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| 担当編集者は知っている。 |
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最新のオススメ本 (ツルミさんからの紹介) 赤ちゃんと言うとみんな 「かわいいでしょう?」 「毎日楽しいでしょう?」 と言うけれど、実際はそうでもなかったりします。 確かに天使のような瞬間もありますが、 同時に悪魔(!?)のような瞬間も。 でも、世の中の本では圧倒的に、 かーいー赤ん坊が主役。 それはそれで平和でいいんですが。 この本は、その辺、なかなかいいです。 かわいい一辺倒でない。 イギリスの本だけあってかなりブラックです。 それだけに、子供がない人も 結構楽しめるかもしれません。 子供のいる人は妙にリアリティがあって、 大笑いするでしょう。 ちなみに、私は笑えました。 子供がいる人も、そうでない人も 相当楽しめる一冊です。 (特に今、0歳児がいる人は、日記形式なので、 おお、今このくらいか、 と思いながら読めていいですよ!) ------------------------------------- 担当編集者:光文社 駒井稔さん 「近頃こんな面白い本読んだことないな」 行きつけのバーのマスターが言いました。 彼は独身の渋い五十男。 僕はぐっとジントニックを飲み干して 「そうだろう。 赤ん坊って奴がこんなこと考えてるなんて、 有史以来誰も書いたことのないタブーだったんだ。 フロイトに読ませてやりたかったよ」 教養ある彼はにやりと笑って、 シガーに火をつけると叱るように僕に言いました。 「そろそろ結婚して実体験したほうがいいんじゃないか。 四十過ぎた独身男が編集するには荷が重かっただろ」 そのとおり。 この本を実際に担当してくれたのは、 岡部真衣子さんというフリーランスの編集者です。 そもそもこの本の存在に目を付けたのも彼女なのです。 0歳児の赤ん坊が書いた日記という型破りな形式と トニー・ロスというイギリスを代表する イラストレーターのなんともユーモラスな絵が、 彼女の編集者としての第六感にピンときたそうです。 ぜひこの本を翻訳して 日本の読者に紹介したいということで、 僕たちはまず、訳者探しを始めました。 やはり女性でなくてはダメなのではないか。 そう言いつのる僕の意見を彼女は軽く一蹴すると、 にっこり笑って鈴木光司先生にお願いしましょう ときっぱりとした調子で言いました。 文壇最強の子育てパパを自認する鈴木光司先生か。 なるほどこれほどぴったりの翻訳者はいない。 しかしベストセラー作家の先生は超多忙と聞いている。 はたして翻訳の仕事など引き受けてもらえるだろうか。 待つことしばし。 岡部さんから連絡が入りました。 「先生には快諾していだきました。 ついては近々会ってお話したいと」 ということでこの本の編集作業はスタートしました。 翻訳初挑戦の鈴木先生も、 本書の内容に大いに共感を示され、 後書きに次のようなコメントをくださいました。 ―― 「子育て経験のある方は、『そう、わかるわかる』と うなずきながら読めるだろう。 でもこれから赤ちゃんを持とうという方は、 あまりに凄まじい0歳児のわるガキぶりに 怖気をふるって、 出産に後込みしないようにしてもらいたい」 作者のサイモン・ブレットは、 ユーモア感覚あふれる本格ミステリを書いて 世界中で高い評価を受けているベテラン作家です。 自らの子育て体験を、生まれたばかりの赤ん坊が、 いきなり日記を書き始めるという 前代未聞の形式でまとめたのが本書です。 イギリス本国ではTVドラマ化され評判を呼びました。 ヨーロッパ各国でも五十万部を超える ベストセラーになりました。 日本版を作るにあたっては、 各ページに入るイラストをどう処理するかについて デザイナーに多大なご迷惑をおかけしました。 小西啓介さん、辛抱強くつき合っていただいて ありがとうございました。 この本にでてくる赤ちゃんのわるガキぶりは ちょっと凄まじいものがあります。 ミルクのゲロを射撃のように正確に吐きかける訓練や、 両親のセックスを妨害するために知略を巡らすなど、 楽しいと同時にイギリス流のブラックユーモアに 驚かされることもたびたびです。 それもこれも踏まえたうえで、 出産を控えた若い女性、子育て奮戦中の女性、 すでに嵐を乗り越えられたお母さんたちに ぜひ読んでいただきたい一冊です。 またこれからは男性も育児に参加する時代です。 イギリスのブレア首相も 子育てに参加することを表明して、 国民の喝采を浴びました。 日本の男性にも 本書を手に取っていただきたいと思います。 え、僕ですか? この本を担当した後では、 とてもパパになれる自信など持てそうにありません。 例のバーのマスターと今夜も酒を飲みながら、 当分生まれてきそうにない 自分たちの赤ちゃんの子育て法について、 じっくりと語り合いたいと思っています。 |
2000-09-25-MON
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