担当編集者は知っている。



『二桁のかけ算 一九一九(イクイク)』
著者:かえるさんとガビンさん (著)
   ロビン西(イラスト)
価格:989円(税込)
発行:ライブドアパブリッシング
ISBN:4779400198
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二桁のかけ算をユーモアたっぷりの
イラストと語呂で覚える痛快なご本が誕生しました!
ひな鳥が小林一茶をつついていて、
「ヒナ(17)×一茶(13)=つつい(221)てる。」
ビキニを着た女の子が2人並んで、
「ビキニ(12)×ビキニ(12)=おひとよし(144)」
‥‥絶妙な語呂とインパクトのあるイラストで、
すっと頭に入ってきます。
笑えて、役立つ二桁のかけ算語呂合わせ。
学校では教えてくれないこの方法の誕生秘話を
担当編集者の袖山さんにお伺いしました。
(「ほぼ日」渡辺)

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担当編集者
/ライブドアパブリッシング編集部 袖山満一子


ある日、伊藤ガビン氏が言いました。
「m○xiで、二桁のかけ算のコミュニティが
 おもろいことになってるよ。
 え?知らないの?ダミ(ダメ)だな〜」。
“ダミな私”は、さっそく、
コミュニティをのぞきに行きました。
‥‥お、おもしろい。なんじゃ、こりゃ。

インドでは常識と言われている二桁のかけ算。
インド人は、小学生のうちに
99×99まで暗算できるって、マジ!?
韓国でも二桁ブームが始まったって、マジ!?
そんなことで、日本人は大丈夫なのか!!??
その危機感を何とか打開しようとしたからなのか、
「おもろい遊びを考えた!」
というワクワク感からなのか、
管理人のかえるさんは、とても積極的かつ楽しげに
話を展開していたのであります。

さっそく、会議で書籍化を提案してみました。
「くだらない!」と却下されるのを覚悟して。
ところが、取締役の「いいねえ」のひとことで、
企画が通ったわけです。ちょっとびっくりしました。

そうして、二桁のかけ算を
楽しい語呂とイラストで覚える本
『二桁のかけ算 一九一九(イクイク)』
が生まれました。
あえて「一九一九」を「イクイク」と読ませるのだ!
それも声に出して読ませるのだ!
――これが、著者のこだわりです。



歴史年号を覚えるときもそうですが、
数字に語呂をあてはめて覚えるというスタイルは、
日本語のいいところです。
本書巻末コラムにも載っていますが、
世界のみなさんは、かけ算を覚えるとき、
そのままの数字の読み方で、
何度も唱えながら覚えるのがほとんどのようです。
語呂が使えるなんて、日本語ってすごい!
算数と言葉遊びがミックスできるなんて、
日本語ってミラクル!
こんなすてきな日本語の感覚は、
ぜひ、かけ算に取り込もう。
言葉遊びをしながら、
かけ算も覚えられちゃうし〜。

この心が通じたのか、発売以来、
たいへん好評をいただいています。

読者のみなさんから、ハガキをいただいたり、
お電話をいただいたり、いろいろな反響があります。
「息子と一緒に覚えたい」「孫に買ってあげた」など、
子どもたちと一緒に本書を
楽しんでくださる姿が多くて、
嬉しく思っています。
ほかにも「脳のトレーニングのために」
「学校教材の参考として」という、
教育的な観点で買ってくださる
読者もたくさんいらっしゃいます。
こういった教育的な位置づけとして、
本書をとらえてくださる方が想像以上に多いのが、
実は、私には驚きでした。

というのも、私は、この本は、
大人が子どものためにつくった本ではなく、
子どもが子どものために作った本だなあ‥‥
と、思っているからなのです。
誤解を恐れずに言うなら、
「大人の教育的視点」から生まれた本ではない、
ということです。
子どもは、くだらないことに熱中します。
そして、そういう熱中の中から、
子どもだけにしかわからない、
強烈な共有感のあるものが生まれたりします。
「かえるさん」というのは、
細馬宏通氏の子どもの部分で、
「ガビンさん」というのは、
伊藤ガビン氏の子どもの部分。
ロビン西は、大人の部分があまりない(!?)ので、
そのまんまかな‥‥。
彼らの、「言葉遊びへの熱中」が、
本書のエネルギーだと思うのです。
結局、全員オヤジですが、
オヤジが、子どもになって、はしゃいでつくった本。
だから子ども大人も楽しめるんだと。

