第42回 害虫と呼ばれる虫たちよ。

最近「ほぼ日」社内で(特に窓際の席)、
1ミリくらいの赤いクモのような虫を
よく見かけるんです。
気になって調べてみたところ、
タカラダニというダニの仲間だとわかりました。

ダニと聞くと、
それだけでむずがゆくなったりしますが、
でも、タカラダニは、
人や植物に害を与えないとのこと。
人を刺したりすることもなければ、
体長が1ミリくらいあるので、
吸い込んでアレルギーになることもないそうです。

日当たりの良い外壁や屋上、
ベランダなどで群集していることが多いため、
部屋にも迷い込んでくるみたいですねー。
見た目が不快なために、
「不快害虫」と言われて害虫視されていますが、
実際の害はないようですし、
発生期が、5月から7月ぐらいの間に
限られているので(特に梅雨前に出るらしいです)、
季節を感じさせてくれる虫として
見直してみようと思います!




では、本日は、
そんな害虫と呼ばれる虫たちについて
お送りしますねどうぞ〜。

何の虫ですか?!

お願いします、助けてください。
対処法が分からないのです。
最近家によくでるんです!

(拡大)

(拡大)

大きさは2ミリ〜3ミリです。
模様替えでタンスを動かしたら、
4、5匹かたまっていました。
ゴキブリですか?
これから成長するのでしょうか?
これが成虫なのですか?
バルサンを焚いたのですが、
容器の10センチくらいしか離れていない所で、
まだ生きているんですよ〜。
ぶしつけで申し訳ありませんが、
回答をどうかどうかお願いします!
(ore)

こんな時、とても役に立つ、
『衛生害虫と衣食住の害虫 原色図鑑』
この本は、第11回に登場しました、
『原色図鑑 野外の毒虫と不快な虫』の、
姉妹本のようです。
この本2冊を机に並べてみると、すごい迫力‥‥。

それはさておき、
このoreさんを困らせている虫を調べてみました。
写真からの判別は難しいのですが、
ニセセマルヒョウホンムシじゃないかと思いました。
oreさん、この虫でしょうか?

ニセセマルヒョウホンムシは、
乾燥した食品やペットフード、
昆虫の標本などを食べるみたいです。
詳しい対処方法については、
インターネットの検索で、
「ニセセマルヒョウホンムシ 防除」
と入れると出てきますよ。
oreさん、ファイト!!!


玄米からアリンコのような虫が大量に!

久しぶりに玄米を炊こうと思って袋を開けると、
アリンコのような虫が、大量にいました。
玄米をとぐ際に水没させて、
すくって出してすくって出して、
玄米は戴きましたが、
ヤツラはどこからくるのでしょう?
外からくるのか? 中に卵がいたのか?
後者の方が怖いのですが、
知りたいような知りたくないような‥‥。
疑問に思ってしまったのでメールさせて頂きます。

(恐くて自分ではネット検索できない小心者より)

このアリンコのような虫、
調べたところ、一番可能性が高いのは、
コクゾウムシのように思います。

コクゾウムシがどこから来るかについては、
調べた範囲では、はっきりとわかりませんでしたが、
可能性としては、収穫から貯蔵している間に、
卵がついてしまうことがあるようです。
でも精米の精度が上がった最近では、
市販のお米で虫が発生するということは、
ほとんどないらしいということや、
卵は食べても無害とも書いていました。
虫が食べるほどおいしいお米とも
言えるかもしれませんね。
詳しい虫博士がいたら、教えてください〜!

とはいえ、虫が発生する前に食べたい‥‥。
私も最近、玄米を購入したばかりなので
とにかく早く食べてしまおうと思います!
5月ぐらいから虫も発生しやすいので、
気になる方は、お米チェックを〜。


点々とあいた虫食い穴。

大型連休中、私は部屋の模様替えをしたのですが、
そのときショックな出来事があったので
メールをさせていただきます。

私の部屋のベッドは、
フローリングの上にカーペットを敷いた
その上に置かれていたのですが、
模様替えということで
約5年ぶりにそれらをどかしたのです。
すると、バスタオル1枚分の面積にわたって、
黒い、爪楊枝ほどの大きさの穴が
点々とあいていたのです。
数えてみたら100個以上の穴がありました。

大工の祖父に相談したところ、
「ワックスでも塗って埋めておけ」
という返事。
確かに埋めるのは賛成なんですが、
まだ中に虫がいたらどうしよう、
と、考えては戦々恐々としております。

ただでさえ「点々とあいた虫食い穴」に弱い私ですが、
それが自分の部屋にあると考えるだけで、
ぞぞ毛が立ちます。
ひとまず、虫が入っているか確かめるために
針金を突っ込んでみようと思いますが、
どうかどうかいませんように!
そしてこれ以上穴が増えませんように!
そう祈りながらメールを締めさせて頂きます。
(桃弧)

桃弧さん、おそるおそるお尋ねしますが、
その後いかがお過ごしでしょうか?
詳しい状況は分かりませんが、
一般的に床材に穴をあける虫って、
どんな虫なのか調べてみました。
その中でも、木材の害虫として名高そうな、
ヒラタキクイムシという甲虫が
あやしいと思ったのですが、
何の虫だったのか、とても気になります。
いずれにせよ、無事に過ごされていることを
祈りながら終わります!!



今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleのイメージ検索を利用しています。)

タカラダニ
ニセセマルヒョウホンムシ
コクゾウムシ
ヒラタキクイムシ




楽しみにしていた、
5月・6月の虫カレンダーが、
イラストレーターのはらだゆきこさんから届きました!

1024×768    800×600
※お好みのサイズをクリックしてください。
 

2006-05-21-SUN



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