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| 第19回 技術とは、なんだろう? ぼくは、技術は教えられません。 ぼくの考える「技術」とは 「発想の原点からゴールまで」 の全体でとらえているものです。 「革新的で 前例のないアイデアを 具現化する作業」 から生まれる全容が 技術と呼ばれるものだと思います。 技術とは、 前例の後追いをするものではありません。 技術とは 「攻撃的に生みだす主体性を意図した 作業のなかにのみ出現する、 いびつな、独特なもの」なのです。 「こんなもんできないはずがない」 ぐらいのイキがりから アイデアのとっかかりを作って イメージするものの六〜七割は 頭の中で仕上げていて、それを後追いして 確認するなかに発生してくる作業を、 あっちの頭の部分で、 こっちの右腕の部分というように作る…… 過程に ちぐはぐでヘンなものがあるときほど、 カチッとはまります。 あやうい行動もよしとする性格や価値観や、 ヘンなものを違和感のないところまで 持ってくる術を、 ぼくは技術の一部だと思っています。 技術とは、 のびのびと躍動している バネのかたまりのようなもので、 一時もかたちを留めず、 刻々とかわるものです。 ぼくは技術をそのようにとらえているので、 料理人なら誰でもができることを 技術とは思えないのです。 予測の半歩先の 「創造」になってはじめて 「技術」に至ると考えています。 ありそうでなかった料理を発見し、 それを違和感のないかたちでなりたたせて、 発想を製品化して、 お金をちょうだいする…… そこまでのすべてができてはじめて、 「あぁ、この人は技術を生かしているのだ」 と感じます。 ぼくはそういう技術者を育てたいと思います。 切ったり焼いたりは 作業のひとつの部分にすぎません。 それは、技術ではありません。 専門学校を出れば、 操作は誰でも ぼくよりうまくできるようになりますよね。 器用さだけでは、 組織のパーツで終わってしまうのです。 それでは足りません。それでは生き抜けません。 器用さを身につけただけで 世渡りしてゆこうとするのなら、 ぜんぜん足りないのです。 専門的な操作で 満足してしまうなら、 首のすげかえのきく消耗品にすぎません。 分量や手順ではないものを宿さなければ 便利屋で終わります。 (次回に、つづきます) |
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斉須さんの言葉への感想を、おまちしています。 postman@1101.com こちらに、件名を「調理場」として、 お送りくださいませ。 斉須さんと一緒に、たのしみに、拝読しますね! 料理の世界に関する質問なども、大歓迎なんですよ。 |
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