第26回 おいでよ 虫博士の日曜日。


1月最後の日曜日になりました。
まだまだ寒い日が続きますが、
みなさんは、何をしてお過ごしでしょうか?
私はゲームをしていると思います。

ニンテンドーDSのゲームソフトで、
『おいでよ どうぶつの森』
というものがあるのですが、
今、そのゲームを
「ほぼ日」のみんなと夢中でやっています。
「樹の上の秘密基地。」というコンテンツで、
みんなの奮闘ゲーム日記が見られるので、
良かったらのぞいてみてくださいね。

なんでいきなりゲームの話をしているのかというと、
この『おいでよ どうぶつの森』の中でも、
虫捕りができるんです。
虫を集めたり、博物館に寄贈したり、
そんなことができるらしいのです。
なのに、まだ私は虫を捕ったことがありません。
フンコロガシなんか、何度も見たのに、
捕まえることができないんです!!

でも、虫博士チームとしては、
ここは誰にも負けられないでしょう!!
ゲームの中でもがんばって、
虫を集めたいと思います。

‥‥で、今、ゲームの中の私が
どうなっているかというと。
虫を探すために木を揺らし始めたところ、
意外にもお金が落ちてくるので、
当初の目的も忘れ、
調子に乗って木を揺らしまくっていたんです。
そしたら、蜂の巣が落ちてきて、
顔を刺されて腫れています‥‥。


優雅に珈琲を飲みつつも顔は腫れています。

今日は、そんなゲーム上の出来事が、
現実に起こってしまったような、
虫博士たちのお話しをお送りしますね。
どうぞ〜。




スズメバチの襲撃

今日は蜂の話にやってまいりました。
ミツバチには何度か刺されたことがあります。
あれもけっこう痛いですよね〜。
母は蜂アレルギーで、
刺されて救急車で運ばれたことも。
父はミツバチ、そしてスズメバチに
何度何度も刺されていました。
というのも、
父が副業に養蜂をやっていたからです。
母が蜂アレルギーということがわかる前までは、
ミツバチの巣箱が庭にも置いてありました。
時々、スズメバチが
ミツバチを襲撃に来るのですが、
父は板切れ片手に、
まるで羽根つきのスマッシュを決めるがごとく、
バシっバシっと、たたき落としていました。
その勇ましかった父も数年前に亡くなり、
片づけをしていて見つけたのがこれです。



スズメバチのお酒でも作ろうとしていたのか‥‥。
スズメバチに立ち向かう父を、
懐かしく思い出しました。
(しましま)

しましまさん、いつもご愛読ありがとうございます!
お母様が、蜂アレルギーだったというのを知らずに、
ミツバチの巣箱が庭にあったというのも恐怖ですが、
お父様の、ミツバチを襲撃にきたスズメバチを
板きれでたたき落とすというのは、
かなりの勇姿ですね〜。
私は、ゲームの中で蜂の大群から逃げ惑って、
結局、いつも刺されます‥‥。

ところで、
スズメバチのお酒って、
どんな味がするんでしょうね‥‥??

みっちりとイラガの幼虫が‥‥。

一軒家に引っ越してから、
殺風景な坪庭に細いナナカマドを植えました。
2年目、まだ夏なのに
葉っぱが丸裸になったことから、
やつらの気配を感じたのです‥‥。
自分で見るのは嫌だったので、
だんなに行かせると、
恐れを知らないだんなは、
おもむろに幹を掴み、
ゆっさゆっさと揺らしました。
すると、案の定、一匹の真っ黒い毛虫が、
だんなの首をかすめて降ってきたんです!

毒のある毛虫じゃなかったので
「わあ、やっぱりいたねー。きっともっといるよー。」
と、余裕で木に近寄り、
見上げた私の目に飛び込んできた物は‥‥。
枝という枝、葉という葉に、
みっちりくっついている
ショッキングイエローなイラガの幼虫たち!
さっきの黒い毛虫なんて、他に1匹もいないじゃない。
よかったね、降ってきたのがイラガでなくて‥‥。
薬をかける間、ぽとぽと落ちてくる
イラガちゃんをかわすのが大変でした。
ちなみにナナカマドは、次の年、
アブラムシ状の虫にたかられ、
枯れてしまったのでした。
(みと)

子どもの頃、木を揺らすと、
何匹ものしゃくとり虫が、
糸にぶらさがって、
ぶら〜んと落ちてくるのを見たくて、
キャーキャーいいながらも何度もやっていました。
イラガの幼虫だったら大変ですね‥‥!

ゲームでも、現実でも、
木を揺らすときは注意しましょう!!



今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。

(検索エンジンgoogleの
 イメージ検索を利用しています。)


スズメバチ イラガ



イラストレーター・はらだゆきこさんからの
新春プレゼント「2006年カレンダー」壁紙
ダウンロードは、こちらからどうぞ!

 



ほぼにちわ! 前回の更新が年末だったので
もう1か月経っちゃったんですね。
しつれいいたしました。
さすがにこの寒さだと
虫で「いやぁ〜〜〜〜っっっっ!!」な思いを
されているかたというのも少ないようです。
(つまり、投稿がなーい。)
そこでぼくが勝手に(いつも勝手にやってるんだけど)
このプチコーナーをはりきって更新です!

「こわいもの見たさ」というのか、
ぼくはキモチワルイ映画がわりと好きです。
というか、なんか、イヤだけど、
気になるんだよなあと思う映画には
「虫的」なものが入っていることに気づきました。

たとえばね、ジョージ・A・ロメロと
スティーブン・キングの『クリープショー』とか。

オムニバスなんですけど、
5話入っている最後の1話がね、
潔癖な博士の研究室がゴキブリに襲われる、
というものでね、ほんもののゴキブリが、
これでもかって出てくんの!!!
たぶん1万匹くらい!!
でね、最後はね‥‥これがね、もう‥‥
あ、こういうものの結末は言っちゃいけないか。
もう、そんな終わりかたアリ?
という内容ですので、
いますぐレンタルビデオで見てください。
とってもキモチワルイです。

それからね、虫映画といえば『スクワーム』です。

ずっとタイトルを「ザ・ワーム」(虫)だと
勘違いしてました。そんな映画なかったっけ?
SQUIRMって、くねりながら進む、という意味なんですね。
デューク更家の映画じゃないですよ。
くねりながら進むのは虫です!
それもでっかいミミズ(ゴカイという虫らしい)です!
もうね、後半は画面がほとんどゴカイで埋まります。
ぜひともレンタルビデオで見てください。

さらに、これはねえ、SFだから、
いわゆる湿気のあるキモチワルさじゃないけど、
『スターシップ・トゥルーパーズ』

これは宇宙生物がぜんぶ虫です。
それも凶悪な虫! もう、ほんとに、
理屈の通じない暴力的な虫なの。
それがこれでもかっていうくらい人間を襲うんだ‥‥。
反戦メッセージの強い映画だという見方もあるけれど、
ここはひとつ「虫映画」として見てみてください。

ということで、愛されない虫も活動を停止する寒い冬、
愛されない虫のご報告や思い出話を随時募集しつつも、
みなさまからの「虫映画」「虫絵画」「虫アート」など、
観賞して楽しむ愛されない虫の世界について、
「これがぜひおすすめ!」というものがあったら
ぜひ教えてくださいませ〜!
あ、「虫食」もOK。待ってまーす。
さ、TSUTAYA行くかな。
『スクワーム』を借りて、
スパゲティ食べながら見ようっと。
では!

2006-01-29-SUN



(c)2005 Hobo Nikkan Itoi Shinbun