ITOI
ダーリンコラム

京都に行って来た。
寺子屋のような教室で、広告のことやなんかをしゃべるのが
旅行の目的だったのだが、今回は、
「センソリウム」の竹村真一さんとの対談形式の授業で、
生徒さんたちよりも、ぼく自身がたのしみにしていた。

その内容については、余裕があったら
ここで抄録的に発表するかもしれないが、
いまは、省略する。
おもしろかったとだけ、ご報告。

そのあと、「粟田口・卯庵」で食事して、
知恩院のあたりを満月ながめながら散歩。
イタリア対チリのサッカーをホテルでテレビ観戦して、寝た。
あ、日記書くつもりじゃないんだった。

その後、よ。

お昼過ぎに東京にもどるってことで、
新幹線に乗って、即おやすみなさいだったんだ。

東京駅が見えてきたあたりで、目をさましてびっくり!
視界に大男たちが大群でフレームインしてきている。
ん!? 清原だ清水だ吉村に石井に・・・

おろろ、巨人の選手の移動に居合わせちまった。
そこで、すかさず目を覚まして、取材ね。

おっと近くに都合よく斉藤雅樹選手だ。
「いやぁ、ひさしぶりじゃないですか?!」
「ほぼ日」が忙しくて野球も見に行けないんですよ、
と言いたかったけど、
そんな説明している余裕もないや。

「いやぁ、偶然だぁ。うれしいなぁ。
(月並みだけどさ)がんばってねぇ!」と、
ぼくは言いましたね。
ところが、その後の斉藤モモタロー雅樹投手の笑顔と
セリフがグーでした。
「これ以上、がんばれないですよォ!(笑)」

あ、そうか。たしかにそうだわ。
スポーツ紙の記者におなじこと言ったら、
おこられるかもしれないけど、
ファンならよーくわかるわ。
ああいうこと、もっとへっちゃらで言えばいいのに。

タクシー待ってる時に、こんどは村田真一捕手。
「イトイさん、あれからぼくんとこの会社、
弁慶って名前にしたんですよ。それ言いたくて」
そうそう、村田さんのネーミングを、ぼくは
『弁慶捕手』としたんだったよ。
村田ーーーーっ、
(これ以上がんばれないかもしれないけど)
とにかくぐあんばれええええっ!!

人間にはやっぱりツイてる時期と、そうでない時期がある。
その、そうでない時期に、しっかりやってる人を、
ぼくは尊敬するし、応援していきたい。
むらたーっ! むらたーっ! むっっらったっ!!

1998-06-19-FRI

BACK
戻る