チェブラーシカを連れて。
日本で「ロシアの耳のでかい生き物」が
知られるまで。
かつて、「ほぼ日」に読者からのメールで、
「ほぼ日のおサルみたいに耳の大きいキャラクターを
 見つけましたよ!」というお知らせがありました。
それが、「チェブラーシカ」だったのですが。

やがて、もうひとつのおもしろい偶然を発見しました。
「チェブラーシカ」を日本に連れてきた吉田久美子さんは、
「ほぼ日」の通天閣あかりの同僚だったのです。
当時から大好きな「チェブ」を
どうにか売り出そうと一生懸命だった、と。
会社を辞めて『チェブラーシカ・ジャパン』を興し、
大好きなカフェも最近オープンさせました。

これはぜひぜひ話を聞いてみたい。
「ドリームはトゥルーにカムする」の実証ではありませんか。
好きでたまらないことが、自分のやりがいある仕事になる。
しかも、たったひとりの女性の力で、それはできる・・・・。

第1回 チェブとの出会い

第2回 チェブのために会社を辞めた

第3回 『チェブラーシカ』上映決定!

第4回 チェブのグッズとカフェのこと

チェブとの夢




つぎの夢。

通天閣 よしくみさんは、
自分で映画を撮ろうとか作ろうとか
思ったことはないんですか。
よしくみ それはないです!
映画を作る人って、選ばれた人でないと
作れないって思ってる
から。
誰でもかれでも映画撮ったらあかん
って思ってて。
通天閣 へえ!
よしくみ やっぱり黒澤さんとかの時代の映画って
みんな命がけで作ってるような
映画やと思うねん。
今は面白い映画がたくさんあると思うけど
あの頃の映画って全然質が違うと思う。

だから、
自分は才能ある人が作ったものを
広めることはできるけど、
自分が作ったりしてはいけないと
思っているわけです。
通天閣 自分で作るよりも、
みんなに見て!って言いたいんですね。
よしくみ そうだね、いいものを紹介したい
っていう気持ちが強いね。

それから「映画」っていうか、
「映画館」が好きやねえ。
ビデオはまったく借りない。

だから、
自分がいいと思ってる作品を買ってきて
映画館で上映するっていう夢が叶って、
ほんとうによかったと思ってる!

通天閣 その夢が叶った今、
よしくみさんの次の夢はなんですか。
よしくみ (即答で)
「チェブラーシカ」の名前で
映画を配給すること!

次に上映したい映画は、私のなかでは
もう決まってて、
その映画配給への道っていう連載
チェブのホームページでも
やっていくつもりやねん。
通天閣 上映したい映画って、
どういうところで見つけてくるんですか。
よしくみ 図書館だったりいろいろと資料を探して
地道に見つけてる。
古い映画のフィルムの権利をたどっていく
っていう方法だね。

だいたい新しい映画を
映画祭で買い付けるのとかは
もう、億単位のお金がかかる
どえらいことやから、
そこで勝負しようとは思わへんけどね。
通天閣 そういう自分の買ってきた映画が上映されて、
お客さんが嬉しそうな顔で
帰っていくのを見たりすると、
やみつきになりそうですね!

おばあさんになったら。

通天閣 東京に来て、何か自分が変わったなと
思うことってありますか。
よしくみ 気持ち的に、全然違うかなあ。
通天閣 がんばらないとっていう気持ちが
強くなるっていうことですか?
よしくみ 関西だと、親とか友達がいるから、
頼れることが多くて、逆に不安やった。
通天閣 頼れるのに、不安?
よしくみ うん。頼れる状況に甘えてしまって
このまま一生ここにいようと思えば
いれるけど、それでいいんか?
私、このままで終わるんかなあって。

東京に来て、やりたいことやってて、
この先どうなるかはわかんないけど、
一応やっていけてるっていう今のほうが
気持ち的に安定してるなあ。
通天閣 なるほどなあ。
前に進んでるっていう気がするんですかね。
わたしも京都から出てきて
働いてるだけに、
なんとなくわかる気がします。ウンウン。
よしくみ いやいや、あんた大阪やん。
通天閣 じゃあ、しばらくは東京で
頑張られる、ということですね。
よしくみ そうやね。
おばあさんになったら、
場末の映画館でモギリしたり、
ちらし貼ったりして、
お客さんに、
「あの人、昔『チェブラーシカ』
っていう映画を見つけてきた人らしいで」

とか言われるのがサイコー!
通天閣 伝説の人として生きていかれるんですね。(笑)

今回はどうもありがとうございました!
「でかい耳」つながりで、
いつかまた、
一緒に何かやらせてもらいたいです。
よしくみ ほんまやね!
こっちこそありがとう!


ご愛読、ありがとうございました〜。

(おわり)


チェブのともだち


チェブラーシカの原画です。

・ゲーナ(左)
動物園でわにとして働いているゲーナ、50歳。
やさしくて礼儀正しくメランコリック。
辞典、教科書、列車の時刻表といった
まじめで正確な本を読むのが好きです。
友だちを持たずに生きていくのは間違っている
ということに気づいて、
町中に友達募集のちらしを貼ることにしました。

・シャパクリャク(右)
怪盗ばあさんのシャパクリャク。
仕事は悪いことをコレクションすること。
理由は、単に有名になりたいから、らしいです。
鳩をパチンコで打ったりするので、
警察には「悪ふざけをする年金生活者監督局」の
帳簿に登録されています。
若いころは、なんと、ミッキー・マウスのしっぽに
空き缶をゆわえつけたことも!

よしくみさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「チェブラーシカ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2002-10-24-THU

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