第36回 海野さんの対談はいかがでしたか?

先週まで、全5回でお送りしました、
海野和男さんと糸井重里との対談は、
いかがでしたでしょうか?
海野さんのお話しを聞いてから、
魚やカニも虫を見るような目で見るようになった、
今日この頃です。

本日は、対談を読んでくださったみなさまから
お送りいただいた感想メールを、
ご紹介させていただきますね。



ゾウの時間、ヒトの時間、
そして虫の時間。


海野先生とダーリンの対談第2回目の中で、
「虫の時間」が取り上げられていました。
この話題で思い出すのが、「生物の時間」。
1992年、本川達雄著
『ゾウの時間ネズミの時間〜サイズの生物学』
(中公新書)のベストセラーによって、
話題となった記憶があります。

ゾウとネズミのように生物サイズが異なれば、
寿命が異なり、生物ごとに
「時間の流れ方」も変わってきます。
しかし、生涯の心拍数は生物サイズに関係なく、
ほぼ同じであると、この本の著者は主張しています。

普段、せわしなく生活しているけど、
海野先生の話などを聞くと、ヒト以外にも
「生物ごとの時間の流れ方」があることを、
思い出させてくれます。
(耳をすませば)

ほ乳類の心拍数と寿命の関係って面白いですね!
心拍数について調べてみると、
人間の一生の心拍数は15億(拍)から、
20億(拍)程度といわれているようですね。
心拍数が少ないほうが(ただし健康な状態で)、
長生きできるんだとか。
いろいろな生物がそれぞれの時間の中で
同じ地上に生きているって、
本当に不思議なことだとあらためて思いました。
耳をすませばさん、ありがとうございました。


わくわくするいい変化。

3月6日深夜、CX系の東海テレビで、
海野先生の1時間番組が放映され、
「おお、なんとタイムリー!」と、拝見しました。
「ほぼ日」で既に見せて頂いた写真や映像も
たくさんあったのですが、
とにかくすごい! と感心しっぱなしでした。

そして今日、仕事の合間に、
ほぼ初めて通る道を歩いてみたのですが、
そこがちょうど、菜の花、濃淡さまざまな梅、
そして一部に早い桜も咲いている、
畑に面した通りだったのです。
で、あふれんばかりに咲いている菜の花を見て、
ああ、これは私には眩しいくらいの黄色だけど、
虫から見たら全く違って、
淡い桃色に紅色なんだなあ、と思うと、
もう興奮してしまって!
なんだか人生観まで変わってしまいそうな、
大きな感動を覚えました。

まだ言語化はできないですが、わたしには、
とにかく「わくわくする、いい変化」を、
もたらしてくれそうです。
(YA)


YAさんが見られたTV番組、
「地球は虫の惑星だ〜知られざる虫たちと
 海野和男の映像世界〜」
が、
第47回科学技術映像祭(ポピュラーサイエンス部門)
文部科学大臣賞を受賞したことを、
「ほぼ日」でもお知らせさせていただきましたが、
この番組を見逃した方、
上映会が各地で行われるようです。
お近くの場所があれば足を運んでみてくださいね。

虫のように小さなものを見ていると、
逆に世界が広くなるのも不思議です。
YAさん、また何か変化や発見があったら
ぜひお知らせください!


虫はタンパク源。

私は沼津市の愛鷹山麓に住んでいます。
東京育ちですので初めは見たこともない虫が
外だけでなく家にもいるので困りました。
家は5年前に建て替えたばかりです。
でも、今は慣れてきたので、
ゴキブリ以外は放っておけるようになりました。

もうすぐ虫たちが活発に動きだす時期ですが、
近所では大きい黒色のチョウをよく見かけます。
アゲハチョウの仲間だと思うのですが、
今度写真に撮って図鑑で調べてみるつもりです。
他には、玄関先の小さな畑の隅から
ショウリョウバッタの幼虫が
たくさん巣立っていく様子や、
カマキリの姿が毎年見られます。
つい最近は、山側を向いている寝室に、
カミキリムシみたいな虫が、
2、3日続けて現れたので驚きました。

第33回の虫を食べる話については、
沼津方面では戦後まもない頃までは
タンパク源を摂取するため、
農家の人たちは虫を食べていたと
義母から聞きました。
ヘビやカエルも普通に食べていたそうですよ。

今でも親戚のお婆さんはイナゴを捕りに行き、
佃煮にして食べているそうです。
戦後生まれの世代は、もう食べませんけど。
(栗頭)

同じくらい見た目は気持ち悪いはずなのに、
カニやウニやイクラは食べるんですよね。
虫を食べるのはむずかしいですが、
話だけならたくさん聞いてみたいです。
虫を食べたことがあるみなさま、
情報があったら教えてくださいね。


地球の生態系にも欠かせない存在。

毎回、「ウンウンそうなのよ」とか
「へ〜そうなんだ」と相づちを打ちながら
海野先生の対談に聞き入っておりました。
ちょっと前になりますが、
海野先生がテレビに出演されて、
擬態している昆虫を、ことごとく
「あ、ここに居ますね」「ここにも、ほら」って、
さすがの眼光で見つけられているのを見て、
せっかく擬態している虫たちが、
「面目丸潰れ」って感じがして、ちょっと可哀想で、
それがまたほほえましく思いました。

「むし」って、ほ乳類とかけ離れているから、
気持ち悪いと思うのでしょうが、
かけ離れているからこそ、面白い、
不思議な感じもします。

そして、人間のために働く虫もいて、
地球の生態系にも欠かせない存在だと思います。

例えば、奈良公園は鹿で有名ですが、
毎年300トンも鹿の糞が生産(?)されるそうです。
それが、どうなっているのかというと、
奈良公園には約50種(!)のフンコロガシが
住んでいるそうです。
鹿が芝を食べ、鹿の糞をフンコロガシが食べ、
フンコロガシによって分解された糞は、
芝の栄養になっているとの事です。

こういうお話を聞くと、
「人間ってまんざらでもないな」とか(笑)
「自然ってすごいな」とか、
しきりに感心してしまいます!
(catnip)

年間300トンも鹿の糞にも驚きましたが、
フンコロガシが50種も日本にいることに
驚きました! すごい種がいるんですね。

catnipさんがおっしゃるように、
もう正体がばれているのに、
擬態し続ける虫を見ると、
思わず笑っちゃいますよね。
そんな場面を自らの足と目で見つけて
撮影している海野さんを想像すると、
1枚1枚の写真が本当に
貴重なものだなあと思います。


虫の不思議さについて、
これからもいろいろな虫博士といっしょに、
見て行きたいと思います。
メールをくださったみなさま、
本当にありがとうございました!!
では、来週もお会いしましょう〜。



海野さんが撮られた写真や動画が、
以下のサイトでご覧いただけます。

東京電力「海野和男先生の昆虫教室」

海野和男のデジタル昆虫記

BROBA コミュニティ「Nature & Image」
*「Nature & Image コミュニティ」は、
 2004年3月末日で終了致しました。


イラストレーターのはらだゆきこさんから、
3月、4月のカレンダーが届きました。
ダウンロードしてご利用ください。
カレンダーについてはこちら
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2006-04-09-SUN



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