担当編集者は知っている。


『東京 和のおやつどき』
著者:春日 一枝、名久井 直子
価格:1,575円(税込)
発行:小学館
ISBN:4093103852
【Amazon.co.jp】はこちら

さて、芸術の秋、馬肥ゆる秋、スポーツの秋、旅行の秋、
そして読書の秋であります。
花より団子、
ここはやはり「食」から攻めてみましょう(笑)。
というわけで、お菓子の本です。
秋は、栗、豆、芋とお菓子(特に和菓子)に欠かせない
諸々が出回る季節です。

『東京 和のおやつどき』は、
いかにも「和」テイストではなく、
和菓子と紅茶と合わせたり、
季節の上生菓子には洋風モチーフ
(サンタとかクリスマスツリーとか)があったりと、
若々しく素敵な本です。
なにより、和風シックというより、
乙女チックでおしゃれ。
辛党の私もついつい見惚れてしまうような本です。

素敵なティータイムの過ごし方から、
工場見学(延ばす前の金太郎飴はすごいでかい!)、
和菓子製作へのチャレンジ、
有名お菓子処の季節のお菓子一覧と盛りだくさん。
お菓子好きにはたまらない1冊です!!

この本を担当なさった小学館の村井さんに
お話を伺いました〜。
(ツルミ)

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担当編集者
/小学館コミュニケーション編集局 村井康司


『東京 和のおやつどき』ができるまで

ある日のこと、リスピーとチーピー、と名乗る
二匹のリスが会社にやってきました。
はて、リスの知り合いっていたっけなあ、と思いながら
ロビーまで出てきた僕に向かって、二匹はこういうのです。

「オトメのための和菓子の本をつくりたいんだけど、
 リスじゃだめですか?」

よくみると、二匹は僕の以前からの知り合いでした。
ひとりは有能なライターさん、
もうひとりは才能あるデザイナーさん。
しばらく会っていないうちに、二人はどういうわけか
「和菓子リス」になってしまっていたのですね。
というわけで、二匹のリスが和菓子の世界を冒険する、
という不思議な本のプロジェクトが開始されたのでした。



本の基本的な構成はわりとあっさりと決まりました。
スタジオで撮影するきれいな上生菓子の紹介が第一の柱、
リス二匹が和菓子工場や飴細工屋さんや
和菓子のイベントに出かけての突撃取材が第二の柱です。
というわけで、東京を代表する和菓子の名店を訪問して、
まずは店主の方や職人さんにお話を伺いました。
さすがに職人さんたちは
みなさん仕事にこだわりがあります。
材料となる豆や葛や砂糖をどうやって仕入れるか、
に始まり、お店ごとにそれぞれ違うポリシーなど
熱弁を伺っているうちに、
あっという間に数時間が経過したことも。

それぞれのお店ご自慢の上生菓子や最中、
おせんべなどを提供していただき、
いよいよスタジオでの撮影が始まりました。
撮影を担当したのは
社のベテラン・カメラマンであるTさん。
二匹のリスたちは、それぞれが秘蔵の食器や布や紙を
たっくさんスタジオに持ち込んで、
あれよあれよという間に、
おしゃれでかわいい
シチュエーションを作り上げていきます。
古いヨーロッパの手紙や雑誌の切り抜き、
ショップにお願いしてお借りした素敵な食器、
トランプや便せん、扇などを
アイディア豊かにあしらった
「お茶といっしょに」
「上生菓子の世界」
「いつでもおやつどき」
の写真を見ていただければ、二匹のリスたちが、
従来の「和」の世界にこだわらない、
楽しくてかわいい「新しい和菓子の楽しみ方」を
提案していることが分かると思います。

そうそう、二匹のリスがそれぞれお菓子といっしょに
登場している写真もあります! 
5ページと65ページをご覧くださいね。

さて、スタジオでの撮影と並行して進められた
「和菓子の世界に突撃取材」も、
たくさんの楽しいエピソードがありました。
都立園芸高校の生徒さんたちに混じって
「鶉餅」(うずらもち)を作ったり、
明治神宮の和菓子奉納を取材に行ったら、
なぜか神前で奉納する「菓道敬神会」会長さんの
隣で柏手を打つことになったり、
できあがる前の金太郎飴の巨大な姿に驚いたり、
若い飴細工師さんが「アメ車(飴車、ですね)」に
乗ってると聞いて大笑いしたり。

ちなみに「和菓子実習」のページに、
ほとんどツチノコとしか思えない
鶉餅のイラストが載っていますが、
あれは実は僕が作ったものを絵にしたのです。
リスピーもチーピーも、なかなかに器用なリスなのでした。
          *
こうして、半年間の楽しくってあわただしくって
おいしい(食べましたとも!)編集期間が過ぎ、
『東京 和のおやつどき』は本屋さんに並んでいます。
この本を手にとったみなさんが、たくさんの
「たべちゃいたいくらい、かわいい」和菓子に
出会えますように。
そして、ヘルシーでおいしくて美しい和菓子たちと、
もっともっと気楽で楽しいおやつどきを過ごせますように。

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『東京 和のおやつどき』
著者:春日 一枝、名久井 直子
価格:1,575円(税込)
発行:小学館
ISBN:4093103852
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担当編集者さんへの激励や感想などは、
メールの題名に本のタイトルを入れて、
postman@1101.comに送ってください。

2005-10-28-FRI

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