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| 担当編集者は知っている。 |
編集者の、「こんな本がほしい!」 という気持ちから、また1冊の本が生まれました。 「この本はモノとしての魅力を大事にしたい」。 だから、だいじな愛犬をモチーフにして、 デザインにふんだんに 仕掛けとアイデアがほどこされています。 イラストも、もちろんかわいい! どれもすてきで、何度も見たい本です。 プレゼントにしたくなります! (「ほぼ日」さいとうりか) **************************************** 担当編集者/ポプラ社第三編集部 矢内裕子 ワイヤーフォックステリアの子犬、 ココの誕生日の朝から始まり、 少年や友達とのささやかな冒険に満ちた日々を描き、 次の誕生日の夜で終わる―― それが『ハッピーバースデイ、ココ』です。 この本のきっかけは、 アートデザイナーの左合ひとみさんとの会話でした。 左合さんはふだんは商品パッケージのデザインや、 広告、ブランディングの仕事をしています。 もしかすると製紙会社・竹尾の展示会で、 彼女の作品を御覧になった方もあるかもしれません。 左合さんのデザインはシンプルなのに、ゴージャス。 「紙」でこれだけの世界が作れるんだ、と、 世界が広がるような驚きを与えてくれるのです。 だから、 「この本はモノとしての魅力を大事にしたい」 そんなふうに思うとき、 装丁の仕事をお願いしてきました。 でもそれはあくまで「装丁」の領分のこと。 いつか、まるまる左合さんと組んで本を作ってみたい、 そう思っていたのです。 その願いは、本書『ハッピーバースデイ、ココ』で かないました。 まず左合さんの事務所にでかけ、 「ずっと持っていたい本って、どんな本だろう?」 「気持ちのよいデザインって、なんだろう?」 そんなことを相談しながら、本作りは始まりました。 お話しするうち、すぐに左合さんの愛犬・ココを モデルにしよう、ということに。 『不思議の国のアリス』も『クマのプーさん』も、 身近な誰かにあてた本は、輪郭がくっきりしています。 だから、今度の本も「核」になるものが 揺らがないだろう、そんな直感もありました。 次はイラストです。 動物の動きが描けて、うまいけれど 物語性のあるイラストが描ける、 そんな人がいいなあ。 そうだ、木内達朗さんは犬も猫もすごくうまい。 ということで、木内さんに御相談。 それから物語と連動させながら、 本文中のデザインを相談していき、 いろいろな候補の方を考えながら、 最後にコピーライターの永松聖子さんに 文章をお願いすることになりました。 こうして出来上がった 「oneones(ワンワンズ)」というユニットは、 最強ではないかしら、と、私は思っています。 さて、デザインです。 真っ白なカバーには 「happy birthday COCO」の文字が エンボス加工で浮かびあがっています。 「COCO」のOの文字は、丸く切り抜かれ、 表紙に描かれたココの頭と尻尾がのぞいています。 本文をひらくと、最初の見開きに、 ココのケージが銀の箔押しでピカリと光り、 そして‥‥と、 全編にわたって、物語と呼応しながら、 デザイン上の仕掛けをはさんでいきました。 ![]() 実際にはケージはぴかぴかと光っています。 最初に左合さんと「こんな本が作れたら」と、 相談した日から、もうすぐ3年が経ちます。 その間に、どうしても 『ココ』のような本がつくりたくて、 私は会社も移ってしまいました。 編集者も会社員で、 本を作るのは「業務」だけれど、 どんな本に対しても、 少しだけはみだしている 自分の気持ちを大事にしたい。 そこが大切、ということを 『ココ』を作りながら、実感した気がします。 『ココ』はまず社内で愛され、 営業の人たちが一所懸命、 販促に動いてくれました。 息長く、厳しい書店の店頭で 残っていく本になってほしい。 机の前に飾っている、 『ココ』のPOPを見ながら、 毎日、願っています。 ****************************************
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2005-02-24-THU
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