好きな人の言葉は、よく聞こえますか。
補聴器って、あるのは知っていたけれど。

ほぼにちわ。

Communication AID 2002のイベントに
現在たくさんのご応募をいただいております!
みなさま、ありがとうございます。

そんな中、秘かに(?)制作を進めていました
Communication AID 2002のステッカーが
できあがりました!

■■■(めくる前) (めくった後)■■■

今回のイベントにお越しいただいたかたには
ご来場の際に、
このステッカーをプレゼントいたしまーす!

ハガキとして送ることができるように
厚紙で印刷し、
裏面は宛名書きできるようになっています。
お友達や恋人や家族とのコミュニケーションツールとして
お使いいただくこともできますよ。

このシールは、
このキャンペーンのシンボルとして
補聴器販売店にも置いてもらったり、
FM局や書店での展開も予定しています。
置いてもらえる場所などが決まり次第、
またページでお伝えしていきます!


イベント参加ご希望のかたへ
大切なお知らせです。


2つの点について、お知らせしておきたいので、
既に応募をしていただいたかたも、
これから応募を考えていらっしゃるかたも
是非、こちらをお読みください。

●終了予定時刻が
 15時から16時に変更になりました。


こちらの都合で申し訳ありません。
既に応募をしてくださって、
イベント後に何かご予定を入れられたかたには
大変申し訳ないのですが、
ゲストの方々とイベントの中身を固めていくうちに、
お伝えしたいことなどがたくさん出てきまして、
終了予定時刻が1時間延びました。
ご了承いただけますよう、よろしくお願い致します。

●聞こえない方、聞こえにくい方への
 対応について。


今回のイベントは、
「聞くコミュニケーション」について、
その大切さを考えていくための第一歩、
という位置づけで行います。

小規模ながらできるだけのことをしようと
考えていますが、
リアルタイムの手話や要約筆記の準備については、
現在検討中で、必ずしもご要望に沿えるというお約束は、
しかねる状況になっています。

ただ、イベントの終了後には、内容をテキストにして、
このページ上でご紹介していきますので、
そちらでは、確実に
8月25日の様子をお伝えできるようにします。
なにかと力不足ではありますが、
できるだけのことをせいいっぱいやっていくつもりです。
ご理解いただければ幸いです。

締め切りは7月31日(水)24時です。
ご応募、お待ちしております!

応募受付は終了しました。
たくさんのご応募、
どうもありがとうございました!



八谷和彦さんが
明るいビルに
来てくださいました!


Communication AID 2002の
イベントにご出演くださる
メディアアーティストの八谷和彦さん
が、明るいビルに来てくださいました。
そこで、イベント当日の打ち合わせもかねて、
コミュニケーションに対する考えや
補聴器に対するイメージを
うかがってみることにしましたよ!
僭越ながらわたくし(通天閣あかり)が
インタビュアーをつとめさせていただきました。


ほぼ日 8月25日のイベント出演、
どうぞよろしくお願いします!
八谷 よろしくお願いします!
ほぼ日 八谷さんは、
いつもコミュニケーションをテーマに、
作品のアイデアを出されているのですが
補聴器について
考えられたことはありますか?
八谷 正直言いまして、
あまりまだ親しみがありませんよね。
ぼくは、目が悪いので、
目についてはよく考えるんですが、
耳については、そう言われれば、
という感じがします。
ほぼ日 そうですね。
視力が弱いという自覚があれば、
「眼鏡がなくなったらどうしよう」
「コンタクトレンズを落としたら、
 運転もできない」
と、身をもってわかります。
八谷 それから、補聴器って高いんですよね。
いろんな技術が進歩して、
世の中のあらゆるものが
安くなっている時代に、
とても不思議なところですね。
なんでなのかなあ。

・・・そんなことをイベントで
聞いてもいいのかな?
ほぼ日 もちろんです!
素朴な疑問や、思われていることを
じゃんじゃん聞いてみてください。
八谷 補聴器は、売るシステムを変えれば
もう少し安く作れるように
なるんじゃないかなーとは思うんです。
眼鏡も昔は高かったでしょう?
でも今、3000円〜5000円とかで
買えるようになってますもんね。

たぶん、補聴器は
調整したりすることが必要で、
そういうソフトの部分に
お金がかかっているのかも
しれないんだけど、
もうちょっと気軽に試せたりすると
いいと思いますね。

