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| 担当編集者は知っている。 |
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最新のオススメ本 担当編集者:木邑直子 ●そもそも 久住昌之さんといえば、漫画家(漫画原作者)。 泉昌之の名前で『ダンドリくん』『かっこいいスキヤキ』、 QBBで『とうとうロボが来た!』 『中学生日記』(第45回文藝春秋漫画賞受賞) などが有名です。 テレビ出演も多く「タモリ倶楽部」などで、 よくテカテカ丸坊主にメガネで登場しているので ご存知の人も多いでしょう。詳しくは久住さんのHP http://www.qusumi.com/ にゆずるとして。 ●この本のキーワードは 「馬鹿」です。 ●一番大変だったのは 微妙〜なノリの軌道修正でした。つまり、 「本物の馬鹿は、自分が馬鹿であることに気づかない」 ということ。この本は元々、過去の連載エッセイなどを まとめるという企画だったのですが、 そこで今まで久住さんが何気なく書いてきた、 「〜しちゃって、ほんと俺って馬鹿」 「あー、こんな失敗ばっかりやって情けない〜云々」 といったナンチャッテ表現をすべて外して欲しい! というクスミさんの依頼にそって 文章を修正することにしたのです。 不思議なもので、同じネタでも 漫画ならイヤミなく読めるのに、文章にするとどうしても 「俺って馬鹿でさ〜」みたいな甘えが出るもので。 だから出来るなら、これは久住さんの本でありながら、 そこには誰もいなくて、読み終わったあとには 「馬鹿」しか残らない……そんな本にしたかったのです。 ●そこで 植木職人のように、原稿の剪定開始。 「何も考えずに、どんどん書いて下さい!」と脅し、 また書いていただいて剪定し……。 半年以上かけてメールで原稿をやりとりしあっての作業。 久住さんの場合、熟考した文章より 勢いで出ちゃった言葉が面白いので、 意味は多少不明でもどんどん生かすようにしました。 「よくこんな下らないこと書けるよなあ。 大人のくせに……」と呆れたりしつつ。 さらに、調子にのった喋り口調を生かして、 朗読原稿や詩、DJトークなども交えて構成。 もはやエッセイというより、散文集です。 「自分のオナラはくさくない考察」 「原始人は几帳面じゃない具体例」 「若くしてハゲた自分を詠う朗読ポエム」など、 厳選に厳選を重ねた下らない話ばかり! 校正などで何度も読んでるのに、 つい笑って読んじゃったりして 個人的にどんどん作業が遅れたりもしました。 久住さんの漫画ファンなら、 これまでの作品に使われた元ネタ探し的に楽しんでも良し、 あまりの馬鹿馬鹿しさに思わずなごむという 「癒し系バカ本」として読んでも良し (ただし電車の中で一人読みすると、 突然笑いが「クル」ので危険らしいです)。 幼稚、大人気なさ、考えなし、自意識過剰…… 様々なエピソードが詰まっています。 総称してこれを「馬鹿」と呼ぶなら、 久住さんってヤラセじゃなくて 天然の「馬鹿」なんだなあと 感服せざるを得ない出来になりました。 ●読みどころは 「ただえもんが、いた」。 19歳当時の筆者の恥ずかしいエピソードです。 よくぞ書いてくれました(あたしなら書けない)。 「19歳って大人の中一だと思う。学校生活から開放され、 ついつい調子に乗ってしまう。 (中略)調子づいてやった行為にろくなことはない」。 どれぐらいろくでもなかったかは読んでのお楽しみとして、 こういう告白を超えて、それでも思わず 「馬鹿でよかった」と頷きたくなるのは、 そういった日常の細部にこそ生きている証はあるのだし、 結局、人生なんてウッカリやっちゃう 馬鹿なことの連続だからだと思うからです。 馬鹿な話を聞いて笑ってるうちに 元気になることもあるし、 馬鹿な人を見て気が楽になることもある…… そう、「馬鹿」の力は、なかなか凄いのです。 ●巻頭特別収録 不思議な墨絵『うたたね手帖』。 しみじみとした味わいの墨絵に解説がついています。 ●あとがき 大長編大河SF漫画『ヘセウベンザウルスの最后』を あとがきの代わりに書き下ろし。 本書に関係する人物がすべて登場するというコンセプトで、 本書を読まないと何がなにやら分からない仕組み。 ●イラスト は「ピーピーボンボン」。 久住さんが子供の頃に実在した子供がモデルです。 ピーピーボンボンは孤児で、汚い格好で、 いつも広場で学校からみんなが帰ってくるのを待っていて、 仲間に入れてもらって、遊んで、イジメられて、泣いて、 でも翌日また広場で待っていたという。 馬鹿なピーピーボンボン。 そんな「馬鹿だけど、本人は無自覚」といった風情が、 偶然だけどこの本にピッタリ! カバーを外した見開きには100人以上いるかと思われる、 ピーピーボンボンが遊んでいます。可愛い! 一人一人ロクなことやってない。 あまりの可愛さに、 いろいろなキャラクターグッズを作りました。 今、フェアをやってるので、是非どうぞ! あまりの可愛さに脱力しますよ〜。 http://www2.pot.co.jp/tacoche/ ●装丁 は佐々木賢という若いデザイナー。 シンプルながら主張の強い彼らしい作品。 装丁評論のHPでも紹介されました。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/1786/ ●本の詳細&問い合わせ&購入は、こちらへ! ・詳細 http://www.artown.net/s_store/index.html ・問い合わせ&購入 http://www.enbu.co.jp/ |
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2000-10-26-THU
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