HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN + KIRISHIMA BATAKE   手かげんしない しょうがシロップ あなたの手づくりにだけは、かなわない。

2011/07/28 11:00
 
sunuiさんのデザイン
その1

「手かげんしないしょうがシロップ」の
アートワークは、
「sunui(素縫い)」さん
担当していただきました。

ご覧のパッケージデザインに至るまで
どういう経緯があったのか、
sunuiの
根岸麻子さん(写真左)と
片平晴奈さん(写真右)のおふたりに
お話をうかがいました。
前後編の2回にわけてお届けしますね。

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──しょうがシロップのパッケージ
  というお仕事はいかがでしたか。

晴奈
「たのしかったです」

麻子
「ね、たのしかった。
 しょうがわたしたちも大好きだし、
 高知は何かと縁のある場所だし」

──たしか最初は、
 「アジアっぽく」というキーワードで
 パッケージをお願いしたんですよね。

麻子
「そう、
 シロップにスパイスが入ってるから」

晴奈
「まずはマークを考えてみたり‥‥」

──途中で何度か
 ミーティングに来ていただきました。
 やはり迷われましたか?

麻子
「そうですね‥‥。
 スパイシーなアジアっていうことと、
 しょうがとのリンクが
 うまくできなくなってましたよね」

晴奈
「そしたら糸井さんが」

麻子
「糸井さんが、ふらっと(笑)」

──ある日のミーティングにふらっと
  糸井がやってきたのでした。
  「じゃましにきたぞー」と。

晴奈
「その場でぱぱっと、
 イメージを話してくれたんだよね」

麻子
「メモしてます。
 ええと‥‥ぶきような農業。
 原始的な。どこにでも生える生姜。
 青すぎない緑。」

晴奈
「うん」

麻子
「アジアのまじめな農家の人が、
 自分たちのつくったしょうがを
 シロップに加工して
 ぶきようにビンにつめて売るような、
 そんなイメージを話してくれました」

晴奈
「しょうがの商品はたくさんあるけど、
 ほぼ日では、
 原始的でたくましい植物としての
 しょうがを表現したいと、
 そういうお話も」

麻子
「色のイメージは、
 しょうがイコール茶色じゃなくて、
 アジアの複雑なグリーンにしたい、
 青すぎない緑がいい、と」

晴奈
「あのとき糸井さんがポンと
 言ったことで
 その部屋にいたみんなに
 共通のイメージができたんです」

──たしかに、
  あの日おふたりは
  「もう大丈夫です」と言って
  サッと帰っていかれましたよね。

麻子
「手を動かす方向が見えたんです。
 パッケージをつくる上での
 こころもちみたいなものの
 根っこの部分が見えたので、
 もう、つくっちゃえばいいんだと」

晴奈
「イメージした農家の、
 そういうお店の
 軒先を表現してみよう。
 まだパッケージのことは考えないで」

──パッケージのことは考えないで、
  つくっていただいたのが‥‥。
  この作品はなんというのでしょう、
  とにかくビックリしました。

晴奈
「ふつうパッケージを頼まれて、
 これはないですよね。
 ぜんぜんパッケージじゃない(笑)」

麻子
「最初はエプロンだったんです。
 農家のアジアのおばさんのエプロン。
 でも案外あっさりしてたので、
 そこから濃さというか‥‥
 私たちで言うと“密度”なんですけど、
 ギュッと詰め込んで
 密度を上げました」

──作業を重ねて密度を上げる‥‥。
  なんだか、
  カレーをつくってるみたいです。
  複雑なほど味に奥行きがでる。

晴奈
「そう、そんな感じ(笑)、
 濃ゆーくなっていくんです」

麻子
「最終的にはお店の軒先の
 のれんのようなものになりました。
 で、
 これができて、
 ああ…もう大丈夫って思えたんです」

──糸井はこれを見て、
 「これがコンセプトシートなんだね」
  と言っていました。

晴奈
「方向を示してくれたのは、
 糸井さんなんです」

麻子
「これが使われなくても
 べつに構わないって話してたよね」

晴奈
「そう。
 お見せできればそれでいいって」

その作品はそのまま、
「手かげんしないしょうがシロップ」の
ページのトップに
レイアウトすることになりました。
おわかりですよね?
ページの上にあるのがそれです。

さて、ここからどうやって、
パッケージができていくのでしょう?

(つづきます)


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