それから、補聴器を作っている
メーカーの人たちは、
健聴者がほとんどなんだろうか
っていうのも気になるところです。
作るっていうのは「技術」だけれども、
その技術だけでは補えないものが、
補聴器のような製品にはあると思うんです。

実際に耳の遠いかたが、
補聴器の開発を手がけたりすると
使う側の気持ちが一番よくわかって、
いいものができるんじゃないかなって
思うんです。
ほぼ日 なるほど。
使う人の純粋な疑問や気持ちが
道具を変えていきますもんね。
八谷 そういうことが、
本当に世の中のためになることに
つながるんじゃないかなって思います。
ほぼ日 そういえば、読者のかたから頂いたメールに
ご自分のお母さんが難聴だから
補聴器ではないんですが、
音声拡張器を作ったという、
伊吹電子という会社の社長さんのお話が
ありました。

 こんにちは。
 とても興味をもって拝読しております。
 わたしはフリーライターをしています。
 先日、「音声拡張器の取材をして欲しい」と
 突然の依頼があり、
 「ほぼ日」での補聴器の話との
 絶妙なタイミングに驚きつつ、
 喜んで取材に出かけました。

 取材先は、宮城県仙台市にある
 「文盛堂」という文具屋さんで、
 「音声拡聴器」なるものの紹介記事を
 書いて欲しいとのことでした。
 「音声拡聴器」は、
 聴きたいときだけ音声を拡大して
 聴ける携帯用で、
 ヘッドホンタイプの
 「ボイスカムバック」と、
 携帯電話型の「クリアーボイス」という
 2種類があります。

 開発を手がけたのは伊吹電子という
 川崎市にある会社です。
 社長のお母さんの耳が遠くなり、
 なんとかしてあげたいという一心で
 開発したそうです。
 開発したのはいいけれど、
 メーカーなので販売ルートを持たず、
 知り合いだった文盛堂に、
 販売を依頼してきたとのことでした。

 文盛堂は文具屋ですが、
 「社会の役に立ちたい」思いを
 表現するのに、
 アウトドア用メモ(耐水・耐熱紙使用)や、
 防犯ブザーなど、
 ちょっと変わった商品も扱っています。
 文盛堂店長のお父さんも、
 耳が遠くなり、
 人との会話をあきらめて、
 だんだん無口になっていった
という
 やりきれない経験から、積極的に引き受け、
 今年5月より販売を開始したそうです。

 どちらも、重量は軽く、使い方は簡単。
 調整も自分でできます。
 ちょっと聞こえにくくなったかな?
 ぐらいのときに、
 つまり、補聴器への助走として
 気軽に購入できると思います。

 こうした「補聴器手前」のようなものの
 存在が、補聴器の普及につながるのか、
 補聴器に対する理解を深めるのか、
 わたしにはわかりません。
 でも、価格が安いので
 とりあえず使ってみることは
 できそうですよね。

──というものでした。
八谷 まずはカジュアルなものから
試してもらうっていうのも
ひとつの方法だと思いますね。

あと、聞くコミュニケーション
ということに関しては、
ひとつ聞いた話があるんですよ。
人間の話す言葉に
「文法」ができてきたのは、
感情を伝えるため
だったらしいんです。
ほぼ日 へえ!
八谷 単語を並べても、意味はなんとなく
伝わるけど、感情まではわからない。
例えば恋愛しているときに、
「好き」とか「嫌い」とかだけだと
そのものの意味はわかるけど、
関係は築けないですよね。
ほぼ日 「あなたが好きです」「大好きだよ」。
文法を使った、
こまかい感情のニュアンスを
受け止める力が、
人間には備わっているということですね。

相手が発信してくれるものを
自分なりに受けとめて、また返していく。
いろんな色がまじりあうように
コミュニケーションができたら、
いいですよね。
八谷 イベントの当日も、楽しみにしています。
ほぼ日 今日はありがとうございました。




「コミュニケーション」という視点から
アイデアを発信しつづける、八谷さん。
いつも、新鮮なものにふれつづけているような
キラキラとした好奇心をお持ちのかたです。
相手の言葉も感情も受け止めて
初めて「聞く」っていうことなんだ、っていうことが
わかった気がします。
ありがとうございました!

このページへのご意見、ご感想は、
aid@1101.comにお願い致しますね!
お待ちしております。

2002-07-19-FRI

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