HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN + KIRISHIMA BATAKE   手かげんしない しょうがシロップ あなたの手づくりにだけは、かなわない。

2011/07/29 11:00
 
sunuiさんのデザイン
その2

「sunui」さんへのインタビュー、
後編です。

コンセプトシートのようにして
つくりあげた作品から、
どのような経緯で
パッケージデザインがうまれたのか。
根岸麻子さん(写真左)と
片平晴奈さん(写真右)のおふたりに
そのあたりをうかがってみましょう。

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晴奈
「たしか、これが完成したころに、
 シロップの名前が決まったんですよ」

麻子
「そうそう、そうでした。
 手かげんしないしょうがシロップ。
 それを知ってからようやく現実的に、
 フォントを考えはじめたりしました」
 
──ほんとうにいろいろと、
  つくっていただきましたよね。
  いろいろな紙や布で
  試していただいて。

晴奈
「そうですね、
 いろいろと刷ってみたりしました」

麻子
「版をつくるときに、
 パソコン上でつくるんですけど、
 わざと1回プリントして、
 それをスキャンしたり」

晴奈
「デジタルにしたものを
 そこからまた
 アナログに戻すというか」

麻子
「今回のこの文字は、
 ベトナムの文字なんですけど、
 雑穀袋の文字なんです。
 雑穀袋って編んでるじゃないですか。
 そこの文字を拾ってきて、
 切り貼りしてつくっているんですよ」

──へえええーーー!
  REALLY DENSE
  GINGER SYRUPって、
  ベトナムの文字だったんですか。

晴奈
「かすれてる感じとか、そのままに。
 ガサガサの文字を版にしました」

麻子
「一所懸命、まじめに、
 似たような大きさの文字を探して
 ゆがまないように、貼るんです。
 それでも、ゆがむ。
 そのくらいのゆがみがいいんですよ」

──ああー、
  わざとゆがめると作為的になる。

麻子
「そう、
 わざとは、ばれますよね。
 一所懸命やって、ちょっと失敗。
 そんな感じがちょうどいいんです」

──なるほどー、
  それはよーくわかります。
  絶妙なゆがみですよね、
  パソコンだけではできなさそうな。

麻子
「こまかい部分なので、
 小さくてわからないかもしれないけど
 こういうところに
 大切なものが宿っているんだと、
 私たちとしては思いたいです」

──かくじつに宿っていると思います。
  そしてそれは、
  静かに伝わってるのではないかと。
  今回もすてきなデザインを、
  ありがとうございました。

晴奈
「私たちからも、
 質問していいですか?」

──はい‥‥なんでしょう?

晴奈
「パッケージの色、
 グリーンとオレンジというのは
 どうしてこの色に?」

──ああ、そうでした。
  最終的な色は
 「ほぼ日」のデザイナー山川が
  決めたのでした。
  まず、シロップのグリーンは、
  やはり植物のイメージです。
  そしてチップのオレンジ。
  これはわれわれ、
  いつも「あたためる」ことを
  大切にしているので
  暖色のオレンジにしたのです。

晴奈
「なるほど、なるほど」

──パッケージをお願いしておいて、
  最終的なカラーをsunuiさんに
  聞いてないなんてへんな話です。
  いまさらですが、失礼しました。

麻子
「いえ、
 こうなったんですって
 山川さんから見せられたときに、
 すごくわたしたち納得したよね」

晴奈
「うん、すっきり感があったよね」

麻子
「シンプルにまとまって、
 ほんとによかったって思ってます。
 パッケージをやっておきながら
 こういうこと言うのもあれですけど、
 やっぱり中身ですから」

晴奈
「そう」

麻子
「中身がこれだけいいんだから、
 装飾しすぎるのはよくないな、と。
 ごまかす必要がないというか‥‥。
 何かをフォローするような
 デザインをしていたら、
 きっとちぐはぐしてたと思います」

晴奈
「出しゃばらない
 パッケージになってよかったよね」

麻子
「うん、デイリーなものだから」

──そんなふうに言っていただけて、
  ほんとうにうれしいです。
  ありがとうございました。
  これからもよろしくお願いします!

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というわけで、
sunuiさんへの
インタビューは終了です。

このページをご覧になるときや、
シロップのボトルを手にされたとき、
今回のお話を
思い出していただけるとうれしいです。

やっぱり、「宿って」ますよねー。

それでは、また!


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