・この先の「ほぼ日」のことについて、
 あらかじめお伝えしておこうと思います。
 おそらく、「やりすぎじゃないの?」などと
 思われそうなことを、あえてやるつもりなので、
 前もって言っておこうと考えたのです。
 
 もう、このことについて、「ほぼ日」のなかでの
 ミーティングはやったのですが、
 しつこいほど、吉本隆明さんの「出し物」をやります。
 いま計画中の予定では、まだ少ないとさえ、
 ぼくは思っていますので、相当に大量になります。
 わざわざこう伝えても、実際には、
 まだ少ないということにもなりそうなので、
 「非常識なくらいにやりたいんだ」と、
 今日もみんなに言うつもりです。
 
・先日、三谷幸喜さんが映画『マジックアワー』のために、
 100とか200とか、たくさんの媒体に出演して、
 宣伝していたということがありましたが、
 できることなら、ああやりたい心持ちです。
 こちらは、出られるメディアも限られていますし、
 いちばんいろいろできるのが「ほぼ日」なので、
 それを目一杯に使わせてもらうつもりです。
 謝って済むことなら、いまのうちから謝ってでも、
 この方針を実行します。
 昭和女子大学人見記念講堂での講演会『芸術言語論』、
 CDブック『吉本隆明の声と言葉』、
 そして講演の記録セット『吉本隆明五十度の講演』。
 これらを知ってもらうため、買ってもらうために、
 できることはぜんぶやります。
 おそらく「やりすぎだ」と言われるんです。
 知っていて、そうするのですが、
 言われるとめげるんです、ぼくも人間なので。
 めげると、力を発揮しにくくなるのです。
 そういうことになると、
 知ってもらうこと買ってもらうことが、できなくなる。
 それがわかっているので、いまから宣言しておきます。
 今回ばかりは、バランスをこわす覚悟で、
 「吉本隆明講演アーカイブ」にまつわる仕事をやります。
 
・それが「いやだなぁ」と思う人には、
 ご迷惑かもしれませんが、どうか許してください。
 これをしないと、ぼくが「ほぼ日」をやっていることの、
 いちばん本気の部分が消えてしまうのです。
 実は、いずれ紹介すると思いますが、
 吉本さん本人は、「ほめられるのは苦手」なので、
 そこらへんにはなるべく気をつけるつもりですが、
 勇み足もしそうです。
 
 そういうわけです。もう言ってしまいましたので、
 ぼくの心積もりどおり、あとは進めるばかりです。
 どうぞ、今回は暖かく応援してください。お願いします。

(2008年6月27日 「今日のダーリン」)


とじる