ちなみに、大人パートは、
デザイナー大岡氏が受け持ちました。
この本、デザイナー氏が、
子どもたち全員の面倒を見きって
出来上がったということも、
特筆すべき点なのです。

さて、いい大人が集まって、
「11はヒヒ!」
「12はビキニ!」
「13はゴルゴでしょ」
「あ、でも、ゴルゴは無理でしょ。著作権!」
(すいません!ゴルゴ、断られました!)
「じゃあ……、一茶?」
という具合。
「一茶に何させる?」
「一茶がビキニを持つとどうなる?」
という具合で議論は進みます。



しかも、このやりとりは、
連日、深夜12時過ぎてからの
メーリングリストで激しく行われるわけです。
かえるさんは滋賀にいらっしゃるし、
ガビンさんはあちこち飛び回っていて
どこにいるかわからないし、
ロビンさんは東京の西の方におこもりなので、
全員の議論はすべてメーリングリスト上で行われるのです。
これが、ちょっとしたバトルになります。
「もっとおもろいの考えたよ」合戦です。

ガビン
「これ、ちょっとわかりにくいから、こんなのどう?」
ロビン
「じゃあ、これでどうだー」
(と、イラストラフが、がんがん出てくる)
かえるさん
「やられた〜。じゃ、次。こんなの考えたけど?」
という感じ。

なぜ、m○xiのコミュ上で、
すでに語呂ができあがっていたのに、
こんなに議論をしたのか。
実は、いざ、本にしようと思ったら、
いろいろな課題が見えてきたのです。
「楽しい語呂で本を作れば、それでいいのかな?」
「ちゃんと覚えられるようにしなくちゃダメじゃない?」
こうした課題をクリアするために生まれたのが、
「キャラクター方式」でした。
11から19までの数字に、
ひとつずつキャラクターを当てはめて、
覚えやすくしたのです。
(11=ヒヒ、12=ビキニ、13=一茶、14=伊代、
 15=五つ子、16=ヒーロー、17=ヒナ、
 18=岩、19=一休)
そして、これをもとに、すべての語呂を作り直しました。

ここで重要なのがイラストです。
11×14と出てきたら、
「“ヒヒ”と“伊代”は何してたっけ?」
と考えればいいわけです。
語呂が思い出せなくても、ロビンさんの、
不思議おもしろいイラストが頭に浮かんできます。
「“引越し”だ!」
そうです。
「ヒヒ、伊代、お引越し(11×14=154)」です。
キャラクター方式は大成功しました。



ダジャレは、オヤジと子どもが大好きなものです。
彼らは自分の中にある2つの顔をふんだんに活用して、
見事に本書を生み出したというわけです。


■追記
さてさて。
生まれて間もない『イクイク』ですが、
どんどん成長しています。

□成長その1
年明け早々には、“イクイクカルタ”が発売されます
(株式会社セイカより発売)。
「イクイクを覚えたら、それをどこかで披露したい」
「ちゃんと覚えられてるか確認もしたい」
「誰よりもしっかり覚えている自分を自慢したい」
そんな人たちのために、百人一首のような
厳かな体裁のカルタの登場です。
百人一首との共通点は、
1.上の句を呼んで、下の句を取る喜び。
2.枚数が多い(取り札、読み札、それぞれ91枚)。
3.「日本語って楽しい〜!」という感じ。
4.覚えたもん勝ち!
なかなかこれは、日本の歴史に残る遊びになりそうですぞ。



□成長その2
『一九一九(イクイク)』の第二弾が、はや登場!
『一桁×二桁のかけ算九一九(クイック)』
が12月頭発売。
そう!鋭い方なら気づいているはずです!
「一桁×二桁」のかけ算が抜けていた!ということ!!
あぶない、あぶない‥‥。
一桁×二桁かけ算も、
“急いで”“クイックに”覚えましょう。
これにて、二桁かけ算の基本ステップが修了となります。
『一九一九(イクイク)』と、『九一九(クイック)』で
ひととおり覚えたら、
20×20より大きなかけ算は、
ちょっとした頭のトレーニングでできるようになるのです。
(『クイック』コラムにて丁寧に説明しています)



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『二桁のかけ算 一九一九(イクイク)』
著者:かえるさんとガビンさん (著)
   ロビン西(イラスト)
価格:989円(税込)
発行:ライブドアパブリッシング
ISBN:4779400198
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2005-11-15-TUE

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