HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN 佐伯チズさんにはできるけど、 わたしにはできないという理由? 2


第8回 誇りの核を手に入れる。
糸井 何度も言うようで申し訳ないけど、
チズさんのスクールの
生徒さんたちの艶っぽさで、
妻に毎日家にいられたら、
かなわんでしょうねぇ。
帰っちゃいますよね、家に。
佐伯 そうですよね(笑)。
糸井 生徒さん、モテちゃってるかもしれませんよ?
佐伯 いや、ほんとうに、ご主人が
言ってくださるんですって。
「お前、何か最近‥‥」
糸井 「きれいになった‥‥」
佐伯 そう(笑)。
つやつやしてきたなぁ、って。
女性がきれいになるということは、
やっぱり家庭平和だと思います。
糸井 うん。
誇りの核が生まれるんですよ、そこから。
佐伯 ですよね。
ほんとに、そう。
誇りの核が生まれると思う。
糸井 あのね、虫歯のときって
歯を磨くのが嫌になるんですよ。
それを、歯医者さんで1回、ぜんぶ
きれいに治してもらうと、
そこからしばらくはすごく歯を大事にする。
虫歯のときは歯に誇りがないんで、
ぐだぐだになって。
佐伯 行くとこまで行っちゃうんですよねぇ。
糸井 それはおそらく、肌も同じだと思うんですよ。
チズさんご自身の誇りの核はどうやって?
佐伯 わたしは、いつもクエスチョンの人なので
何にでも興味があるんですよ。
もちろん、わたしの中の本軸が
変わることはないのですが、
柔軟な気持ちを持っていたいので
ひょっとすると、核は
時代に合わせて入れ替えているかもしれません。
糸井 核分裂(笑)。
佐伯 そう。核分裂がすごく激しいんですよね。
だって、人は生きているかぎり
可能性がたくさんあるのだから。
糸井 ぼくもおんなじです。
座右の銘は無数にある。
佐伯 そうですよね。
糸井 多分、そのあたりが
チズさんと
タイプ的に近いところじゃないかなぁ。
佐伯 はい、そうですね(笑)。
糸井 きれいにされたい、というのと
きれいにしたい、というのは
どういうふうにつながっているんだろう?
手品が見たい人としたい人って、
分かれるような気がするんですが。
佐伯 わたしは、どちらかというとやっぱり
みんなにきれいになってほしいのよって、
思ってます。
きれいになったら、世の中が変わるから。
ですからやっぱり、
きれいになった人を見るのが
とても好きなんです。
糸井 「きれいになりたい」が
「してあげたい」に
なったりするのかなぁ。
佐伯 あ‥‥それは、あると思います。
自分がきれいになったから。
糸井 あ、そうか。経験が。
佐伯 うん、わたしが肌地獄から蘇ったから、
人もきれいにしてあげたいし、
なるじゃないの! って
人にも言いたいんだろうと思います。
糸井 そうか、そうか。
それは海に入って
泳げるようになってからの話ですね。
佐伯 そうです、そうです。
糸井 陸にいたんじゃだめですね。
佐伯 そうなんですよね。
そこで、やっぱり私はいちど、
誇りの核を手に入れたんだと思います。
そこから変わる瞬間があるんですよね。
糸井 誇りの核を与えあってね。
佐伯 そうそう。
糸井 ちょっと話は変わるかもしれないけど、
あらゆる男は、自分を
真ん中よりは
ましな人間だと思ってますよ。
佐伯 「中より上」という考え方?
糸井 「俺はダメだから」って
言ってるやつも、
51点のところに自分を置いてんですよ。
佐伯 (笑)
糸井 49って思ってないんです。
そのあたりがやっぱりこれからの
ポイントだなぁと思っています。
佐伯 興味深いです。
女性はどうなのかしら。
糸井 女の子たちは、どうやら
70点以上のところに
置いてるみたいなんですよ。
佐伯 ああ‥‥。でも、
その気持ち、大切だと思います。
糸井 そうですか?
佐伯 年齢も引き算ぐらいのほうが
いいと思いますよ。
「もう○歳だから」って
思わないほうがいい。
糸井 そうかぁ。
今度、俺もエステを
受けに来ようかなぁ。
佐伯 ぜひ、いらしてください。
糸井

今日は、ありがとうございました。

  (おしまい)

2010-01-14-THU
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