イラストレーター・はらだゆきこさんからの
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第24回 サナギからチョウへ。

みなさま、ほぼにちは 。
あっという間に成人式も終わりましたね。
子どもさんの晴れ着姿に、
「どうぞ悪い虫がつきませんように」
と願う親御さんも
たくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
あ、もう今どき、
「悪い虫がつく」なんて誰も言いませんか?
それよりも、
「もう成人したんだから、家でゴロゴロして、
 寄生虫(パラサイト)になられても困るぞ!」
なんて子どもさんに活をいれたり‥‥
‥‥しませんね、すみません。

成人とは、虫で言えば成虫。
虫と違ってはっきりと体で示せない私たちですが、
サナギから出てくる虫の劇的変化を見ることで、
成人とはこのくらい大きな変化なんだ、
と思ってもらえる‥‥かどうかはわかりませんが、
今日は、サナギからチョウになった写真や、
キラキラしていたサナギ時代の写真などもあります。
ぜひ、ご覧になってくださいね。

では、今日も悲喜交々の虫のお話しをどうぞ〜!




ムカデの思い出。

虫にまつわる出来事、いろいろ思い出しました。
子どものころは虫を触るの平気だったのに、
大人になるとなぜ苦手になるのでしょうね。
子どもの頃、とるのが好きだったのはアリジゴク。
神社の軒下や橋の下などで、
「でっこほっこ、でっこほっこ」と唱えながら、
指でほじくってとりました。
あれは何の呪文だったのか、
他でも使われているのか、今では謎です。

最近の虫の出来事を一つ。
ある日、会社の暗室で作業をしていたんです。
そしたらズボンの中、ふくらはぎのへんがモゾモゾ。
ズボンの上からパンパンと手で払ったら
チクっ! と激痛が。
あわててトイレに駆け込み、ズボンを脱いだら
中からポトンと落ちてきた虫を見ると‥‥ムカデ!!
「キャ〜!」
もちろん社内に響くほど絶叫しましたとも!
会社の人にすぐ近所の病院に連れて行ってもらい、
事なきを得ました。
今まで見たことはあっても、
刺された(噛まれた?)のは生まれて初めて。
ほんとに、おもちゃのムカデそっくりの
鮮やかな色合いなんです。
あれが足をよじ登っていたかと思うと‥‥。
まさに「虫唾が走る」とはこのことですね。
(しましま)

しましまさんの「でっこほっこ、でっこほっこ」と
唱える呪文が気になって仕方ないのですが、
それはさておき、ムカデ。
刺されるとかなり痛いらしいですね‥‥。
私の知り合いもムカデに刺されたとはわからず、
救急車で運ばれたことがあります。

ムカデは、梅雨から夏にかけて
活発になるようですが、
特に夜、餌を捕るために活動し始めるのが
恐怖ですよね!
天井を這っていたムカデが落下してきたり、
夜、寝ている時に布団に紛れ込んでいたり‥‥。
ムカデの好む、暗く湿った場所を作らないように、
お庭や床下の環境に気をつけましょう〜!


越冬中のクワガタたち。

夏に、採ってきたクワガタとカブトについて
熱く語った者
です。
名前を付けたクワガタ達も、
寒くなって、1匹、また1匹と
お亡くなりになっていきました。
それは自然の摂理、仕方ないです。
今ではもうほとんどのムシたちが天国へ行きました。
越冬するコクワやオオクワ、アカアシなどは
ちょっと数が減りましたが、
土の中へもぐっているようです。

越冬する虫は、ある意味生きていて当然ですが、
越冬しない虫がまだ生きているんです!
それは「ノコギリクワガタ♂」。
思えば去年のノコも結構長生きしました。
あの地震の中、ひっくり返っても逃げ出さず、
11月まで生きました。
しか〜し!
今はもう12月も終わりです。
しかも外は雪が降り積もっています。

もうだめだろう、もう亡くなっているだろうと
思いながらフタを開けるたびに、威嚇してきます。
その姿が愛おしく、でもせつなくて。
こんなに長生きしているのだから、
越冬しても良いかもしれないと密かに思っています。
いえ、して欲しい。
だってこんなにがんばっているのだから。
がんばれ! のんたん2号(ノコの名前です)!!
(越後屋@新潟)

越冬できないと思うと、
かなりせつない気持ちになりますね。
クワガタも越冬できるものと
できないものがいるようですが、
ノコギリクワガタは越冬しない種なのですね。
がんばれ、のんたん2号!

ほかにも越冬する虫を飼育をされている方は、
結構いらっしゃるのではないでしょうか?
冬の間の虫博士の家では、
一体どういう状態になっているのか気になります。
その様子も、ぜひ写真などで送ってくださいね。


ムシカゴと霧吹きとキアゲハ。

わーい! キアゲハの幼虫が前回載っていましたね。
私は昨年の初夏に、卵から育てました。





サナギになったとき、
ちょうど京都旅行する予定があったから、
ムシカゴと霧吹きもって、京都に行きました。
サナギと共に京都を旅しておりました。
ちなみに、ホテルだと室内が乾燥するから、
日に一度はサナギに霧吹きで水分補給をするんです。



旅行から帰って1週間後、
羽化して綺麗なキアゲハになってくれました。



今年も、パセリの葉っぱに卵を発見したら、
また育ててみたいな。
(きあち)

ムシカゴと霧吹きを持って、
京都を旅するというのも素敵な思い出ですね。
キアゲハは、幼虫も彩りが豊かですが、
成虫もとてもきれいですよね。

チョウの翅に黄色が多いのは、
サナギの時、外に出せない老廃物(おしっこ)を
翅に捨てて、再利用しているからだとか!
尿酸の影響で黄色くなると考えられているようですよ。

チョウつながりでひとつ、
最後に素敵な(?)クリスマスツリーをどうぞ!

メリークリスマス!

北海道新聞の一面に、
こんな写真が掲載されていました。
かわいいでしょ?
(るみ)

12月25日クリスマス当日に、
るみさんから届いたメールです。
それにしてもすごいツリーを見させて頂きました。
金のサナギは、以前虫博士でもご紹介した、
オオゴマダラのサナギですね。
銀のサナギは、ツマムラサキマダラとのこと。
銀のサナギもいたんですね〜。

北海道の丸瀬布昆虫生態館に、
1月半ばまで飾られているそうです。
お近くの方は、まだ間に合うかも?
貴重な情報をお寄せ頂いて、
ありがとうございました!


では、また来週、
虫博士たちとお会いできるのを
楽しみにしています!
でっこほっこ、でっこほっこ!
(↑意味もわからず、気に入ったので使ってみました)



今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。

(検索エンジンgoogleの
 イメージ検索を利用しています。)


ムカデ
ノコギリクワガタ
ツマムラサキマダラ
 

2006-01-15-SUN



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