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最新のオススメ本
世界文化社刊
『だからオペラは面白い』
〜舞台裏の本当の話〜

著者:佐々木忠次
本体価格:1600円(税別)
ISBN:4-418-00218-9
2000年10月20日出版
担当編集者:世界文化社 CULTURE編集部
土肥由美子
●「ほぼ日」とのご縁(無理矢理?)
結果的に、発売日が、ご存知『豆炭とパソコン』と
同じ日だったんです。担当編集のまるちゃんとは、
たまに顔を会わせると、
「どう?」
「遅れてる」
「こっちも」
という会話を、深夜に何度かわしたことでしょう。
当初の予定より、仲良く遅れて出版された本なんです。
●どうして著者と出会ったか、もしくは、
なぜこの本を企画したのか
「ほぼ日」の連載、
「『豆炭とパソコン』の一人旅」にも登場した
ミヤケ課長が以前に『家庭画報』で
佐々木忠次さんを取材したことがあって、
「非常に面白い人だ、この人は本になる!」
と思っていた。
さらに、
「佐々木さんって、面白いかも」
と、偶然わたしも思っていたんです。
わたし自身は、オペラ観劇歴6年の、
ほんの初心者なんですけど、こわいもの知らずで、
この企画がスタートしました。
初めてから気付いた、オペラってとても奥が深い!
●オペラは面白い
佐々木さんと打ち合わせをして、
単なる有名人のエピソード集ではなく、
60年の観客歴&45年の制作歴から見た、
オペラの面白さ&裏から見た本当のオペラの姿を、
あますところなく伝える本にしよう!
ということになりました。
「オペラは面白い」から、実際に観ているわたしも、
オペラそのものをおすすめしたい気持ち。
ある本に、江戸時代、歌舞伎は
「覚悟を決めた道楽」だったという一節があって、
でも現代のオペラも、正にそうじゃないかって思う。
だからこそ楽しいという面も、あるのではないでしょうか。
まあ、つまり作るのも見るのも、
すご〜くお金がかかるってことなんですけど……。
●で、著者はどんなひと?
東京バレエ団を主宰。
さらに、日本舞台芸術振興会(NBS)で
専務理事といういかめしい肩書きで、
海外からオペラ・バレエなどなどを招聘している方です。
「お客を喜ばせたい」
その一念で仕事をしていらっしゃいます。
「子どものよう」と評されることもある
無邪気さがありながら、仕事では一本筋が通っていて、
決して理不尽なことには屈しないという、
気骨ある魅力的なひと! なんです。
初めて会う前、わたしはめちゃめっちゃ
緊張していたんですけど、仕事を通じてわかったことは、
自然に気遣いをすごくなさる方でした。
●デザイン
以前からお仕事をお願いしてみたかった、
木村裕治さんに、アタック。
快諾いただき、まずは、打ち合わせ。
いかにもな表紙カバーはやめようと、
佐々木さんが所蔵する、
オペラの衣裳で撮影という案が浮上。
カメラマンの飯田安国さん、木村さん、
木村デザイン事務所の若手の本多悦子さん、
この3人のタッグで表紙カバーが出来上がったのです。
NBSのゲスト・ルームで、
「ばらの騎士」のオクタヴィアンの衣裳を撮影しました。
これがまあ、すごい刺繍なの。
思わず「すてき!」ってうっとりしてしまうような……。
ところが、写真には写っていないけど、ズボンのうしろ、
ウエストのところには生地を出した跡が……。
「ああ、最後に着た歌手は、かなり太めだったに違いない」
とわかった次第です。
●では、王道をゆく宣伝文なども……
ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場を始めとして、
超一流オペラハウスの引っ越し公演を実現させてきた
辣腕プロデューサーが語る、舞台裏からみたオペラの話。
表舞台の歌手や指揮者ばかりでなく、
舞台裏でオペラを支える人々や、演出家、舞台監督や
美術など、さまざまな具体的エピソードを通して語る、
オペラの楽しみ。
貴重な記録としても、読めます。
また、オペラを動かすマネージメントの力や、
劇場の裏事情など、日本のオペラを取り巻く
理不尽な現実には、厳しい批判の目も向けています。
オペラを知らない人はオペラを観たくなり、
オペラを知る人は、ますますオペラが楽しくなる。
華やかな舞台写真も満載、ビジュアル的にも
オペラを楽しめる一冊といえるでしょう。
今年9月に日本公演をしたミラノ・スカラ座の舞台裏の話、
写真も掲載しています。
●読者、および友人知人の感想(なんのこっちゃ含む)
エピソードを交えているので、
演目や、歌手が自然に頭に入っていいですね。
裏話もたくさんあって面白いです。(Y.S.)
