ITOI
ダーリンコラム

<生物界の最小野郎>

このダーリンコラムという場所は、
ぼくの遊び場みたいなつもりで書いている。
ほんとうは忙しかったり余裕がなかったりで
遊び場に立ち寄らない週があってもいいのだけれど
この遊び場にもいつも来てくれる人がいて
その人たちが雨のなかだとか夜だとかにでも
なんとなくぼくが来るのを待っていてくれるような
そんな気がするものだから
ついついぼくも息づかいも荒くここに来て
なにか半端なことをちょっとしゃべってみたりする。

って
ここまで読点を使わずに書いてみたのだけれど
改行をひんぱんに使えば
読点なしでもなんとかなるものだと思った。
というようなことが書きたかったわけではない。

いま自分の興味がどのへんに向いているか、
しょっちゅう「ほぼ日」にアクセスしてくれている人は、
おおよそ見当はついているような気がするのだけれど、
そこから推し量れないと思われる
「ぼくの興味」について、書いておこう。

それは何かというと、
「微生物」なのだ。
「微生物」に感心しちゃっているのです。
はい。
これでおしまい。
‥‥では、あまりにも愛想なしなので、
ちょっとだけ興味のポイントを書いておきます。

まず、植物が生きていくためにも、
土中のバクテリアが欠かせないわけですしね。
先日も書いたかもしれないけれど、
草食動物が、どうして草ばかり食って肉ができるんだ?
という謎の答えも
体内に大量にいる微生物のおかげだというわけですし、
生き物の死骸やさまざまなゴミが、
そのまま残らないできれいになっていくのも、
微生物が掃除をしてくれるからですよね。
とにもかくにも、「生物界の最小野郎」の微生物が、
どれほど大きな役割を担っているか、
興味はつきないんですよねー。
たぶん、この興味のさらに奥のところには、
「最小野郎」のいのちに興味を持つことが、
生命そのものを感じることになるんじゃないか、と、
そんな気持ちが隠れているように思うんです。

いつだか知りませんけど、
「ほぼ日」に微生物のコンテンツが登場したり、
急に微生物の入門書が発行されたりしても、
驚かないでくださいね、なんの予定もないけど、まだ。

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2006-08-14-MON
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