担当編集者は知っている。

年末年始の「ほぼ日」は、
何かお役に立つようなことを!
(やろうとしたけど、無理だったかな?)
 

ツルミさんの、
1999年のお年玉的なコラム。


1.この1999年は、有名なアンゴルモアの大王が、
なんかしにくる年らしいのですが、
ヤツから(             )を守りたい。
この、(  )の中にコトバを挿入して、
そのことについて、考えとか意志とか理由とかなんでも、
たっぷり書いてください。


そんなヤツが来るとは
全然思っていないモンだから
考え込んでしまいました。いかんいかん。
こういうのは反射神経が大事なのにねえ。
結局すごおーーーく陳腐な答えしか
思いつかなかったので、自主的に削除(笑)。


2.「ほぼ日」の読者に、どういうことを期待してますか。
よく読者に筆者への注文をたずねたりしてますが、
ここでは逆なんです。


本をお薦めしていただきたい!
それはベストセラーでなくていいし、
自分だけが面白いと思ってる本で構わないです。
○○の分野の本はどうやって作られてるか?
といった漠然とした疑問でもいいです。

自分が楽しようという魂胆ばかりではありません。

darlingさんも書いていましたが、こりゃ面白そうだ!
と思って買った本もなかなか
読了できずにいることもしばしばです。
それに一カ月に自分で購入できる
書籍代というのも限りがある。
(全集以外は自分の読む本は買う主義なので)
弱い分野やついつい通り過ぎてしまう本棚もある。

おススメされると私にも新しい世界が広がると思うので。

どうか皆様よろしくお願いします。


3.いっちばん好きな食べ物はなんですか?
おせちに飽きている読者に、教えてください。
できたら、いますぐ食べたいと思わせるくらいに、
たっぷり、強くおすすめくださいませ。


「餃子」。
まず、これだけで夕食はOK。
もちろん朝でも昼でもOKですが。
私は餃子を食べる場合には他のおかずはナシ!
もう餃子一筋なんで。

夕食なら、
最初の10個でビール(あー、のんべいだ)でしょ。
この時は、ラー油を多めにしてピリ辛で食す。
そうすると、ビールも美味い美味い。
次の10個で餃子そのものを味わう。
この時の付け醤油は普通の酢醤油かな。
で、次の10個でご飯を一膳。
この時はちょっと醤油を強めにする。

あ、餃子は一度に30個焼いちゃダメ。10個ずつね。
面倒だけど焼きたてがいいんだから。
おかずがこれだけなんだし、これくらいは、です。
それに3分で焼けることだしね。

我が家の餃子は、野菜たくさん餃子です。
豚ひき200グラムに(もっと少なくてもいいくらい)
ネギ1本とニラ1束と白菜(orキャベツ)2枚、
生姜汁少々、胡椒少々、ゴマ油小さじ2。
 
野菜はみじん切り。
白菜(キャベツ)は熱湯をかけてしんなりさせて
ギュッと絞ってみじん切り。
これを挽肉と混ぜて、調味料を入れて混ぜる混ぜる。
さーもうこれで準備はできました!!

あとはひたすら皮に包むだけ! かんたーんでしょ。
だいたいこの分量で50個くらいできます。
で、人数×10個を一度に焼く、と。
書いていたら食べたくなってきた!
今日の夕食は餃子だ!

 


4.ヒマでこまっている、正月の読者のみなさまに、
ヒマのつぶしかたを伝授してください。
本なら書名とか、なるべく具体的にお願いします。


暇つぶしと言って本のタイトルを書いたら
著者は怒るでしょうか?(笑)
正月のように時間がたっぷりあって
今ひとつテレビがマンネリの時には本が一番ですよ!!
ここぞと長篇をまとめて読むのがベスト。
(『屍鬼』みたいにね。
 でもこれは前に薦めたので今回は違うもの)

例えば、京極夏彦のシリーズをまとめて読むとか、
パトリシア・コーンウェルの
『検死官』シリーズを読むとか。
(京極=講談社ノベルズ。コーンウェル=講談社文庫)
このあたりの本は毎年12月に新刊がでます。
(つまり出版社もそれを狙っているわけです)

しかし、今回のお薦めは、貴志祐介の2冊。
シリーズではありません。
全くタイプの違う話なのですが、読ませます。

著者は昨年の角川ホラー大賞受賞者であります。
その受賞作『黒い家』は
保険会社の調査員(マスター・キートンも
そういうお仕事でしたね。
あれほどは強くないの、この人は)
と保険金受取人のお話です。

和歌山カレー事件で首を捻っている方には、
保険会社の内幕が詳しく書いてあってよく分かります。
怖いです、とっても。きっとこの世のどこかで
こういう事件は起きているはず……。
そう思わせる力があります。

『黒い家』は12月に角川文庫が出ました。

あと一冊は『天使の囀り(さえずり)』(角川書店)
うーん、この頃の書名は難しくてかなわん。これはねえ。
『屍鬼』の時と同じで何が題材か言ってしまうと、
もう、それでひとつ謎解きが終わっちゃうんで、
簡単に紹介しますね。

主人公は最終医療(ホスピスですね)に携わる
精神科医の女性。ある日、取材から帰ってきた
恋人の様子がおかしくなり……。
次々と謎の自殺が相次いでいく。なぜ?
自殺がうつるのか?  

こんな病気が地球のどこかには
あるのかもしれないと思うと怖ろしい。
決してかかりたくないが、
罹りたくなるときもあるかもしれない……。
(その理由は「天使の囀り」にある)

そんじょそこらのウィルス物とは一線を画す力作です。
この作家は恐怖の見せ方がとても上手い。
読んだ後、「黒い家」「天使の囀り」という
なんの変哲もない言葉がこんなに怖く感じるなんて……。

正月早々縁起でもない、でしょうか? 
怖いものは一気に結末まで行きたいという
怖がりの方には、お薦めです。
結末が先延ばしになることほど怖いことはない。

映画の事も書こうと思ったのですが
今日は時間がなくなったので、また。
泣いたよ、泣いた。ちょっと反則か? という気もしたが。
でも、こういう涙もたまにはいいじゃないか、
と私は思った。

筑摩書房 鶴見智佳子

 

1998-12-29-TUE

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