| ほぼ日 |
『体温を上げると健康になる』、
読ませていただきました。
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| 齋藤先生 |
ありがとうございます。
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| ほぼ日 |
もう、知らなかったことばかりで
びっくりしたのですが、まずは、
「体温が1度下がると免疫力は30%低下する」
というフレーズには、怖ささえ感じました。
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| 齋藤先生 |
体温は免疫力に大きな影響を与える、
というお話ですね。
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| ほぼ日 |
はい。
実はわたしたちも「あたためる」ということを
わたしたちなりに大切に考えながら、
こうしたハラマキを提供してまいりました。
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| 齋藤先生 |
なるほど、こんなにいろいろなデザインで。
ハラマキは、そうですね、
昔からの「生活の知恵」ですよね。
冷やさないようあたためるというのは、
やはりとてもいいことだと思います。
デザインも、すてきですね。
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| ほぼ日 |
ありがとうございます。
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| 齋藤先生 |
ただ、そうですね、
私の立場から申し上げたいのは、
なぜ体温を上げたほうがいいのか。
その全体像を、
みなさんにつかんでもらいたいのです。
その上で、ハラマキならハラマキが、
なぜいいのかを理解していただきたいと。
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| ほぼ日 |
はい、ぜひお願いします。
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| 齋藤先生 |
それでは、まず、
いちばん重要なこと、
中心に考えていただきたい事項、
「体温」のことからまいりましょう。
正常な体温は何度かご存知ですか?
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| ほぼ日 |
え? ‥‥平熱のことでしょうか。
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| 齋藤先生 |
はい、平熱は何度なのか。
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| ほぼ日 |
36度台‥‥でしょうか?
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| 齋藤先生 |
36.8度、プラスマイナス0.3、4度。
女性の場合は、排卵後の2週間は
さらに0.3度以上上がります。
まずこれが正常な体温になります。
そして、
先ほど最初にお話しいただいたことですが、
ここから1度下がることによって、
免疫力は30%低下することになります。
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| ほぼ日 |
ほんとに驚きました。
で、逆に、体温を一度上げることができれば、
免疫力は500〜600%アップすると。
それにもびっくりしました。
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| 齋藤先生 |
例えば、お風邪をひいたとき時に
体温が上がるのは、
免疫細胞(※主にTリンパ球)が、
ウイルスと一生懸命闘ってくれているのです。
またどのようなタイプのウイルスなのかを
学習し、記憶するシステムも、
免疫細胞(※主にTリンパ球)が
担っているのです。
今後それだけ健康な体づくりに
効果的ということです。 |
| ほぼ日 |
さらに、
「だるさやつらさなど
病的な自覚症状がなければ、
37度は微熱ではなく、健康な体温」
と書かれていたのも目からウロコで。
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| 齋藤先生 |
そう、健康な体温は意外と高いのです。
36.4度以下なら、免疫力が低い人と言えますね。
‥‥では、ここでひとつおたずねします。
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| ほぼ日 |
なんでしょう?
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| 齋藤先生 |
免疫力とはなんでしょう?
免疫力が下がると、
具体的にどうなるとイメージしていますか?
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| ほぼ日 |
ええと‥‥免疫力が下がると‥‥
風邪をひきやすくなる?
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| 齋藤先生 |
そうですね、多くの方々が、
そういうイメージをお持ちだと思います。
‥‥ちょっと視点を変えて、
ガンのお話をしましょう。
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| ほぼ日 |
ガン、ですか。
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| 齋藤先生 |
最新の研究によると、
健康な人でもガン細胞は、
1日に約5000個もできている
ことがわかっています。
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| ほぼ日 |
‥‥え?
それは、あの、たとえばわたしもですか?
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| 齋藤先生 |
はい。そしてガン細胞ができるたびに、
免疫細胞、リンパ球が攻撃して
死滅させています。
しかし、免疫細胞がガン細胞を
見過ごしてしまうと、そのまま生き残り、
やがてガンへと姿を変えていくのです。
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| ほぼ日 |
こうしている、今も。
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| 齋藤先生 |
はい。たった一つのガン細胞は、
1個が2個、2個が4個、4個が8個と、
いつまでも死なずに
倍々ゲームのように増えていきます。
自分自身の細胞の「ならず者」を
監視しているのが免疫です。
免疫細胞であるリンパ球が
監視をしているわけです。
ウイルス、細菌、真菌、原虫などの
外界の異物だけを
監視しているわけではないのです。
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| ほぼ日 |
そ、そうでしたか。
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| 齋藤先生 |
通常、人間ドックなどで見つかる
ガンの大きさというのは、
最小のものでも直径1センチです。
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| ほぼ日 |
それより小さいと見つけにくい。
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| 齋藤先生 |
はい。
では、その1センチの中には、
ガン細胞が何個くらいあると思いますか?
