チェブラーシカを連れて。
日本で「ロシアの耳のでかい生き物」が
知られるまで。

チェブのグッズとカフェのこと



大切に売るということ

通天閣 かわいいグッズがいっぱいありますけど
あれは、日本のオリジナルなんですか。
よしくみ そうそう。
ロシアでもチェブ人形を売ってるんやけど
かわいくないねん。(笑)
最初からグッズのデザインは
日本でしようと思ってて。
通天閣 タイアップしてほしいっていうような
依頼がたくさんあったんじゃないんですか?
よしくみ 10件くらいそういう依頼があったんだけど
全部断りました。
通天閣 えええ!全部断ったんですか。
よしくみ やっぱり、どこかと組んだら
多かれ少なかれ口を出されるからね。
こっちがチェブに関して
イニシアティブをとれなくなるのは
いやだったから、全部断った。
私が考える売り方で
大事に扱っていきたかった。

でも、自分のところだけでできることって
決まってくるから、大変やけどね。
なるべく小さなロットで、
クオリティもできるだけ高くしたいと
思ってるんだけど、なかなか難しいわ。
バッジも、バッジマシンで
手作りだったりするからねー。
通天閣 なるほど。
あのグッズたちには、
そういう思いがこめられてるんですねえ。
よしくみ グッズは、映画館とホームページと
このカフェでしか売ってないし。
通天閣 確かに、ほかでは見ないですよね。
それも戦略なんだ。

やっぱりタレントさんの
マネージャーをされていた経験が
活きてるなあという感じがします。

新商品も続々登場してますよね。
よしくみ 『チェブラーシカ』のDVDが出て、
カフェを作るまでのあいだに
がくって売り上げが落ちたときがあった。
あ、人気なくなってきたかな
って思ったんだけど、新商品を出したら、
すぐに完売したから、
やっぱりみんな動いてるものを
待ってるんだなって思った。

大阪に一旦帰ったけど。

通天閣 チェブの公開後の大騒ぎが終わって
大阪に一旦帰られてた時期が
あったんですよね。
よしくみ うん。
こんなに後々まで人気が続くとは
思ってなかったから
大阪でフリーでできるわと思って。
ライセンス関係とか、チェブをめぐって
いろいろとごたごたがあって
疲れてしまったっていうのもあるし。

携帯電話一コで全部やろうと思ってたのに
やっぱりファックスはいるし、
携帯だけでは無理だし、
東京の人にはなかなか会えないしって、
全然仕事がまわらなくなってしまった。
通天閣 それで、再び東京に。
よしくみ うん。
どっかの映画会社から引き抜かれたりして!
と思ってたらまったく引き抜かれへんし。
それと、結婚しようと思ってた人に
思いっきりふられたし。(笑)
通天閣 あ・・・。
ってことは、もし結婚してたら
仕事をやめてたとか?
よしくみ やめてたかもしれへんなあ。
その相手もやめればって言ってたし。
通天閣 へえ!意外やなあ。
好きな仕事とは言え、
楽しいことばかりじゃないっていうのは
当たり前の話ですけどね。
よしくみ うん。
自分でもがんばってると思うよー。
毎日寝る前に思ってるもん。
「今日も私がんばったなー」って。
それで気持ち良く寝る。
通天閣 いいですねえ。
気持ち良く寝るって。
よしくみ あんまり落ち込んだり、
胃が痛くなることがないからなあ。

悪いことがおこったら
この後すごいいいことがあるって思うし
いいことがずっと続いてるときは、
この後悪いことがあるかもしれないから
気を引き締めようって思う。
通天閣 そうかあ。
毎日そういうことの繰り返しですよね。


人を育てる?

通天閣 今の映画配給の仕事と、
カフェをやっていくためのスタッフは
何人くらいいるんですか?
よしくみ カフェの店長がスチュワーデスさんで、
あとアルバイトの子がひとり。
通天閣 すっちーですか!
わたくし、ありきたりかもしれませんが
憧れています。
よしくみ そんなことはぜんぜん聞いてないけど、
その子は、仕事の休みがけっこう多いから
休みの時に入ってもらってる。
それ以外のときは自分で店番してるよ。
カレーも作るし紅茶も入れるし。
新しいデザート考えたり。
通天閣 人を使うことで
気をつけてることってありますか。
よしくみ 私のモットーは、
人に優しく自分に甘くやから。
私がほんとに色んなことができないから
下の子が育つの。

前の会社でも、
私が重要書類を、なくしまくるから
私の下の子は10部くらい
それのコピーを持ってて、
「あれどこいったかな」って言ったら
「これです」って出してくるっていう。
一日の半分くらいはモノ探してるからね。
「あれは?あれは?」って。
(笑)

だから下にいる子は、
もともとそうじゃなくても
きちんと整理整頓が得意な子になってくる。
通天閣 (笑)育つんですね。
永田農法に近いものがありますね。
肥料や水をあげないから
どんどん自力で育っていくっていう。
よしくみ 今のアルバイトの子も、
まだ22歳くらいだけど
めちゃめちゃしっかりしてきてるよ。
育つ育つ。
通天閣 そういうものなのかあ。
カフェのやりかたは本とか読んだんですか?
よしくみ うちの母親が神戸で
ケーキ屋兼カレー屋兼喫茶店みたいな
店をやってたの。
ガレージを改造して店をやりだした人だから
あの人ができるなら私にもできるわって思って。
通天閣 そうか!
できるっていうことを
身近な体験で知ってると
どうすればできるのかがわかりますもんね。
よしくみ できるできる。
内装は妹がやってくれたから、
ものすごい安上がりだし。
通天閣 あ、設計士さんなんですか。
よしくみ そう。
こういう店をやるときに
建築家に払うお金がすごい高いのね。
坪単価何十万っていう。
この辺の机や椅子もアスクルだったりするし。(笑)
これは、うちから持ってきたソファだし。

通天閣 これアスクルですか!見えないですね!
いいよなあ。自分のカフェ。
チェブ・カフェ日記読んでたら
ほんとに色んな人が集まってくるんですね。
それもよしくみさんの人柄かなーと思います。
よしくみ 平日も普通に人が入ってるし、
土日はおかげさまですごく忙しい。
すっごい遠くからも来てもらってて嬉しいよ。
通天閣 わー、なんかカフェやりたくなってきた!
今日からお金貯めますわ。
よしくみ はいはい。

(つづく)


チェブラーシカのグッズたち

よしくみさんが大事に育てている
チェブグッズの一部です。
ほしい!と思われたかたは
こちらで買えますよー。

ぬいぐるみ バッジ 扇子
ポストカード
(セット)
   
 
 
レポート用紙 キャミソール  
 
トービクTシャツ ゲーナTシャツ  

2002-10-22-TUE

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