森川くんの断食中継、明日からはじまります!

今年に入ってから、糸井重里がずっと
「ウォーキング」を続けているのをご存じですか?
そもそもは、これ、糸井重里が、
森川幸人さんと「断食」について話したことから
はじまっているんです。

過去に一度、「断食」を経験したことのある森川さんは
「断食をしていると、無性に歩きたくなるんです。
 これは、生命を維持するために、
 食物をとりにいきたくなるという
 本能的な動きではないかと思うのです」
とおっしゃいました。
糸井はその話に強い興味を抱き、
いまだに「歩く」ことを続けているんです。

そんな森川さんが、ふたたび「断食」に入るという。
しかも、「断食」に強い関心を抱く糸井に、
「リアルタイムでレポートを書きましょうか?」
とまで言ってくださいました。
ぜひぜひ、お願いします、というわけで、
この「森川くんの断食中継」がはじまることとなりました。

断食期間が5日間、
そして徐々に食事を摂っていく回復期間が3日間。
そのあいだに、なにをどんなふうに感じるのか、
現地の断食施設から
リアルタイムでレポートしていただきます!
「断食中継」は、明日、5月26日から。
8日間続きますので、どうぞお時間のあるときに、
のぞいてみてくださいね。

おっと、断食直前の森川さんから、
最初のレポートが届いたようです。
それでは、明日の中継のまえに、
こちらをお読みくださいませ。


断食に行ってきます。

断食をするのはこれが2回目で、
今回は5日間の完全断食と3日間の回復食という予定です。
回復食というのは、聞き慣れない言葉ですが、
断食の後のリハビリのようなもので、
重湯からゆっくり「食べること」を回復していく期間で、
とても大切であり、個人でやるのはむつかしいことのようです。

断食はよいと言われる理由は、主に3つあります。

1つ目の目的はダイエット。
食べないのでもちろん体重が減ります。
といっても、
1週間の断食中では3〜5kgくらいしか減らないんですけど。

2つ目の目的は、胃腸をやすませてあげること。
生まれてこの方ほとんど無休で働いてきた胃腸に
特別休暇をあげるわけです。
彼らもうれしいに違いありません。
(ホントは心臓や肺なんかも無休で働いてくれてるので、
たまには休ませてあげたいんですけどね、死んじゃいますから)

3つ目の目的は、体質の変化です。
これは科学的に正しくないのかもしれませんが、
断食をすると明らかに体質というか体調が変わります。
いつでも何にもしないでも、
いっぱいご飯をもらえるもんだと慢心しているからだ(の細胞たち)の
たるんだ精神にカツを入れてやるわけです。
実際、彼らはしゃきっとしてくれるわけです。
どう表現していいかむつかしいんですが、
細胞1人1人が

「こいつは、またいつ食べなくなるかわかったもんじゃないから、
 油断しないで行こう」

と緊張感をもって日常を過ごしてくれるというか、
そんな感覚です。
この感じがとてもおもしろく、気持ちよく、不思議なのです。

残念ながら、
前の断食から数年経った今、
彼らは緊張感をすっかりなくしてしまい、
元のダメダメなヤツらになってしまったので、
今回、再びカツを入れに行ってくるわけです。

2007-05-25-FRI
 
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