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| ほぼ日 |
見当もつかないですが‥‥1万とか?
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| 齋藤先生 |
10億個です。
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| ほぼ日 |
はあああー、億のレベルでしたか‥‥。
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| 齋藤先生 |
10億個のガン細胞は、
細胞分裂ですと30回ほど、
年数でいうと10年から15年、
つまり免疫という監視システムをかいくぐって、
長い経過の中で
成長してきたものがガンなのです。 |
| ほぼ日 |
そんなに時間をかけて。
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| 齋藤先生 |
ちょっと算数の計算になりますが、
フルに稼働している免疫が、
1日約5000個できるガン細胞を
すべて退治してくれるとします。
体温が一度下がることによって、
免疫力が30%低下するということは、
毎日できる5000個のガン細胞に対して、
1日に1500個近くのガン細胞が
監視の目をかいくぐって、
増殖する可能性がでてくる、
と言っても過言ではないかもしれません。
ちょっと漫画のような話ですけれども、
イメージはしやすいのではないでしょうか。
こうして退治されなかったガン細胞が、
10億個に達するのに10年から15年かかる
ということになるわけです。
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| ほぼ日 |
ガン細胞は、きのうきょうで
急に10億個になるのではないのですね。
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| 齋藤先生 |
そうです。
現在35歳の人だとすれば、
今のうちから意識を持っていただきたいですね。
免疫力が下がれば、
ガン細胞が残存する危険が高まる、と。
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| ほぼ日 |
その免疫力は、
体温が1度下がると30%低下する。
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| 齋藤先生 |
そういうことです。
体温でいうと、35度台ですね。
36.4度以下の体温を、
「低体温」と定義していますが、
35度台の低体温のときに
ガン細胞は最も活発に増殖します。 |
| ほぼ日 |
うかがうほどに、怖いお話で‥‥。
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| 齋藤先生 |
はい、深刻なお話だけに。
どうしても暗い内容になってしまうので、
書籍の中でも詳しく述べられなかった部分です。
免疫に対する意識をより高めて頂きたいと、
きょうはあえてお話させていただきました。 |
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| ほぼ日 |
ありがとうございます。
‥‥それにしても、その、
低体温の人が近年増えていると
著書には書かれていましたが‥‥。
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| 齋藤先生 |
はい、非常に多く見受けられます。
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| ほぼ日 |
その理由はなんなのでしょう?
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| 齋藤先生 |
様々な理由がありますが、
大きなものとしては、ストレスがあります。
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| ほぼ日 |
ストレス。
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| 齋藤先生 |
これについては
関わる事柄がすこし複雑なので、
のちほどくわしく説明させてください。
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| ほぼ日 |
わかりました。
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| 齋藤先生 |
それと、低体温の理由として非常に大きいのは、
明らかな運動不足です。
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| ほぼ日 |
あー、はい。
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| 齋藤先生 |
50年前の日本人の平均体温は、
36.89度でした。
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| ほぼ日 |
今なら微熱と言われそうな‥‥。
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| 齋藤先生 |
そうですね。
で、現在の平均体温が36.20度。
0.7度近く下がっています。
圧倒的に運動量が落ちているということです。
1950年代は戦後すぐの時代で、
当時のことを想像されるとわかると思いますが、
たとえ女性でも、子どもを背負って
畑仕事をするなどは普通のことでした。
1日の運動量がたいへん多かったのです。
ですから、女性の筋力不足が
問題視されることはありませんでした。
筋肉は人体最大の熱生産器官ですから、
筋肉がなくなると、体温も下がります。
圧倒的な運動不足によって、筋肉が少なくなり
体温が下がったということが言えます。
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| ほぼ日 |
なるほど。
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| 齋藤先生 |
そして、エアコンですね。
最近はもう、1年中、24時間、
空調がゆきとどいているような、
そういう時代になっています。
働いているときも、遊んでいるときも、
さらに寝ているときも、
汗をかかない環境で生活する方が
たいへん多くなりました。
脳の視床下部にある
体温中枢を刺激する機会が失われると、
体温を調整するための
発汗中枢に誤作動を生じてしまう。
これも大きな低体温の原因になりますね。
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(つづきます)
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