。 でも、実際に日々料理をしていると、 いちいちはずすのって正直面倒くさい。 そもそもそんなこと考えたこともなかった、なんて人も、 きっとたくさんいると思います。 ![]() 当初、この本は「お嫁に行く前に覚えておきたいこと」 というテーマから始まりました。 だから、野菜の切り方のルールとか、 煮魚の作り方のルールとか、 料理の入門的な内容がだいぶ入っていました。 でも、何回目かの打ち合わせで、 「違う。お嫁に行く人だけじゃない。 老若男女、すべての人に知っておいてほしい、 もっと大事なことがある!」 という、カツ代先生の一言があったのです。 「たとえば、飲食店で従業員がエプロンをしたまま トイレに行くのって見たことない?」 あるある! 「それに食器をふくふきん! 洗わないでそのまま干して使う人って 結構いるでしょう」 いるいる! 「台ぶきんだって、全然干さずに 始終ぬれたままだったり」 そ、そういえばウチも・・・。 ひらめいた時のカツ代先生の勢いは止まりません。 ある日の電話では、 「すっごくいいルール思いついたの! でも思いついたとき、 他の出版社の人と一緒だったから、 だまっているの大変だったのよー」 そういって出たルールが、「食後の身だしなみ」。 「食べた後、歯に海苔がはさまっていたら、 せっかくの美男美女も台なしでしょ」 たしかに! デート中、ドレッシングが口のまわりにベタッて ついているのを見た瞬間、恋心が一気に冷めた、 なんてドラマのシーンが昔あったっけ。 わかっていても、やっちゃう人はすっごく多い。 何故かというと、きっとそんなことを まったく意識していないから。 それをルールとしてアタマの隅っこのほうに 入れておくだけでも、全然違うはず。 こうして次から次へとアイデアが出て、 『キッチン・ルール』ができていきました。 この本を作るのに、カツ代先生が強く言っていたことが、 もう一つ。 ルールを決して押しつけがましくしないこと。 こういうことは、昔は一緒に住んでいる おばあちゃんがお母さんに、 お母さんが子どもたちにと伝わっていったもの。 でも今は核家族が多いから、 教えてくれる人がそばにいない。 知らなくて当然ということはないけど、 こんなことも知らないの?なんていい方をしてはダメ。 だから、この本は、イラストだけでも パッとわかるような楽しく気軽に読めるものにしたい。 ラジャー!!! ![]() さて、ここで大事なのは、 イラストレーターさんの役割です。 今回、手描きの文字とイラストを描いてくださったのは、 川口澄子さん。 偶然にも、川口さんは数年前、雑誌のお仕事で カツ代先生を取材したことがあったそう。 「川口さんのことはよーく覚えている。 とっても面白くて、すごく優秀な人」 こうカツ代先生にいわしめた川口さんは、 先生との相性バツグン。 当然、打ち合わせも大盛り上がり。 運よくスタジオにあったギョーザを みんなでおいしくいただきながら、 あれやこれやと話は進む。 というより、どこまでも盛り上がり、 いつになったら終わることやら。 カツ代先生と、川口さん、そして カツ代先生の助手(水戸黄門で言うなら助さん)の 本田さん、 そして私たち編集。 みんながひとつのチームになって、 作業は進んでいきました。 ちなみにデザイナーの三木さんは、 「おれって天才!」と言いながら、サラリと (ほんとは苦しんでいたのかもしれませんけど) ステキなデザインをしてくださいました。 (カバーもかわいくてステキだけど、 はずしたときの表紙もすっごくカッコイイんです!) 彼は、本に出てくるイラストの メガネの男性にちょっと似ています。 こんなふうにまとまったチームで本作りができるのは、 そうそうあることではありません。 ※ですから、途中、カツ代先生が ちょっとひと休み、となったときも、 軌道に乗った編集作業は着々と進んで、 無事刊行することができました。 「食べる」ということは、誰にも関係があることです。 ほんのちょっぴり意識をするだけで、 おいしさだけでなく、 一緒にいる人への心づかいまで大きく変わる、 そんな大事なことを、この本は気づかせてくれます。 カツ代先生の想いが詰まった『キッチン・ルール』。 一人でも多くの人に読んでいただけたら とってもうれしいです。 * * * カツ代先生。 先生がこの本の仕上がりを見て、 涙を浮かべて喜んでくださったこと、一生忘れません。 この本には、先生がみんなに伝えたいことが ギュッと詰まっています。 そんな本を担当させていただいて、 ほんとうに光栄でした。 先生はいま、ちょっとだけお休み中ですが、 たとえお休みしていても、 ただじゃ終わらない性格だってこと、知っています。 もしかしたら、また新しく面白いことを 考えついちゃうかもしれませんね。 そうしたら私、持久力だけはありますから、 とことんついていきたいです。 だから、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 それから、本田さん。 事務所のみなさんに「愛人?」とまで言われるほど、 何度も何度も、朝も昼も夜も、 多いときは1日に3回も打ち合わせに 付き合ってくださって、ありがとうございました。 どんなときでも明るく元気な本田さんは、 私の憧れの女性です。 この場を借りて、深く御礼申し上げます。 ありがとうございました。 ************ ****** ****** ****** **
|
担当編集者さんへの激励や感想などは、
メールの題名に本のタイトルを入れて、
postman@1101.comに送ってください。
2006-02-07-TUE
![]() 戻る |