とにかく読みやすい。
もっとオペラのことが知りたくなった。(M.I.)
佐々木自身が自分なりに咀嚼し、自分の考えを持って
オペラ芸術を語り、その上、
現実世界とオペラ芸術の在り様のコラボレーションが
具体的に表現されていて、浮世の中のオペラ芸術として、
地に足が着いたオペラを理解できた。(K.T.)
商業主義に毒されていく音楽界のところ、
共感しました。(T)
佐々木氏の、低劣な文化環境の日本で
愚民達のために奮闘している姿がよく理解できた。(S.I)
オペラの「うらがわ」や「わき」がいろいろ判り、
大変参考になった。(K.S.)
オペラ、ぜひ鑑賞したいと思っております。
一緒にいかがですか。(M.N.)
●さらにご興味をお持ちの方へ
この本に索引はないのですが、
目次が公演プログラム代わり、
内容がほぼわかるようになっています。
もっとこの本のことを知りたい! というお方!
どうぞ、ご覧ください。
第1章 これがオペラだ
華やかな舞台の世界
『椿姫』──ミラノ・スカラ座
『ニーベルングの指輪』──ベルリン・ドイツ・オペラ
『こうもり』──ウィーン国立歌劇場
イタリア風『トゥーランドット』
中国風『トゥーランドット』
演出の時代
演出によって変化する『椿姫』
『ニーベルングの指輪』名演出の構想
『アイーダ』でわかる演出家の力量
初演版の問題──『運命の力』
演出家ゼッフィレッリの魅力
世にも恐ろしい『魔弾の射手』
洋風の『蝶々夫人』、和風の『椿姫』
『ボリス・ゴドゥノフ』──最高の演目を見せたい
舞台裏での様々な事件
『オテロ』──私はドミンゴの名声を買った
『ばらの騎士』──上野に仮装行列、出現
『カルメン』──パリの舞台監督と馬
『夕鶴』──文学とオペラの微妙な関係
劇場芸術の楽しみ
第2章 オペラハウスの住人たち
歌手の世界
世界一小さい楽器とは……
アリアに興奮する──オペラ・ガラ・コンサート
声の演技を楽しむ
海賊行為と戦う
興行の世界を支配するマネージメント会社
マネージメントと「オペラ・チケットの値段」
“象の墓場”から“象の天国”へ
指揮の世界
オペラの指揮は大変な仕事
コンクールの功罪──指揮・バレエ・歌手
レナード・バーンスタインの素顔
カルロス・クライバーの真実
バレエの楽しみ
これもオペラのひとつの楽しみ
オペラとバレエ、どこが違うか
オペラハウスの楽屋が快適な訳
オペラハウスとは
劇場総裁の本当の仕事
オペラハウスは政治の世界だ
引っ越し公演──ミラノ・スカラ座の舞台裏
(仕込み・スタッフ・稽古・美術)
第3章 オペラに必要なもの
裏方の世界
世界共通の“裏方精神”
私の舞台監督、事始め
失敗にも学んだ舞台監督時代
ハードな招聘事業
客席から見えない裏方代表、プロンプター
驚きの日本式プロンプター
照明は進化する
舞台衣裳は汚れている?
舞台のトリック
“遠見の術”を使う──『ボエーム』
小道具あれこれ──『カルメン』
米の雨が降る──『ランメルモールのルチア』
存在しないガラス窓──『ばらの騎士』
舞台のための人生
オペラの経済社会
かつてはパトロンが芸術家をささえた
金食い虫に囲まれて……
オペラハウスの偽物にご用心
偽・共同制作を摘発せよ
国家と文化と金
新国立劇場オペラ劇場は“オペラハウス”か
ロシアの舞台芸術事情──ボリショイの灯
“世界一の音楽市場”日本の実態
第4章 オペラを楽しむために
観劇の作法
劇場マナー八ヶ条
“缶詰”音楽が生んだオペラ半可通
私が歌舞伎から学んだこと
ロッシーニ風豆知識
オペラ観劇──私の作法
字幕スーパーの是非を問う
観客には見えない劇場
暗闇からすべては始まる
南米のオペラハウスにて
多目的ホールならぬ無目的ホール
“舞台”を知らない劇場列伝
日本の劇場の使い方
──空中浮遊の術「ウィーン国立歌劇場」
体験的オペラ論
評論と批判の違い
卵をぶつけられてもオペラを愛する人々がいた
“世界共通の芸術”を楽しむ
人生を楽しむため、劇場へ行こう
長々とお付き合いくださり、
本当にありがとうございました ! ! !
お気に召された方は、ぜひお手元に一冊、どうぞ!
★本のお問い合わせ先:世界文化社 販売本部
sales@sekaibunka.co.jp
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